2019/12/8 出来ないあの子
日曜の朝に早起き。
発達障害のある子どもたちへの支援の現状について聞いた昼下がり。電車の中で父子らしき2人組。男の子は身体も大きく高校生くらい。もしかしたらもっと年上かも。両手で紙を持ち一生懸命それを見つめている。お父さんは不機嫌そうに腕を組み、電車の中でずっと「何言ってんの」「ほんとにそれ分かんないの?大丈夫?」「それは違うでしょ」と強い言葉で男の子を非難していた。
男の子は紙を見つめながら小さく何か答えているらしい。大きな声ではなかったけれど、父親の鋭い言葉の数々は車内に居心地の悪さを撒き散らした。私の向かいに座っていたお姉さんは、怪訝そうに2人組を見つめていた。
もしかしたら父子じゃないのかもしれない。普段はすごく優しくて、今日あの時だけあえて厳しく接していたのかも。
でも心が痛かった。出来ないあの子を受け入れてくれる大人は周りにいるのだろうか。
「出来ないからダメ」じゃなくて「どうやったら出来るようになるか」一緒に考えてくれる味方はいるのだろうか。