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「誰でも良かった」28歳・無気力女子の婚活



誰でもよかったんです。


本当に好きな人と一緒にいられないなら、

誰でも。


東京と名古屋と大阪と兵庫とオンラインで入会相談を受け付けている、結婚物語。の仲人Tです。
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さて、今日は、

無の状態😂で結婚相談所に入会してきたアラサー女子のお話です!かなりの長編で読み応えがあり過ぎる!

【当時のスペック(ご本人記載)】

年齢 28歳(成婚時29歳)
体型 157cm 47kg
年収 450万台
学歴 大卒(早慶上智のどれか)
外見 色白で細いが需要がない顔面


それでは、張り切ってどうぞ!





「誰でも良かったんです。」



婚活の動機というより、犯行動機みたいなことを言いながら結婚相談所へ入会しました。


当時3年付き合って同棲した大好きな人に30歳目前で振られ、同棲解消。

その時の私の心境としては、そうとしか表現できませんでした。



「元彼を忘れて幸せになってやる!」という気持ちには全くなれなかったです。

本当に好きな人と一緒にいられないなら、私の人生は幸せにはならない。




結婚を考えていた人に振られても、残念ながら人生は続きます。

元々オタクなので好きなコンテンツはたくさんある。ただ、振られてからは何を見ても楽しくない。

失恋の傷が癒えたら、いつか元気になるのかもしれない。ただ、今は幸せになんてなりたくない。ずっと好きな人を好きなままでいる方が、辛くても楽だから。


しかし、結婚相談所の方々はみんな、SNSでこう発信していました。


「生涯独身を貫く覚悟がないなら結婚した方がいい」
「婚活は1日でも若いうちに!」


楽しいとか幸せを感じる機能が無くなっても、「不安」を感じる機能ってわりとしぶとい(当社比)!

私の親は結婚しなさいとか言ってくるタイプではないし、同世代の友達も多様性の時代なので「結婚=幸せ」みたいな価値観ではない。自分で動かなければずっとこのまま。でも、本当にそれでいいのかな。


「お見合い」で結婚するのって、どんな感じなんだろう。好きでもない人と条件だけで結婚させられるのかな。

あれ、でもそれって悪くないかも。

好きになれなくても、私のスキルとか何かを必要としてくれている人の役に立てれば、このゴミみたいな生活よりいいのでは?


彼と結婚できないなら、自分は幸せになれない。

でも、自分が幸せにできる人はいるかもしれない。

私なんて廃材みたいなものだけど、捨てるのはまだ早いのではないか?


そんな最近流行りのSDGs的な発想で婚活を始めました。

【婚活準備編】


結婚物語。さんの特徴である「複数の連盟に所属している」「申し込み回数の上限が多い」を魅力に感じて入会しました。

申し込みすると契約書や注意事項、細かく書かれた用紙がとにかくたくさん送られてきます。これにめげていては婚活は始まらない。

入会したらすぐ婚活ができるわけではなく、書類を揃えないと活動できません。本籍地が地方だと独身証明書は郵送になるので時間がかかります。そのあたりも含めて早く始めるのが大事です。

あとは、なんといってもプロフィール作り。


結婚物語。さんではいくつかの質問に回答すると、それを元に異性受けする素敵なプロフィールが完成します。

婚活を始めて知ったのですが、プロフィールで結婚物語。の会員さんかそうでないかが分かるくらい、他社と熱量が違いました。


私はオタクだったため「好きなもの」はとにかく列挙しました。プロフィールに採用されたアニメやコンテンツはかなり男性との話題になりました。

ちなみに私が婚活していた時期に最強だったのは『機動戦士ガンダム水星の魔女』。お見合いで必ず話題にされました。オタク全開プロフィールだったので、申し込んでくる相手もオタクでした。

そもそもの婚活目的が、自分が幸せになることではなく、自分を使ってくれる人を探すものだったので、自分が提供できることをたくさん書きました。

クオリティは高くないですが、元彼との同棲では家事は全て私が担当していました。そこで「リモートワークなので、働きながら家事も育児もやります!」と記載しました。

しかし、Tさんに、

「高望みならこれくらい書く必要がありますが、〇〇さんは高望みではない。『何でもやります』と書きすぎるとモラ男が寄って来たら困るので多少削りました。家事育児をこちらがメインでするにしても、それを当然と思うのではなく、感謝できる男性と巡り合ってほしい。」

と言われて、

え……、私よりも「結婚後の私の幸せ」を考えてくれている……!


