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【新版】財務3表図解分析法

財務3表シリーズの2冊目。読んで損はないです。これ読んだら基礎編は完結!

中小企業の経営者に講義をしているような構成ですが、企業で働いているサラリーマンなら絶対に役立ちます。日々の経営者からの指示を聞いて、例えば、あーPLのあそこの数字意識していて、調達はこんくらいか…けっこうしんどそうね。とかわかっちゃうわけです。

会計がわからないと、経営者の指示が意味不明で理解ができないから、社員を搾取してるんだ!とか意味不明な帰結になったりして、役員や部長に嚙みついてる人見たことありませんか?

かくいう私も若い頃に先輩がそうしてるのを見て、カッコいい!とか思っていましたが、今ではアイツ、アホやったんやな…と思うわけです。(そんな無知な私もアホやったw)もちろん、資金使途が不明だったりしたときは、まっとうな意見ですけどね。

まあでも、噛みついていいことはないです。嫌なら雇われやめて、自分で経営すればいいし、それができないなら転職すればいいし、転職せずに残るなら、経営者に気に入られて自分が変えていくくらいの気概でいたほうがいいでしょうね。

私の場合は、過去に銀行出身の営業マンが「財務読める?」とマウント取られて露骨に見下してきたので超ムカついたのを覚えています。当時は、人間心理やデザインに特化していたので、一生懸命に話をしてもまるで通じないし、彼にはしょーもないと言わんばかりに切り捨てられました。(まあ、その後、金融業界の営業マンと数多く会ってきて、偏見もありますが、社会的、金銭的なステータスを気にしていて、変なプライドを持っている傾向にあると知りましたけど、その中でも超変なヤツに初っ端から出会ってしまったと知ったのはだいぶ後のこと)

仕事をしていて、理解できないことが出てきたときに無関心にならずに、いらだちを感じる人なら、会計の基礎を学ぶことはドはまりすると思います。たぶん。

すみません、脱線してしまいましたね。
事業会社出身で、わかるー!って思ったらいいねしてください笑
さて、本題に入ります。

財務分析は4つの数字をチェックすればよい

①ROE:当期純利益÷自己資本×100
②財務レバレッジ:総資本÷自己資本×100
 📚経営の姿勢や方向性を表す=数値高低関係なし
③総資本回転率:売上高÷総資本×100
 📚数値は高いほうがいい
④当期純利益率:当期純利益÷売上高×100
 📚数値は高いほうがいい
(▶ROE=財務レバレッジ×総資本回転率×当期純利益率)

PL BS CSって簡単にいうと何?

PLは、一定期間の正しい利益を計算する表
BSは、一時点の財産残高一覧表 
CSは、会社がどこから現金を得て、何に使ったかがわかる表
※balanceって均衡って意味じゃなくて、「残高」って意味なんよ。
 わしは知らんかった。なんでバランスシートやねんってずっと思ってた。

CSの8つのパターンは要チェックしよう。
特につまずくところをメモしとく。
借入金を返済してたらマイナスになって、デットで調達してきたらプラスになるのねって感じでケーススタディ的に覚えるといいよ。まんま表を暗記してもあんまり使えないのよね…
▷投資CFが動く場合は大きく2種類
・設備投資などの固定資産の売買
・有価証券の売買
▷財務CFが動く場合
・借入金の実行や返済
・配当や自己株式の取得


BSの右側を見るときにチェックする項目2つ!

有利子負債:買掛金、未払い法人税、預り金などを除く会社の純粋な借金はどれくらいあるか
利益剰余金:過去の利益が積みあがったものだから過去の業績を推し量ることができる

1社1期分の図解分析の方法を箇条書きにしてみた

  1. BSの右側を見て、有利子負債と利益剰余金をチェックする

  2. BSの図全体(流動比率、固定長期適合率、自己資本比率)経営の安全性を瞬時に読み解く

  3. BSとPLを結んだ線から総資本回転率を把握する

  4. PLの利益率を把握する

会計の専門家が財務諸表を見て、良い数字ですねとか言えるのは、彼らが日頃からたくさんの財務諸表を見ていて、それらの蓄積されたデータと比較できるから。
▷気づき
これはずっと謎だったのが解けた。財務諸表見てキレイですねとか言っているのを聞いて、どこをどう見ていってるんだ?と。何か公式や教科書に則って考えるイメージではなく、8割方これまで見てきた財務諸表データとの比較で言っている。「財務読める?」っていう読める基準は経験則で言うてることが多いねえ。まともで良い人はこんなマウントは取らないから、財務読める?とかマウント取ってくる小物には、よくわからなくてもテキトーに「は?読めますけど?」ってドヤ顔しとけばよい笑
やつらも、自分より格上の人たちにマウント取られて心荒んでるのよ。

後半はこんなことが知れる。
財務諸表から読み取れることは?
‣事業再生プロセス
‣経営戦略(Strategy)
‣企業の方針(Policy)

 例えば… ・集中化のアップル
     ・多角化のソニー
     ・株主意識のIBM

本当に読んで損はないし、この財務3表シリーズは全部読む価値は間違いなくあります。最近の流行もあるけど、基礎固めにはこのシリーズ読んどけば大丈夫です。
1冊千円しないし、そこら辺のよくわからんオンラインセミナーに何十万も払うなら5000円未満で4冊買えるから超お得。
あ、良いものはいい!と言いたいだけで回し者ではないです。笑


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