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さかごって言われたけど大丈夫?さかごの原因や治す方法

赤ちゃんは頭を下に向けた状態でいるのが自然なかたちですが、頭を上に向けた状態、つまり「さかご」になることも珍しくありません。
さかごと診断されると、ちゃんと出産できるのか不安になってしまいますよね。
もしもさかごになってしまったときのことを想定して、さかごの原因や治す方法について学んでおきましょう。


1.さかごってなに?

さかごとは、赤ちゃんの頭が上にある状態のことをいいます。
医学的には「骨盤位(こつばんい)」と呼ばれていますね。
妊娠中期ごろまで、赤ちゃんはお腹のなかで自由に動き回るため、頭の位置が上に行ったり下に行ったりさまざまです。
妊婦健診で「さかごだね」といわれることもありますが、妊娠中期ごろならよくある話なので心配する必要はありません。


2.さかごになる原因

さかごになってしまうと、お産が大変なイメージがありますよね。
できればさかごになってほしくない、と思ってしまいます。
さかごになるのに何か原因があり、予防できるなら予防したいと思いがちですが、実は多くのさかごの原因はわかっていないのです。
一部わかっている原因についてチェックしていきましょう。

母体が原因

さかごの原因の一部は、母体側にあるといわれています。
おもな原因として考えられるのは、
・子宮の形態異常
・胎盤異常
・骨盤の幅
などです。
子宮内のスペースが限られることなどが、さかごの原因といわれています。

胎児が原因

胎児側に原因があるとすれば、
・多胎妊娠
・羊水過多
の2つです。
多胎妊娠も母体側の原因と同様に、子宮内のスペースが少ないことが影響します。
羊水過多については反対に子宮内のスペースが多すぎて、胎児が動き回りやすいことが原因と考えられます。


妊娠週数別のさかごの割合と臨月に治る確率

妊娠中期といわれる妊娠27週ごろまでは、およそ40%がさかごと診断されます。
結構多いですよね!
その後妊娠30週ごろには15%まで減少し、妊娠34週ごろには10%となります。
そしてさらに妊娠が進み、妊娠36週ごろにはさかごは5%ほどになるといわれています。


3.さかごはいつまで大丈夫?

ほとんどの人が自然とさかごが治っているといわれても、やっぱり不安になってしまいますよね。
さかごはいつまでなら大丈夫なのか、ひとつの目安があると安心です。
一般的にさかごと診断されるのは、妊娠33週から34週ごろが多いようです。
つまり、妊娠33週ごろまでならほとんどの場合心配いらないということ。
33週を過ぎても自然と元に戻ることもあるので、心配しすぎないようにしましょう。


家でできるさかごを治すセルフケア

さかごといわれても、95%は自然に治るケースが多いため、現在は無理にさかごを治すことはとくに行わないようです。
とはいえ、逆子に不安を抱えている人がいるのも事実。
セルフケアができれば安心感もアップしますよね。
一般的なのは「さかご体操」と呼ばれるストレッチ。
妊娠30週を過ぎ、早産傾向がない場合にのみ取り組んでみてくださいね。

胸膝位(きょうしつい)

うつぶせの状態で横になり、顔と胸を床につけた状態で膝を立ててお尻を高くします。
この状態でゆっくりと呼吸をし、5分から15分ほどキープします。
終わったら仰向けもしくは横向きのまま、しばらく休みましょう。

ブリッジ法

仰向けになり、クッションやタオルなどを重ねてお尻の下に入れます。
骨盤の位置を高くした状態を10分ほどキープします。
高さはつらくない程度でOKです。

側臥位(そくがい)

これはただ横向きで寝るだけでOKなさかご体操。
胸膝位とセットで行うと良いとされていますね。
赤ちゃんの背中が上に来るように横になると良いのです。
健診の時に、助産師さんがどちらを向いて寝ると良いか教えてくれますよ。

足湯
身体の冷え特に下半身が冷えていると、さかごになりやすい場合もあるので、朝晩足湯をするのもおすすめです。
足をつけれるかつけれないかくらいの熱いお湯に6分間足をつけます。6分後つけていた足の皮膚が赤くなっていたらOKです。赤くない方があったら、もう2分間足をつけます。

お灸
足首にある三陰交や、小指の外側の至隠にお灸をするのも良いです。
せんねん灸など、ドラッグストアーで購入できるもので大丈です。

4.お産は帝王切開?

さかごでもっとも心配なのが、帝王切開になるのかどうか、ということですよね。
ひと昔前は、さかごでも経腟分娩をするケースがありましたが、現在は帝王切開での出産が一般的です。
医学の進歩により、帝王切開での出産の方がリスクが少なくなったためです。
もちろん出産前には経腟分娩と帝王切開のメリットとデメリットについて、主治医からきちんと説明を受けることができます。
しっかり理解したうえで、出産方法を選んでくださいね。


5.まとめ

さかごと診断されると、出産への不安が大きくなってしまいますよね。
早く治ってほしいと焦ってしまいますが、さかごのままなのは全体のわずか5%ほどといわれています。
もしさかごが治らない場合は帝王切開になりますが、産後の回復も自然分娩とほとんど変わらないほどに医学は進歩しています。
どちらも出産には変わりありませんので、自分らしいお産をしてくださいね!

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