と感動して目頭が熱くなりました。


私は写真だけで申し込みが来るタイプではないから、文章は少しでも相手に都合の良いように書くべきだと思っていたし、相談所も早く結婚してもらうためにそうすると思っていたので、驚いたし、嬉しかったです。



あと、プロフィールといえばやはり写真です。

女性は若くて可愛ければいい……という時代は終わり、男性はこの時代を共に生きるのにふさわしい内面の整った伴侶を求めているようです。

しかし、若さと外見は不要になったわけではなく、一次評価で足切りライン。

私の容姿は全く男性に響かないタイプでした。しかし、「見た目が悪いから……」と腐っていてはなにも始まらない。

事実は事実として、そこからちょっとでもマシに、異性にウケる手段を探さなければ!


手持ちの服を着た写真を撮影してLINEで送りましたが、「全部だめですね、新しく買ってきてください」とばっさり斬られました。


そこで、クリスマスで活気あふれる街中へ婚活プロフィール用の服を買いに出かけました。

そう、クリスマスに。

お見合い写真には明るい色味でノースリーブの服を推奨されています。

しかし、今は12月。

めっちゃ寒いて。
ノースリーブ売ってないて。 



あとは髪の毛も女性は長い方がモテます。私は婚活のためにショートを伸ばしましたが時間が足りず、中途半端な髪型になったのも反省点でした。

なんとか服を見つけ提携割引の使える撮影所を申し込み、奇跡の1枚を撮ってもらい、申し込みから1ヶ月半くらいでとうとう活動を開始することができました。

【初動の失敗】

最終的にお見合いは15人と会い、
仮交際は9人、真剣交際は1人でした。

夫は2番目にお見合いした人です。

「じゃあ残り13回はお見合いしなくてよかったのでは?」となりますが、婚活はそう単純な話ではないなあと思います。

婚活初期は、スケジュールの調整で失敗しました。


私は最初にTMS連盟で活動しました。

とりあえずどんな人がいるか見ていたら、自分のことをお気に入り登録してくれる人がぽつぽつ現れました。IBJのお気に入りは相手に伝わらないけど、TMSのお気に入りは伝わるのです。

最初は「お気に入りにしたのに申し込んでこないって、そこまで会いたくないってこと?」とあまり喜べませんでした。


でも、よく考えたら、1ヶ月10件しか申し込めない相談所もある。

そういった申し込み数が少ない相談所に入っている人の場合、慎重に申し込むしかない。月初に申し込みを使い切ったら会いたい人がいても次の月まで動けない。だけど、結婚物語。さんは1ヶ月150件なのでバンバン申し込める!

そこで、

「まあ私にはいっぱい枠あるしな!」

と、お気に入りしてくれた人に自分から申し込みをしました。



私は見た目が悪いから、どんどん申し込もう!
申し込みも片っ端から受けよう!

1都3県は会員の比率でいえば女性が多い(20代も女性の割合が多い)ので、マッチングはかなり難しいと思っていました。



そう思っていたのに、

蓋を開けてみたらどんどんマッチングしました!



関東はそもそも母数が多いのである。「女性が多い」だけで、男性も少なくはない。

結婚物語は連盟が3つありますが、軽い気持ちで最初に2つ空けてしまい、早々に

「申し込んできた人全員と会うのは無理」


となりました。


私自身の条件はそんなに良くなくてこれである。
都会ってすごい。

Tさんに「大手ジャンルだと王道カプの逆カプにハマってもまあまあ供給がある現象ですね」と言ったら「腐女子にしか分からない例えで笑いました」と言われました。

いいんだ……Tさんが分かってくれると思って言ったからいいんだ……。


❗️仲人T注❗️

確かに都会は人数が多いので、田舎よりもはるかにお見合いは組みやすいです。

しかし「会いやすい=目移りしやすい」でもあるので、実は成婚率が1番低いのは、東京!!

