パパ必読!産後かけて欲しい言葉
産後の女性の体は、出産をした本人もびっくりするほど変化します。
体力は思うように戻らないし、ちょっとのことで落ち込むなど、体力的にも精神的にも疲れた日々を送ることになります。
そんな時に大きな支えとなるのがパートナーの存在です。
出産をするのは女性ですが、赤ちゃんはパートナーとの間に生まれたふたりの赤ちゃん。
パパだからこそできることで、ママの支えになるのが理想です。
ここでは、パパに知っておいてほしい、産後のママにかけたい言葉についてご紹介します。
1.産後の精神状態
産後はホルモンバランスの影響もあり、精神的に不安定になる時期。
なぜこんなにイライラするのか、ママ自身もわかっていなことがほとんどです。
まずは、ママの産後の精神状態について学んでおきましょう。
①ちょっとしたことでイライラしやすい
産後数ヶ月は、昼夜問わず赤ちゃんのお世話に明け暮れます。
とくに産後すぐは3時間おきの授乳やおむつ交換などが必要で、まとまった睡眠はほとんど取れないでしょう。
眠いのに寝られないことによる疲労感、やりたいのにスムーズにできないもどかしさなどが溜まり、ちょっとしたことでイライラしやすい状態に。
環境の変化以外にも、ホルモンバランスの乱れもイライラの原因のため、自分の意思ではどうにもならないことがほとんどです。
②慣れない育児で不安感が強まる
初めての出産・育児だと、何をするにも不安が付きまといます。
「授乳間隔はあっているかな」
「もっと頻繁におむつ替えたほうがいいかな」
「外に散歩に行った方がいいかな」
など、やっていることすべてに不安を感じることも。
また、最近はスマホなどで簡単に育児に関する情報を得ることができる時代です。
いわゆる「マニュアルどおり」に育児ができず、不安を感じることも少なくありません。
③日中のひとりでの育児による孤独感
産休・育休を取得して、産後しばらくは赤ちゃんとふたりきりで過ごす、というママも多いのではないでしょうか。
今まで社会で活躍していたママはとくに、日中に赤ちゃんとふたりで過ごすことで、社会から離されてしまった、という孤独を感じやすいです。
パートナーが忙しく、朝早く出て深夜に帰ってくる、という生活だと、より孤独感を感じやすいでしょう。
産後1ヶ月はとくにパートナーとのコミュニケーションが唯一の息抜き、という人も珍しくありません。
④周りと自分を比べて抑うつ状態になることも
最近はSNSなどで育児に関する情報を発信しているママも少なくありません。
そういった情報を見て参考にしているママも多いようですね。
しかし、これが自分を追い込んでしまうケースもあるのです。
世の中のママたちはSNSに投稿されているようなキラキラしたままばかリ、と思い込んでしまい、育児がうまくいかない自分とのギャップに落ち込んでしまうママも。
気分の浮き沈みが激しくなったり、原因のない悲しみに襲われたりと、抑うつ状態になるママもいます。
2.女性は、アドバイスより共感!男性と女性の脳の違い
パートナーとの会話を楽しみにしているママも多いですが、
「疲れているのにちょっと面倒だな」
と思う男性もいるかもしれませんね。
どのように会話をすればいいか、事前にチェックしておきましょう。
①解決したい男性脳と共感が欲しい女性脳
男性と女性は、そもそも情報を処理する脳の構造が違うといわれています。
男性脳:客観性があり問題を解決したい
女性脳:感情を引きずりやすく共感が欲しい
こういった違いがあるため、ママの話を聞いたパパは
「じゃあこうしたらいいんじゃないの?」
とついアドバイスをしたくなるんです。
しかしこれではNG!
女性はアドバイスが欲しくて話しているわけではなく、
「うんうん、大変だったんだね」
と共感してほしくて話しているのです。
②産後のママには共感で円満
産後のママとコミュニケーションをとるには、共感力がポイントです。
ママは慣れない育児で毎日手探りの状態でがんばっていて、日中の様子を知らないパパが簡単にアドバイスをしてしまうと、
「何も見ていないのに!」
と余計ママを落ち込ませてしまうことも。
たとえ共感できないとしても、
「そうだったんだね」
と共感してあげてください。
それだけでいいんです。
3.産後かけて欲しい言葉
産後、パートナーにかけてほしい言葉といえば、やはり
・「一日お疲れ様」など労いの言葉
・「ありがとう」など感謝の言葉
・「泣き止まなくて大変だったんだね」など共感の言葉
の3つでしょう。
赤ちゃんと1日を無事に過ごしてくれたのは、ママがおむつを変えたりミルクを飲ませたり、寝かしつけたりしてくれたから。
労い、そして感謝の気持ちはきちんと言葉として伝えたいですね。
4.まとめ
産後の不安定な気持ちは、ママ本人も戸惑ってしまうほどの変化が起こります。
パパも仕事で疲れていると、ついイラっとしてしまうこともあるでしょう。
だからといって、ママの大変な気持ちをないがしろにしてはいけません。
お互いが労いと感謝の気持ちを忘れずに、毎日コミュニケーションが取れると良いですね。
助産師/高木奈美
NALU流母親学級・各種講座の詳細・申込はこちらから▽