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妊娠高血圧症(妊娠中毒症)ってなに?症状や予防法を知っておこう!

妊娠するとさまざまなマイナートラブルがありますが、そのひとつが妊娠高血圧症です。
妊娠高血圧症は20人に1人が発症するといわれていて、ママにも赤ちゃんにも大きなリスクとなってしまいます。
「妊娠高血圧症ってなに?」
「症状はある?」
「予防法を知りたい」
という人のために、ここでは妊娠高血圧症についてご紹介します。


1.妊娠高血圧症ってなに?

以前は「妊娠中毒症」と呼ばれていたもので、妊婦特有の疾患のひとつです。
もともと高血圧の症状がなかった人が、妊娠をきっかけに高血圧となってしまうことをいいます。
妊娠をしている女性なら誰でもなりうる病気なんですね。
妊娠高血圧症は、妊婦健診の際に行う血圧検査でわかることがほとんど。
妊娠20週ころからリスクが高まると考えられていますが、妊娠後期で発症する人が多いようです。


2.妊娠高血圧症の原因は?

妊娠高血圧症の原因は、いまだ改名されていないのが事実で、なぜ妊娠高血圧症になってしまうのかはわかりません。
最近は医学が進歩し、胎盤が原因ではないかという研究結果も出ています。
胎盤から子宮へ血管が作られる際にその形成がうまくいかず、さまざまな物質を分泌することで全身の血管に影響を及ぼし、妊娠高血圧症を引き起こしていると考えられています。


どんな症状がでるの?

妊娠高血圧症になると、さまざまな症状が出るといわれています。
まず、妊婦健診の血圧検査で、
・収縮期血圧140mmhg以上
・拡張期血圧90mmhg以上
となることがひとつの基準。
そのほかに尿検査で、
・1日当たりの尿たんぱくが0.3g以上
というのも基準となります。
身体的な症状としては、
・頭痛
・耳鳴り
・手足のしびれ
・ほてり
がみられることもあります。
症状が進行してしまうと、
・脳出血
・けいれん
・意識障害
・肝臓や腎臓の機能障害
・HELLP症候群
などを引き起こします。


3.赤ちゃんへの影響は?

妊娠高血圧症は、ママだけにリスクがあるわけではなく、お腹の赤ちゃんにも影響を及ぼします。
妊娠高血圧症になることで、酸素や栄養を十分に届けることができず、下記のようなリスクが高まります。
・胎児発育不全
・常位胎盤早期剥離
・胎児機能不全
・低出生体重児
・胎児死亡
また、早産のリスクも高まるといわれていて、血圧が正常な妊婦と比べるとそのリスクは2倍といわれています。


妊娠高血圧症になりやすい人

妊娠高血圧症になる原因はよくわかっていないといわれていますが、下記のような人は妊娠高血圧症になりやすいといわれています。
・高齢出産
・肥満傾向
・もともと血圧が高め
・妊娠高血圧症の経験がある
・腎疾患がある
・糖尿病
・多胎妊娠
ただし、上記のような人は妊娠高血圧症になりやすい傾向があるというだけで、必ずしもそうなるわけではありません。
また、まったく上記に当てはまらない人がなってしまうケースもあるのです。


4.予防のポイント

できれば妊娠高血圧症になんてなりたくない、とすべての妊婦さんが思っているはず。
予防できるものなら予防したいですよね!
ここでは妊娠高血圧症の予防法について見ていきましょう。

妊婦健診は必ず受ける

まずは妊婦健診は定期的にきちんと受けることが大切です。
妊娠高血圧症は自覚症状がほとんどないため、定期的に妊婦検診を受けることで早期に発見することができます。
早期に発見することができれば、適切な処置や治療を受けることができるので、ママにとっても赤ちゃんにとってもプラスになりますね。

急激な体重増加に気を付ける

妊娠中に体重が増加するのは当然のことですが、急激な増加には注意が必要です。
とくに注意が必要なのは妊娠中期以降。
1週間に500g以上の増加が見られたら、体重コントロールをする必要がありますよ。
妊娠中の急激な体重増加により、血圧が上がりやすくなってしまいます。
それに加え、妊娠糖尿病のリスクも高まります。

バランスのいい食事

バランスの良い食事は、妊娠高血圧症を予防するだけでなく、急激な体重増加を防ぐことにも役立ちます。
たんぱく質やビタミン類など、さまざまな栄養をいろいろな食材から摂るようにしましょう。
また、塩分の摂取には特に気を付けたいところ。
塩分を取りすぎると、血液の中の塩分濃度を保とうとして、水分を補って薄めようとします。水分が増えるとむくみや高血圧を引き起こす原因になるため、塩分を控えた食事が大切です。
妊娠中の1日の塩分摂取目標を7g以内です。
調味料だけではなく、麺やパン、加工食品なども塩分が入っていますので、主食をこれらでよく摂られる方は、できるだけご飯を主食にされるといいですね。
また、精製された食塩でなく、藻塩など精製されていないお塩に変えられるといいですね。いいお塩は、料理もグンと美味しくなりますよ。

適度な運動と休息

適度な運動と休息も必要です。
運動や血流を促進し、むくみの改善や体重増加に役立ちますね。
また疲れを感じる前に横になるなど、休息を取り入れるのも大切。
横になることで血圧の上昇を抑えることができるので、こまめに休息をとるようにしてくださいね。


5.まとめ

妊娠高血圧症は、妊娠した女性は誰にでもリスクがある病気です。
予防をしていてもなる可能性があるため、もしなってしまっても自分を責めないでくださいね。
きちんと妊婦健診を受けていれば早期発見できるため、重症化せずに済みますよ。
適度に動いてしっかり休む、そしてバランスの良い食事を摂り、赤ちゃんと会える日を楽しみに待ちましょう!

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