田舎は会いにくいけど出会いを大切にしてすぐ結婚するので、一長一短です⭐︎

田舎の人はこの記事が参考になるよ!



予定がいっぱいになり、途中からは機械的にお断りしていたので、きっといい人もたくさんいたはずです。

逆に言えば『自分の申し込みが通らないのはタイミングが悪いだけ』かもしれないので、落ち込まない方がいいなとも思いました。




お見合いがスタートしました。

申し込みをOKしたら予定を3つ出します。同時に数人をOKすると被らないように出す必要があるので、そこは大変でした。

最初の数人は変な人もいなかったし、全員に仮交際を申し込みました。

しかし、素晴らしいプロフィールと指導を受けた服装のおかげで、誰にも断られることなく、全員と仮交際になってしまいました。


あっという間に交際人数が5人になってしまった。でもまだお見合いも残っている……。


せっかく仮交際になったのに次のデートが2週間後になることも。相手にも申し訳ないし、そんなに空いたら気持ちも下がります。

さらに3回目は長めのデートになることが多く、どんどん予定がいっぱいに。せっかく誘ってもらっても、すでにその日は他の人とのお見合いやデートで埋まっている…。

困り果てた私はTさんにメールで相談することにしました。


すると、以下のような返信がきました。

「相談所にはいい人が山のようにいるので、いい人だから交際しようと思ったら、体がいくつあっても足りません。

好きな人から順位をつけてください!

3位まで決めたら、残りの4位以下はパッと会ってすぐに切る。

今の3位よりもお見合いでいい人が出てきたら、3位を切ってその人と仮交際です。

上の3人は順位が入れ替わりますが、4位以下になった人が1位になることはまずないです!」



びっくりしました。

相談所というものは「相手のいいところを探してください!気になるところがあっても我慢!高望みしない!」みたいな指導をするところだと思っていたのに、

4位以下はスパッと切れって。

いいんだそれで……?と思いましたが、一般的な男女はそれくらいが同時並行の適正値のようです。

【活動時の状況】

1️⃣ 相談所のサポート

昔のイメージだと「お見合い=仲人さんが立ち会って紹介してくれる」ですが、実際のお見合いはマッチングアプリと変わらないです。

アプリ(システム)で人を検索して申し込む、あるいは申し込まれたらOKかNGを回答する……マッチングしたら会えるシステムです。

ですが、アプリとの違いは登録している人の質です。

身元が確かでプロフには偽りがなく、結婚願望がある人ばかり。

たしかにアプリより高額ですが、困ったらサポートもついている。私はアプリでは絶対に無理だなと悟っていたので相談所にしました。

しかし、サポートの量や質はかなり相談所によって変わると思われます。


結婚物語。さんは活動を始めたあとは月一の定期電話がありますが、私は小心者を極めており、電話口で「最近困ったことないですか?」と言われると緊張して反射で「大丈夫です」と言ってしまうタイプでした。そのため、文章をまとめてメールで相談させていただくことが多かったです。

「デートで外食が増えて太りそう」と相談したら「炭水化物は15時まで。夕食では抜きましょう」とガチ回答が返ってきました。頼もしい。

※焼き鳥デートは炭水化物を取らなくていいのでおすすめ

2️⃣出会った人々

お見合いしたのは15人。
仮交際は9人。
真剣交際は1人(夫)。

3ヶ月の間に色々な人とお会いしました。

私の方針が「自分を必要としてくれる人を探す」なので、相手に気に入られるように努め、3人を超えない限り自分からは断らないようにしました。

真剣交際を申し込んでくれる人がいたら、その人と真剣交際しようと最初から決めていました。



たくさん申し込みをいただきましたが、その中にいわゆる「ハイスペ」さんはいませんでした。

もちろん検索したら年収1000万の人もいましたが、プロフィールを読んだ時点でもう世界が違うなっていうか人種が違うなと思いました。

自分のスペックで会える人達が十分素敵だったので、頑張って上を目指そうとかは特になかったです。


私の職業がIT系だからか、そもそも相談所にIT系の方が多いのか、お見合いの半分はIT系でした。(仲人T注・IT系にはオタクが多いので、オタク女子はIT系とマッチングしやすい)


