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陣痛が始まってからの自宅待機中の過ごし方

臨月に入ると、いつ赤ちゃんが生まれてもおかしくありません。
「いつ陣痛がくるかな」
「陣痛がきたらどうすればいいんだろう」
など、お産に向けて期待と不安も大きくなるころです。
もし陣痛がきたら、自宅ではどのように過ごせばいいのか、実際に陣痛がくる前に知っておくと安心ですね。
ここでは陣痛が始まって自宅待機中に、どのように過ごせばいいのかご紹介します。


1.お産の始まりって?

「お産が始まっていることに気づけるかな」
と不安を抱える妊婦さんは少なくありませんが、心配しなくてもちゃんと気づけますよ。
お産の始まりには大きく分けて3つあります。
・おしるし
・陣痛
・破水
お産の始まり方は個人差があるので、ここではそれぞれの特徴を見ていきましょう。

おしるし

出産が近づくと、子宮口が少しずつ広がっていきます。
子宮口が広がるときに、少量の出血が起こることがあります。
これが「おしるし」です。
おしるしはおりものに少量の血液が混じったようなもので、1度だけ起こる人もいれば、数日にわたって起こるケースもあります。
おしるしがあったからといってすぐに出産につながるわけではありません。
おしるしがあったら、あと数日でお産が始まると思って、入院の荷物を点検したり、心構えをしておくと安心です。

陣痛

陣痛からお産が始まる人も多いようですね。
本陣痛の前に前駆陣痛といって、不規則なお腹の張りや痛みが起こることも。
本陣痛が始まると、一定の間隔でお腹の張りと痛みを感じるようになります。
初めのうちは
「なんだか痛い気がする」
程度のものですが、15分間隔になってくると痛みがはっきりし始めます。

破水

本来は陣痛が起こってから破水しますが、なかにはおしるしも前駆陣痛もなにもなく、破水からお産が始まる人もいます。
アンモニア臭のない液体が出た場合、破水している可能性が高いでしょう。
破水をしたと感じたら、シャワーや入浴はNG。
羊水が流れ出ると赤ちゃんが感染症を起こすリスクが高まるため、破水したらすぐに入院になりますので、まずはかかりつけの病院に電話で連絡をしましょう。


2.入院の目安

陣痛が始まったと感じても、
「痛みが弱い気がする」
「間隔が短くならない」
など、入院するタイミングがわからないという人もいるでしょう。
まず陣痛が初産婦なら10分間隔、経産婦なら15分間隔になったら1度産院に連絡します。
妊婦さんの状態に合わせて、すぐに産院に来るように言われるケースや、もう少し間隔が短くなってから来るように言われるケースがあります。
前回の経過が早かった方は、もっと早く連絡をするように事前に言われる場合もありますので、そこは病院からの指示にしたがってくださいね。
破水をしていたら、陣痛がなくてもすぐに入院の準備をしましょう。


3.入院までの自宅での過ごし方

お産が始まったら、入院するまでどのように自宅で過ごせばいいのでしょう。
安心してお産をするために、自宅での過ごし方についてご紹介します。

痛みが強くなる前に入浴を済ませる

陣痛が始まってすぐは20〜30分間隔程度のことが多いので、痛みもまだ強くありません。
このあとお産がどのくらい続くかわからないので、動けるうちに入浴を済ませておくことをおすすめします。
湯船にしっかりつかり体を温めることで血流が良くなり、スムーズなお産へと導いてくれるはずです。
また入浴にはリラックス効果も期待できるのでおすすめですよ。
ただし破水をしていたら、感染症のリスクが高まるため入浴は絶対にNGです。

食事を摂る

お産は体力勝負。
陣痛が来ていても、どんなに痛みがあっても、食事だけはしっかりととっておくことが大切です。
食事を摂ることでエネルギーを補充し、しっかりとお産に臨めますよ。
食欲がない場合は、ゼリー飲料や少量でもカロリーがしっかり摂れるものを食べましょう。

リラックスして過ごす

できるだけ体力を温存するために、リラックスして過ごすことも大切です。
掃除や洗濯などがある場合はパートナーに頼り、近づいているお産に備えてゆったりと過ごしましょう。
リラックスするために、
・音楽を聴く
・お風呂に入る
・おいしいものを食べる
・映画を観る
など、自分が好きなことをして過ごすのがおすすめですよ。


4.こんな時はすぐに連絡

初産のときはお産までに時間がかかるケースが多く、陣痛がきたからといって焦って病院に行く必要はありません。
しかし、次のようなケースはすぐに産院に連絡し、病院へ向かいましょう。
・破水した
・生理より多いサラサラした出血がある
・持続的に強い痛みがある
・胎動がない
サラサラした出血がたくさん出る時は、胎盤早期剥離(赤ちゃんが生まれる前に胎盤が剥がれること)の可能性があります。
陣痛は、生まれる直前でも必ず痛くない時間があります。ずっと陣痛が来て痛いのも、胎盤早期剥離の可能性がありますので、すぐに病院に連絡してください。
胎動も生まれる直前まで無くなることはありません。陣痛中に30分以上胎動を全く感じない時もおかしいので、すぐに病院に連絡してください。

またお産の進み具合は個人差があります。
どのくらいで陣痛の間隔が狭まっていくのか、その陣痛がどのくらい続くのかは、誰にもわかりません。
陣痛が始まったらいつでも入院できるよう、陣痛がくる前に準備万端にしておきましょう。


5.まとめ

出産にかかる時間は個人差がありますが、初産婦で15時間ほど、経産婦で7時間ほどといわれています。
もっと長くなることも珍しくないので、自宅待機中はできるだけゆったりと過ごすことを心がけましょう。
陣痛が始まったら赤ちゃんに会えるまでもう少し。
穏やかな気持ちでお産を迎えてくださいね!

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