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3年前の私へ。卵管造影検査、普通に痛かったよ?
つらく長かった不妊治療。
3年前は、幸い息子のときは人工授精3回目で授かることができた。
今回はどうなることやら……
というわけで、我が家の不妊治療part 2は3年ぶりの卵管造影検査から幕を開けることになりました。
卵管造影検査とは?
ざっくりいうと、女性の卵子の通り道である卵管につまりがないか、造影剤と呼ばれる液体を注入して通りを調べる検査。
卵子の大きさは、排卵の段階で0.1ミリ。
その通り道である卵管は、直径は1ミリ程度らしい。
この1ミリの細い管に、日常生活を送るうえでは絶対に侵入することのない液体が、ぐんぐんと突き進んでいく。
この検査によって、重い生理痛のような痛みを感じる人もいれば、痛みをまったく感じない人もいるらしい。
ただ、卵管造影検査を行った後は自ずと卵管の通りがよくなる(造影剤を強制的に入れ、詰まりを解消するため)ので、検査から3〜6ヶ月間は妊娠しやすくなる、「ゴールデンタイム」と呼ばれる期間に突入する。
そういったある種の恩恵もあるので、検査の意味以外にも不妊治療の1つとしても助けになってくれるのが、この卵管造影検査だと、私は感じている。
3年前の記憶では、「そんな痛くなかった」だったけど……
私は3年前にも卵管造影検査を受けた。
痛み止めなどの処方もなかったように思うが、特段痛みを感じた記憶はなかった記憶がある。
また検査結果も、左右ともに卵管の詰まりはなしということで診断を受けたはずだった。
というよりも、覚えてなかったのかもしれない(白目)。
受付で診察券番号を呼ばれて、診察室に入る。
看護師さんから検査について説明を受けた後、内診台に上がって子宮の中に造影剤を入れるためのチューブを挿入した。
これ自体はまったく痛みを感じなかったので、「やはり痛くないはず。大丈夫」と再確認したつもりだった。
検査室には、3年前の検査時には見たことがなかった、筒状の大きな謎の装置があった。
看護師さんに「これは何ですか?」と聞いてみると、放射線を遮断するための特殊な器具だそう。
時代の変化、医療の進化を感じる。
そもそも、3年前はこの検査自体、保険適用でもなかった。
引っ越しをして病院も変わったので、検査費用自体も少し安くなった。
そのうえで保険が適用になるので、以前よりもかなり自己負担額は減っていた。
ありがたい限り。
話を戻して、卵管造影検査だ。
しばらく待っていると、先生がやってきて「じゃあゆっくり造影剤入れていきますね」と声をかけられた。
ぐううっとお腹に違和感が走るのを感じる。
「あれええええ???普通に痛ってぇぞ?????」
予想に反した痛みに驚愕する。
話が違うじゃないか(自分に対して)。
最初は少し腹圧がかかっている感じぐらいだったけれど、まだほんの少ししか入っていないことを先生に告げられて絶望。
少しずつ、少しずつ、痛みが強くなっていく。
不思議だなと思うのが、きちんと右と左の下腹部が痛くなること。
自分の身体の中に、異物がどんどん突き進んでいて、それがどこなのかわかってしまうのだ。
痛み止めの座薬を入れたはずなのに、どんどん痛みが強くなっていく。
若干冷や汗をかくくらいの痛みだけど、いくら3年前の記憶をたどっても「痛くなかった」としか覚えていない。
忘れていたのだろうか。
何にせよ、今回はすっごく痛かった(涙)。
検査室にはモニターがあって、そのモニター越しに造影剤が私の体の中に入り込んでいく様子がわかる 。
ただ、造影剤が逆流してしまわないよう、あまりお腹に力を入れられなかったので、首を上げてリアルタイムでモニターを追うことはできなかった。
だいたいの量が入り切ったところで、先生に声をかけられる。
「もう少し頑張れそう?」
危うくキレそうになった。
「早く!!全量入れて!!!すぐ終わらせて!!!」
そんなあふれんばかりの思いを、「頑張ります」という一言に集約した自分、理性的で好き。
痛い思いしたのに、検査結果までまさかすぎる……
最後まで造影剤を入れ終わって、先生がエコーを確認する。
右の卵管がちょっと通りが悪いみたいだねと言われた。
3年前にはそういったことを言われたことがなかったのに、妊娠を妊娠出産をきっかけに、体質が変わってしまったのかな?
予想もしていなかった結果に、少し困惑した。
検査が終わり、診察室で先生の説明を受けた。
自分的にはあまり深刻には捉えていなかったが、「完全に塞がっているわけではないけれど、これが不妊の一つの要因になっていると見てもいいだろう」というのが先生の見解だった。
そして、おそらく3年前もこの体質に変わりはなかっただろうとも。
衝撃だった。
人工授精3回目で授かった息子。
当時から私がこのハンデを抱えていたのであれば、息子はよく私の狭い卵管を通り抜けて着床してくれたなと思う。
たくましい子どもだったんだ。
たくさんの壁を超えて、私たち夫婦の元にやってきてくれた。
今も元気いっぱいだけど、お腹にいた時からそうだったのかも。
息子への愛が、より一層強くなった。
いずれにせよ、卵管造影検査は無事に終わった。
つまりはこれを機に、妊娠しやすい期間である「ゴールデンタイム」に突入したということだ。
頑張った甲斐があったと思う反面、結局は妊娠しなければ何も始まらない。
勝負は3〜6ヶ月間。
まずは人工授精からスタートしていく。
最初の人工授精は今週金曜の予定だ。
今からソワソワしている 。
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