お見合いは男性が奢るルールなので、1000円程度のお菓子は持っていくようにしました。

プロフィールを読むと「甘いもの好きです」「チョコレート好きです」などと書いている方が意外といらっしゃったので、好みに合わせて買いました。おかげでデパ地下のお菓子コーナーに詳しくなってハッピーです。

デートでは、自分が食べた分を払いました。

「いくらですか?」と聞くと男性も答えにくいと思うので、最初から自分の注文した値段を把握しておき、「私はこれくらい食べたので」と言ってお金を差し出しました。


これなら私の方が金額が少なかったときでも差額を出せと言ってくる男性はいません。むしろ感謝されて申し訳なくなることもありました。


それでも頑なに受け取ってくれない(=絶対奢る)方もいらっしゃいました。5歳以上離れるとその傾向が強かったです。

よく「男性は本気の相手には奢る」と言われますが

・ずっと奢ってくださった方に交際終了された
・ずっと別会計だった夫が結婚してくれた

ので、これだけで測れるものではないなと思います。



私は会って2回目で振られることが多かったです。

お断り理由は「真面目で大人しい女性で、僕が会話を盛り上げられなかった(私が喋っていないのに自分に原因を見出す男性陣よ…。)」「共通点がなかった」などでした。

それを聞いてからは、お見合い前にお相手のプロフィールに書いてある作品を読んでいくなど、接点を増やす努力をしました。


しかし、実は、夫とは共通の趣味が特にありません。また「真面目で大人しい……?誰が……?」と言われます。相性もあるのだなと思います。



デートは基本自分から誘っていました。

相手に居住地域を聞いて、2人の真ん中になりそうなところで、1回目ならお昼、それ以降ならご飯以外にもなにかイベントをという感じで決めていました。水族館、映画などなど……。


そして、仮交際の方がみんな3回以上デートした状態になったあたりで、



ついにきてしまいました。

婚活イヤイヤ期が。




悪い人などいない!



でも真剣交際=結婚を考えて進んでいくわけだし……

数回しか会ってない人と結婚するか決めるの無理~!誰もが表面上和やかだけど全然仲良くなれている気がしない~!



誰が本命かって?

だから私はもう好きになる気持ちは動かないから必要としてくれる人のところに行きたいの!本命とかないの!


何もかもイヤッ!イヤイヤ!



……デートに誘うなど行動は積極的でしたが、
内面は究極の受け身思考で

「もう全員交際終了してくれないかな」
「誰も私のことなんて好きにならない……」


と思っていました。


今思えば、好きになれないのは「表面的なやりとりしかしていないから」だったと思います。

深い話はせずお互いに敬語で一定の距離を保ったまま失礼のないように話し続けるのは、

職場。

それはもうただの職場。


「職場の関係者が増えても結婚したい人が増えるわけではない」みたいな感覚でした。




そんな状態からどうやって抜け出したのか。


きっかけは、

今の夫からの真剣交際の申し込みでした。


【夫とのエピソード】

夫は2番目にお見合いした人でした。

2022/12 入会
2023/02 夫とお見合い
2023/05 真剣交際
2023/07 成婚退会
2023/09 入籍


最初にTMS連盟でお気に入り登録いただいていたので私から申し込みました。写真をみて笑顔が素敵だと思い、ちょっと拡大して私の好みの特徴をもっていることでテンションが上がりました。

私から申し込んだにもかかわらず、「場所はどこでも出られるので、出やすいところあれば教えてください」と連絡がきたので「なんて親切な方だ!」と会う前からすでに好感度が上がりまくっておりました。

