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守護って何者?


そのとき、頭の中にある単語が閃きました。宗教やスピリチュアルな世界と無縁で過ごしてきた私にとっては身近でない単語。

「守護さま?」

当時はまだ、はっきりとした言葉でのやりとりができなかったので、このときはそうだと返答されたように感じただけ。一体守護とはなんなのか?よく耳にするのは守護霊だけれど、この守護さまからは幽霊的なものは感じません。となると守護天使とか?なんだかそれもファンタジーのようでしっくりきません。わかったのは私を守ってくれている存在ということだけでした。

以来、守護さまと呼ぶしかないこの存在は、鬱病で一日中ベッドで横になっている私を、毎日何時間もヒーリングし続けてくれました。腰や肩が凝り固まっている私を痛いほどの体勢に持っていくストレッチが多くて、これはキツかった。心地良かったのは電波と音波。

面白かったのは歯を擦る動き。顎が大きく左右に揺れ、上下の歯を素早く擦ります。顎の動きは左右に留まらず、前後にも動きました。これも上下の歯が関係しているようで、そのうちに私の歯並びを矯正しているのだとわかりました。私はのちにこの矯正の意味を知ることになります。

守護さまと言葉でのやりとりができるようになってきた頃、この存在が私が想像していた威厳だとか威光だとかいう厳格な存在ではなく、とても可愛らしい子どものような性格であることがわかってきました。そして、その交流は次第に友だちのようなものへと変化していったのです。

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