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「りんごの木が泣いてらよ。」
「りんごの木が泣いてしまっているね。」という意味。津軽弁だと「◯◯してらよ。」とかよく言いますよね。
乗用草刈機に乗って2日目。「今日はヘマしないぞ。」と意気込みましたが、またやらかしました。
狭いところを無理に行こうとした私が悪い。車体が木と用水路のコンクリの間に挟まって動けなくなりました。その上うしろのタイヤがクルクル回ってどうしようもない状態に。
作業をしていたもう一人と一緒に動かそうとしましたが、場所も場所だったので動かしにくく呆然としていたところ、自転車の男性が通りがかりました。(農道に面しているので、自転車っていうのが珍しかった。)
「持ち上げるの?手伝うよ。」と男性。
「はいいい。あの、ああ、すみません。」と、コミュ力のなさをぶちかます私。(どうすればコミュ力って上がるんですかね。一生付き合っていくしかないのかな。)
その男性のおかげで、なんとか草刈機を動かすことができました。本当に感謝。
草刈機が立ち往生していたところのりんごの木を見ると、車体がぶつかったところの皮がめくれてしまったのがすごく目立ってました。それを見て、
「あーあ。りんごの木が泣いてらよ。」と男性が一言。嫌味な感じではなく、とても自然に。なんだか私の胸に真っ直ぐその言葉が突き刺さりました。
男性に感謝の意を伝え、草刈りの作業を再開。でも、どうしてもその男性の言葉が忘れられません。
「木、泣いてらよなぁ。昨日の今日でなんでまたこんなことしているんだろう。昨日何を学んだんだろう。どうしようもないな私。」
そんな感じでぐるぐる考えながら作業をしていたら、情けなくてなんだか泣けてきました。
今回も私自身には怪我はなく、その点においては良かったです。でも、自分を支えてくれている千雪の木を傷つけてしまったこと、本当に反省です。
「りんごの木が泣いてらよ。」
泣かせたくないー!本当に泣かせたくないー!いただいた言葉を胸に、明日もまた畑に行きたいと思います。
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ちなみに皮がめくれてしまったところは、「バッチレート」を塗れば大丈夫だそうです。心配で、師匠に確認しました。
「バッチレート」に関する記事は以前書いたことがありましたので、よかったらそちらも見てみてください。