センター解説動画と「質より速さ」
今や、動画やアプリで学習するのが当たり前の時代。動画授業というと「いつでもどこでも見られる」「わかりやすい」といったところがウリとされがちですけど、企画から実現までのスピード感も、紙教材にはない強みだと思います。プラットフォームさえあれば、撮影・編集の時間次第でかなり短期間で教材を上げることができます。
ところで、2019年度センター試験が実施され1週間。YouTubeにはたくさんの関連動画が上がっています。ユーチューバーが「解いてみた」系が人気なのはさもありなんというところでが、いわゆる「解説動画」はどうかというと、入試当日~翌日には大量の解説動画が上がっていました。
(英語の解説動画の検索結果が↓ ※再生回数順)
「早く上げればPV稼げる」という単純なものではなさそうですが(アカウントの影響力や広告に依るところ大でしょう)、とはいえアップが早いほうが多くの目に触れやすくなるのは間違いない。そして解説動画を早く上げるためには、「迅速に撮影・編集できる体制」と「出演者の力量」の両方が必要なのは言うまでもありません。
どうしてもスピード感に欠けるのならば、そのぶん中身を詰めて差別化を図るしかない。ただ、センター解説のような瞬間風速型(?)動画は、質より速さと言わざるを得ません…。老舗の教材屋だったりベテランの先生であればあるほど、質の部分で譲れないラインというものがあり、ジレンマを抱えて腰の重さを克服できないのでは…と推測します。
※これはYouTubeのような公開型動画の場合の話で、教材(商品)としての動画だと事情は変わります(だからといって速さが重要でないわけではない)
同じテーマを扱っているのに、何万もPV稼いでる動画もあれば、3桁にも満たない動画もある。センター解説動画をザッピング(?)するのもなかなか楽しいです。
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