新宿を指定すると京王プラザホテルになることが多かったのですが、この時のお見合いだけ小田急ホテルセンチュリーサザンタワーだったのでよく覚えています。高いところからの景色が綺麗でした。 


お店の前で待っていたら、彼は待ち合わせより早くやってきて、私が先にいることに驚いていました。

あまり女性が先に来ることはなかったから、と後で聞いたので、先に着くだけで好印象を与えられたということでしょう。

結婚物語。で「早く行け」と厳しく躾けられた甲斐があった。


彼はすぐに分かりました。プロフィール写真が眼鏡の人は探しやすい。眼鏡のフレームのデザインが変わることはあまりないから。大柄で親しみやすい印象が写真の通りでした。


お見合いは楽しかったです。

年齢は1個上で、プロフィールにはプラモデルや鉄道模型が好きとあり、お仕事も鉄道系とのこと。

土日祝休みではないのに、空いている土曜日にわざわざお会いに来ていただいているのだと気付き、とてもありがたく、ぜひ楽しんでもらいたいと思いました。


「プロフィールでプラモデルが好きとおっしゃってましたよね?写真とかありますか?」

とうかがったら

「はい!いいんですか?」

と驚きつつ写真を見せてくれました。
 
どれも売り物みたいに綺麗でした。

私は模型とかミニチュアを見るのは好きですが、不器用すぎて自分では作れないため、すごいと思いました。褒めまくったら照れていたのが印象的。



他業種なので仕事の話は弾み、その中で彼が4月から昇格すると聞きました。自分もたまたま4月から職位が上がるので、何となくその話をしました。


彼は全く嫌味なく、
手放しに褒めてくれました。



元彼と同棲していた時は、仕事をして、家事も全部やって、さらにこの職位に昇進できるように研修を受けたり資料を作成して頑張っていた。

それなのに、結婚の話を出しただけで

「恋愛とか結婚のことしか考えてない」
「依存してきて重い」

と言われ、悲しかった。


だから、彼が昇進することを褒めてくれて嬉しかったです。


お見合いが終わってすぐに交際希望を出しました。成立してほっとしたのを覚えています。


そしてやってきたデート。

1回目だし喫茶店で2時間くらい話して解散の予定だったのですが、せっかくの休みがこれだけで終わるのがもったいない!と思い、「近くにハンズとニトリがあるのでぶらぶらしませんか?」と誘ったらOKいただきました。

どの結婚相談所も「デートで女子をむやみに歩かせるな!」とSNSで発信していたけれど、女から誘う分にはええやろと思い、実際大丈夫でした。

ハンズのミニチュアコーナーで彼の好きなものを探ったり、ニトリで2人で色々話しながら家具を見たりするのは楽しかった。


帰りに彼から

「この前のお礼に……」

とお菓子をいただきました。

お礼?はて?と思っていたら前回のお見合いで渡したチョコレートのお返しでした。

お見合いで渡す品は、割り勘できない代金の代わりだと思っていたので、それにお礼をもらえることが衝撃だった。

「さっきそこ(駅のイベントスペース)で見たので適当に買ってきました」

それ、言わんでええで笑。

男性は照れ隠しかなにも考えていないのか、やたら正直に言いがちですが、「適当に買ってきた」は黙っていた方がいいです。でも嬉しかったです。
 
家に帰ってお菓子を開けると「パンダバウムのはじっこチョコラスク」が入っていました。


なるほど……パンダバウムを型抜いたときにでる端っこをラスクにしたと……パンダバウムのはじっこ……

え……パンダバウム本体は?

結婚後にこの話をしたら夫は「全然何も考えてなかった……」と供述しており、今でもパンダバウムを見かけると恥ずかしがるので、面白くていじっています。

ご縁を繋いでくれたパンダバウム(のはじっこ)ありがとう。



2回目デート(会って3回目)の場所は、お互い出やすい上野でカレーを食べました。

うっかりルーをこぼしてしまいましたが、彼がそれを見てすかさず店員さんにおしぼりを頼んでくれたのです!

