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雨の休日

汚れや疲労を洗うように
雨が降り続いている

黄砂や花粉に塗れた街も
わたしも…

ただ…わたしは懇々と眠る
眠る…
一週間の疲れは 眠ることでしか解決しない

キツイニコチンも ヘビーなカフェインも…
真逆の身体に良い無農薬の野菜も 香りの良いハーブも…解決の糸口ぬらない。

夢の中で凡ゆる冒険をしなくなるまで眠る…
夢の中で穏やかに眠れるまで眠る。

若い頃の休日とは違う…

知らないうちに花は違う種類の花が満開になる。一週間のうちに季節は足早。

目覚めたら朝でなく夜になっていた。なんとしたことか。
こんなこと学生時代以来だなあ…などと 独言をいいながら…

雨のシャワーで満開になったベランダの羽衣ジャスミンを見ている。
毎年段々大鉢になる。
闇夜に香り高く妖艶…
美しいですよ。貴方は…。満足です。良い香りです。ジャスミンに囁く。

わたしは少し胃に何か優しいものを流し込み…熱めのシャワーを浴びて
もう一度 夢に逃げ込もう…

明日晴れたら 朝から少し歩こう。
学生時代と違うのは 一週間働いたら、睡眠時間が丸一日必要になったこと。

夢が倍必要になったこと。
食べ物は半分で良くなったこと。
見栄えなんかもうほんとにどうでも良くなったこと。

そして…景色が…色や花がほんとうに良く見えるようになったこと。

残り時間が少ないと言う事は それだけで何をするのも貴重。

もちろん、睡眠、それは永眠とは違うのだから最重要。
眠ると言う行為は 人生の三分の一。その間ずっと夢を見てるんだなあ。全部覚えてないけど、もう一度見たい夢があるし。

〜見し夢の 半分すらも
  叶え得ず 夢ばかり 食らう
   我は 貘也

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