どうせ嘘つき

「会いたい」のに「会いたくない」という。
話しかけられたくないのに話を聞いてしまう。
本当のことを言えないんだ。
自分の気持ちに正直になれない。
家族にさえ偽りの自分を見せてしまう。
自分にさえ、嘘をつく。
やめたい。
なのにやめられない。
それはだれのせいでもないのだろうか。
それとも自分のせいなのだろうか。
自分に勇気がないから？
自分に自信がないから？
知らない。
そんなことはだれにもわからない。
そう思っていたい。
本当の自分の気持ちがわからない。
だからと言ってなにがあるわけでもない。
それが嫌だ。
せめて自分には正直になりたい。
できないから気持ち悪い、モヤモヤが残る。
昔どこかで読んだ本の一小節。
「僕は黒いモヤモヤを飼っている。そのモヤモヤはいつも僕の後ろにいるけど、そのモヤモヤが僕の前に出てくると僕は自分が何かわからなくなってしまう」
今の私はまさにその通りだ。
この一小節が嘘だろうと本当だろうとそんなことは構わない。
その言葉に依存して生きていくことにしよう。

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