婚活の提唱
しあわせ婚ナビゲーター仲人の舘です。
今でこそ当たり前のように使われている婚活という言葉ですが、いつ頃に誕生したものかご存知ですか。
言葉の成り立ちに関しては明確に記録が残されており、2007年に社会学者の山田昌弘教授によって提唱されました。
翌年には婚活時代という本が出版され、これを機に世間一般へと広がっていったのです。
結婚活動の略語であり、それは就職活動と同様の認識のもと誕生した言葉でした。
ちなみに、教授の他にジャーナリストの白河桃子氏も言葉の誕生には深く関わっています。
婚活が提唱されてから十余年、すっかり世の中に馴染み定着したと言えるでしょう。
当初こそ婚期を逃した人が使っているイメージがあったものの、このところは結婚適齢期が近付くにつれ準備を進めるという形で落ち着いています。
実際にどんな活動をするかは人それぞれで、これといった正解もありません。
最初は、自分がこれだと思った方法を試し、少しずつブラッシュアップしていくのが良いでしょう。
婚活という言葉が提唱されるに至った背景には、複雑な社会情勢が関与してきます。
21世紀に入り終身雇用神話の崩壊とともに男性の所得が減少する一方、女性はそれまでの価値観を継続して男性に十全な所得を求めていました。
当然、結婚話などまとまるはずもなく、結婚が遠いものになっていったのです。
そうした閉塞感に一石を投じたのがこの概念であり、本質的な部分では共働きの推奨となります。