見出し画像

vsあらいぐま 勝つのはどっちだ

とうもろこしのことが大好きで、いま1番美味しい時というのを誰よりもよく知っているあらいぐま。

もう少し…あと少し…そろそろ甘〜くなってきたんじゃないか。よし!明日の朝に収穫だ!と翌朝畑へ行くと…もう全部食べられたあとで…。

そんなこんなで育てたとうもろこしを今まで一度も食べたことがない、と笑ったこの畑の主ご近所のおじいちゃま。

ここで笑えるおじいちゃまのお人柄。笑

そこが大好きなんだワタシたちは❤︎


おじいさんとうもろこし

おひげがいっぱい生えてきた。

「おじいさんになっちゃったの?」

おひげをなでなで「おひげ=おじいさん」な MomoDa はものすごく自然に、前から知ってた人と話すかのように会話をしています。

「そうじゃのう。わしはとうもろこしのおじいさんじゃ」

とうもろこしからお返事が。笑

おじいさんのおひげが茶色く色づき始めたら受粉が成功しているサイン。どうやら成功しているよう。

ほっ。

コレはとうもろこしのお花。びっくりでしょ。

なんなら、おじいさんのおひげもお花なんだとか。びっくり。受粉の成功が確認できたら、TOPにあるこのお花はチョンと切りとってしまうといいと聞いた。

このお花の花粉に、とうもろこしのことを大好きな虫が引き寄せられてきて、おじいさんのおひげで卵を産み住み着いちゃうからだと。

即座に。なんのためらいもなく。ひとつ残らず切り落としました。笑

聞いたこと。調べて分かったことは全部やってみました。

とうもろこしの摘果

間引きもそう。摘果もそう。残した果実やお野菜を大きく元気に実らせるために必要な作業。

コレがどうも難しい。笑

ぜんぶ大きくしてぜんぶ食べたい❤︎と思っちゃう。笑

暑い暑い日

1本の苗に3つ4つとおひげのじいさんが実っている。この中の1番元気なものを残し摘果する。

どうしても1つに絞れず2つづつ残してみた。

摘果したものは皮を2,3枚残し丸焼きにしてみたよ♫

粒もちいさい

小さくて可愛いコレはヤングコーンというやつだ❤︎甘くて柔らかくてとっても美味しい❤︎

畑の恵みもりもりの *夏野菜ドライカレー* と一緒にいただきました。


摘果を終わらせたとうもろこしが丸々と太ってきて粒も大きくなってきたなと感じたら、お友達から教わったマル秘の秘策を施しました。

あとは収穫の時を見逃さないようにチェックチェック毎日チェック。

ついにその時がやってきた

元気。

元気❤︎

わさわさ❤︎

夏のお野菜が真っ盛りな7月1日。まだ少し早いかなと迷いながらも今日だと判断。ついにとうもろこしの収穫を♫

採ったどーーーーーー!!

先っちょがないやつは…おひげになんか卵みたいなものがあって、怖くなってその場で切り落としてきました。笑

Instagramでたまたま見かけた、とうもろこしを1番甘くぷりぷりぱつぱつに仕上げる方法

フライパンにお水を1,2cm入れクッキングシートを敷く
皮を2,3枚残したとうもろこしを乗せる
蓋をして10分蒸す
10分経ったら、5分くらい蓋をしたまま置いておく

コレを試してみました。

❤︎

わぁ❤︎

我が家に歓声があがった。

❤︎

わぁぁぁぁぁぁ❤︎

ぷりぷりぱつぱつ

きちっとぴしっと揃っていない感じも、もはや愛おしい。

「おみせにうってるやつみた〜い❤︎」と MomoDa も目をハートにしています。

食べてみたら…

甘〜い❤︎

とにかく甘い。プチプチ弾ける粒、甘みも果汁もたっぷり、とにかく美味しい。コレは…今まで食べたとうもろこしの中でダントツ1番の美味しいとうもろこしだ。

その時がその時だった

夢のように美味しいとうもろこしを食べ幸せいっぱい。

この幸せを入院中のおじいちゃまにも届けたい❤︎と翌朝にも4本収穫を。

採ってすぐが1番甘いと書いていた。なのですぐさま!プリプリぱつぱつに仕上がるフライパン蒸しをして

大きく、綺麗な2本を

すぐにおじいちゃまのお宅へお届けした❤︎


「甘いなぁ。甘い。甘いなぁ。」

病院にいるおじいちゃまからの電話でした。


採ってすぐに蒸しすぐにお届けしたとうもろこし。ソレを持って奥様、すぐに病院へ行ってくださったようで。

うれしい。

「おっちゃんはじめてたべたねぇ。うれしいねぇ。」
MomoDa もこの喜びを解ってくれた。

嬉しいの気持ちをみんなで分かち合えた。


しかしですね。笑

このあとワタシたちが、この夢のように甘いとうもろこしを口にすることはもうありませんでした。

なぜだ。なぜこの時。全部収穫しなかったんだ。笑

今だ!と判断したその時がその時だった!

のんびりと次収穫に行った時には……あらいぐま(おそらく)が綺麗に食べたあとでした。ひとつぶ残らず。笑

結局のところ あらいぐまに勝てたのか

摘果を終え1つの苗に2本づつのとうもろこしを残しました。

6×2=12

12本のうち8本にマル秘の秘策を施しました。残りの4本はそのままの状態で。なぜ。

なぜかって… MomoDa が「あらいぐまにもたべさせてあげたい」と訴えてきたから(笑)。じゃあ2本だけねと言ったのですがそれでは可哀想だと。絶対楽しみに待ってるからと。

楽しみに待ってるだろうなぁあらいぐま。
想像したら…可愛いな。

そして、結局のところ無事収穫し食べられたものが6本。

ん?

6対6。引き分けじゃないか。

あらいぐまのために置いておいた4本と、勝手に食べられた2本(笑)。ちょうど半分こしたことになる。

そして秘策は…効果は抜群にあったと思ってるんだけど、完熟したとうもろこしを目の前にしたらあらいぐまにとって怖いものではなかったのかもしれない。

この1番最初に収穫したもの。コレはもしかしたら、ワタシの迷いも的中で、食べるには少し早かったのか。

あらいぐまが食べた日。その日が1番甘く熟した日なのかもしれない。


そもそもワタシたちはあらいぐまに勝つ必要があったのか。もう最初から分け合えばいいんじゃないか。

そんな気すらしてきた。笑

大切に大切に育てているけど、1度も食べたことがなかったとうもろこしをおじいちゃまに食べてもらえた。甘いなぁと食べてもらえた。

もうそれだけで勝利なんじゃないか。

あらいぐま用にとっておいたこと、結局あらいぐまは6本食べたこと、全部正直に話したら、あらいぐまが喜んでるでぇとワハハと笑ったおじいちゃま。

笑いもお届けできた。
それだけでじゅうぶんだ❤︎


来年はもっともっとたくさん植えよう。
まだ早いかなくらいで全部一気に採っちゃおう。
あらいぐまには6本だけあげよう。笑

そうおじいちゃまと約束しましたよ。


シリーズやってみよう vol.12


いいなと思ったら応援しよう!