こんな失態、幻滅されるかもと思ったのに、フォローしてくれて嬉しくなりました。


また、食事中の会話の中で、私が

「上野駅って広いですよね。乗り換え大変です~」「東西線通学で使ってましたけどすごく混みますよね~なんであんなに混むんですかね~」

と軽い雑談のつもりで言ったら、

「昔は東京駅じゃなくて上野駅がターミナル駅だったんですよ」「電車が通ったら都市の開発が進んで人が増えちゃったんですよね」

と、丁寧に答えてくれて少し驚きました。


友達と会話していたら「ね~、なんでだろうね~」で終わりそうな話に的確な答えが返ってきて、素敵だなあと思いました。

このことをシステムに書き込んだら、仲人さんから「お相手様は博識な方ですね」とコメントいただいたので、

たしかに自分はそういう人が好ましいのかもしれないと思うようになりました。


しかし、そのデートの帰り際に

「実はしばらく土日が埋まってて……次会えるのは1ヶ月後なんですけど……」

と言われました。



これは、

交際終了フラグか……?




ルール上、次回の予定を入れると交際終了しづらいので、別れたい人は次の予定を濁します。


「春スキー最後のシーズンで……毎年友達と予約してて……」

嘘ではなさそうだったけれど、あんまり期待しない方がいいと思い「わかりました~」と明るい対応を心掛けました。



これが最後かも……残念だな……

そう思いながら駅で別れの挨拶をして、改札を通ったあと、ふと振り返ってみたんです。


すると、彼はまだこちらを見ていて、目が合うとすごくいい笑顔で手を振ってくれました。

ドキッとしました。

もしかしたらまだ続けられるかも。
そう思うくらい素敵な笑顔でした。



そしてその後、少し間が空きましたが、お花見デートの約束をしました。



しかし、デートの当日の朝、祖父の訃報が入ったのです。

連絡を受けて動揺しましたが、まずは彼に電話を入れました。私は自分では冷静に要点だけ話したつもりでしたが、後から聞くと「普通に泣いてたよ。声が震えてた」と言われています。


デート当日に泣きながらドタキャンする女が爆誕しましたが、彼は疑うことなく「それは仕方ないし来られなくて当然だから、こちらは気にしないでください。連絡も落ち着いてからで大丈夫ですからね」と気遣ってくれました。


相談所のシステムにコメントを入れると、スタッフのS木さんから

「それはおじいさまを優先して当然です。ご連絡は落ちついてからで大丈夫ですよ。みなさんでお見送りしてあげてください」と言われました。

葬儀の当日、みんなでお別れをして火葬場に移動すると桜が綺麗に咲いており、とても気持ちのいい青空でした。


その光景を見て、唐突にS木さんのメッセージを思い出したのです。

『お見送りしてあげてください』

正直、訃報の定型文にそういうパターンもあるのか、くらいに思っていたのです。



でも、亡くなった人は本当に「見送る」んだ。

ああ、そうかこういうことだったんだ。


実感を伴ってしまい、一人変なタイミングで涙を流してしまいました。


後日お礼を申し上げると、「お疲れ様でした、気を抜いた瞬間に疲れが出るので、ご自愛くださいね」とまたお気遣いいただき、いやもう本当にそうで、重ね重ねありがたかったです。




次のデートでは祖父の話から自然とお互いの家族の話になり、彼のご家族の話も聞くことができました。

「父が宇宙戦艦ヤマトのプラモデルキットを送ってきたから作らなきゃいけないんですよ~」など、仲良さそうなエピソードをうかがいました。


その次のデートはGWの中華街に。友達の結婚式で名古屋に行ってきたので、お土産にパンダバウムのぴよりんバージョンを買っていきました。(伝わらない意趣返し)

仮交際中の男性達にお土産を渡し「結婚式に行ってきた話」をすると、自然と結婚式への価値観を聞き出せました。

私はどのお相手にも「結婚式はしなくてもいい派。婚約指輪も不要派。」と公言していました。男性は「わかる~俺も結婚式とかあげたくないんだよね。もっと別のことにお金を使いたいよね」と言う人が多かったです。



しかし、彼は「俺は高齢のおばあちゃんに見せてあげたいから、結婚式はやりたいな……」と言っていました。

とても素敵な考え方だなと思いました。



その時は仮交際で世間話程度だったのですが、
後に実際そうなります。



GWの仮交際デートラッシュが終わり、私は悩みました。

みんないい人だけど、進展がない……

「仮交際は最長3ヶ月」。

仮交際の中で彼だけが2月頭に会っているので仮交際を3ヶ月していることになります。既にぶっちぎっています。

私は自分から交際終了しないスタンスだったので、システムで仲人さんに「彼は私のことどう思ってそうでしょうか?」と確認を入れました。


しかし、このはるか前に「お相手様は○○さん(私)と一緒にいるのが楽しいそうですよ」的なメッセージを結婚物語さんからいただいていたのです。

実はこれは、片方にわりと好意があり、もう片方の気持ちを確認したい時、結婚相談所が送る定型文でした。

つまりこれが来る時点で、相手はこちらに好意があり、こちらの気持ちを知りたい。

そのメッセージにこちらがどう返すかで、相手の相談所に届く回答が変わるのです。




私は彼がそんなに好意を向けてくれているとは全く思っていなかったので、

「そうですね、私も楽しいです!」と軽い返事をしつつ、新規のお見合いを次々と組み、他の仮交際さんとのデートも毎回満点でコメントを細かく書き込んでいました。



結婚物語。から見たら、どう見ても彼1人に絞りたい状態ではない。

そのため、彼の相談所に私の気持ちを聞かれた時も「今はまだ早いです」と回答してくれていたようです。す、すみません……


「なんか期間過ぎてるし真剣交際とか申し込んだ方がいいでしょうか?」

と結婚物語。に確認したら、

「ご自身の気持ちはどうですか」

とお返事があり、私は急に前向きになりました。


いままでどの人も関係が深まる気がしなかった。私は好かれるために色々努力したはずなのに結果がでていないと思っていた。

でも、この人は、もしかしたらそんな表面的な繕った自分じゃなくてもいいかもしれない。





次のデートでは、彼がガンダム好きだと知っていたので、お台場で昼からデートし、夜はディナーを予約してもらいました。

昼は等身大ガンダム像をみつつ、ダイバーシティを巡りました。ガンダムショップで彼が

「今日はデートだし買うつもりはないよ~」

と最初に自分で言っていたのに、プラモデルではなく周辺機器みたいなやつを見つけて

「え、これ……ここにならあったの……!?全然売ってなかったのに!?買ってこよう……」

となっていたのが面白くてよかったです。




ディナーの時に海の見えるおしゃれなレストランで夕焼けを見ながら美味しいご飯をいただいているときに、彼がボソッと

「その……よければ真剣交際に進みたいと自分は思ってるんだけど……」

と照れながら切り出してくれたので

「いいんですか!?お願いします!」

とすぐに答えました。とても嬉しかったです。





ちょっと前まで「出会って3ヶ月の人間と結婚という将来を考えられるのか」みたいに思っていたのが嘘のように、

「この人とならやっていけそうな気がする」

と思いました。





真剣交際になってからはお互いの家を行き来したり、将来について話したりしました。彼の家に行ったとき、7畳くらいの部屋一面に鉄道模型をセッティングして動かしてくれたことがとても印象に残っています。すごかったです。


私の家の方は狭くて特に見せるものはなかったのですが、うちに何回目か来てくれたときに

「もう結婚したほうがいいと思う」

と言ってくれたのをすかさず喜んでプロポーズの約束をとりつけました。


プロポーズは、東京駅の電車が走っているのが見えるレストランでプロポーズしてもらいました。

私が指輪は要らないと言っていたので、代わりに私が好きな青色のお花の飾りを準備してくれてすごく嬉しかったです。


【プロポーズ後の段取り】


退会して2ヶ月後に入籍予定でした。

結婚指輪を選んだり印鑑を一新したり家を探したりと準備をしていたら、なんと彼の方から入籍後の苗字について、

「苗字どうする?○○ちゃん一人っ子だし、俺変えようか?次男だし」

と提案されてびっくりしました。

男性側が変えるって言いだすことある!?

めちゃくちゃ面白かったので、一瞬変えてもらうか悩みましたが、私の苗字より彼の苗字の方が画数が多くてかっこよかったので私が変えることにしました。

そんなこんなで色々ありましたが、出会ってから7か月で、めでたく入籍することになりました。

【結婚後の話】


結婚して1年、激動の1年でした。

親族だけで小さい神社で結婚式をし、お互いの親戚に挨拶をし、新婚旅行にこの円安の中ハワイへ行き、私の実家の近くに家を買ってローンを組みました。

夫とは意思決定がスムーズに進みます。どのイベントにおいても当事者意識があり、「私(妻)に言われてやっている」感がなく、それでいて私の意見を確認して尊重してくれます。

夫は家事がとてもできるし、ちょっとしたDIYというか家具の組み立てならさっとやってしまうタイプ。すごく助かっています。

ものすごい……
ものすごく楽……。


親もめっちゃ喜んでいるし、相手の親も歓迎してくれていて大変助かりました。とにかく結婚してよかったと思っています。

あと、元彼との同棲と違いすぎてびっくりしています。

【元彼】
生活費はすべて私が契約して立替え、金額を計算して折半になるよう請求しないと払ってくれなかった。家事はリモートワークの私が9割担当。好きとか結婚したいと言うと重いと嫌がられる。

【夫】
生活費は夫が契約し、私は請求されるお金を出すだけ。だいぶ支出は減った。私がリモートワークにも関わらず家事は半々。夫が平日休みの日は、仕事の休憩時間にご飯を出してくれる。おいしい。好き好き言っても全然大丈夫。甘やかしてくれる。

そういえば、元彼に私のどんなところが好きか聞いたら、「しっかりしているところ」と言われました。

しかし、夫に私のどんなところが好きか聞くと「面白いから」と返ってきます。

なにもしていないのに勝手に面白がられている……自然体の私でいいということなのでそれは助かると思いました。

ちなみに父も母と結婚した理由が「面白いから」と言っているので、案外この謎基準を適用する男性おるんやな……と思いました。


元カレとの同棲時に比べ、私の負担がめちゃくちゃ減っている。こんなになにもしなくていいのかと思うくらい。


自分が幸せになるのを目的としていなかったのに、幸せになってしまいました。


【夫側に聞いた話】


当時29歳で年収500万以上、見た目がいい(私基準)だった夫はさぞ人気だったのでは?

と思いましたが、

本人いわく学歴が高卒だったのであまり申し込みがくるわけではなかったそう。

夫の相談所は連盟がTMS(20代女性がIBJより少ない)なので、他の女性に見つからなかったのでしょう。助かりました。

【最後に】


「なぜ結婚できたのか」と聞かれれば「20代だったから」「運がよかったから」でしかなく、性格が改善したとか仕事頑張って年収上げたとか劇的なストーリーがなく、すみません。

見た目が悪くても、性格がよくなくても、自分自身がハイスペックでなくても、若いうちに始めたら運よく合う人が見つかった。

なので、悩んでいる人は、今が1番若いので、今入ってしまうのがいいのではと思います。

意識したのはこれくらいです。

・条件が悪いのだから、自分が選ぶのではなく、徹底的に選ばれる側になる。

・迷いがでたら「周りにどう思われるか」より「自分がどう思うか、どのようなアクションをとれるか」で考える。


自分が結婚でき、結婚後も楽しくやれたのはこの2点のおかげかなと思います。

結婚物語。の皆様、本当にお世話になりました!ありがとうございました!


本当におめでとうございます。
末長くお幸せに〜!!!!

彼女が実際に使っていたプロフィールも公開!
こちらから読めます!

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