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わだちたち

1本に、1つに出来ないのかと、ずっと思ってきた。 点を線にするとか、一貫性を持たせるとか、戻るべき場所を持つとか、そういうことなのか。バラバラな自分を、たくさんの自分を、うつろう自分を、浮かんでは消えていくアイデアや感情を、時系列なのか、フォルダなのか、タグなのかでひとまとめにしたいと思ってきたし、きている。 いくらやろうとしても日記が続かないとか、おろしたてのノートに少しだけ何かを書いてほったらかしにしたりとか、そういうことばかりが連続して、「何も連続できない」「何も続

    • あんみつについて

      あんみつについて何か文章を書こうとして、まずその不思議な言葉や表記について考え始めている。思わぬつまづきからこの文章は始まる。 餡と蜜だから餡蜜=あんみつなんだろうだけれど、きっとあんみつを餡蜜なんて書く人はほとんどいないだろうし、読めない人もいるし、そらで書ける人も少ないような。でも食べてますよね、もしくは日常的に目にしているはずだきっとあなたもあんみつを。 あんみつという表記の中には、餡と蜜以上のイメージとか食感とか容器とか色とかいろんなものが付随している。餡子と蜜ま

      • 読書の時間 生きる時間

        Bluetoothイヤフォンを使って人と電話をしながら最寄り駅前まで歩いた。駅に着きそうだったけれど話が終わらないので仕方なく少し立ち止まって路面に本棚を並べる古本屋を覗いて本を手に取った。 「死刑のための殺人ー土浦連続通り魔事件・死刑囚の記録ー」(新潮社)だ。 ハードカバーで150円。小銭を払って何気なく読み始めたらこれが面白い。どんどん読んでしまう。 元々ノンフィクションが好きだ。これについては何故そうなのか一時期考えたことがあるけれど、大した自己分析にならなかったから

        • 世界に散り散りになった同級生、日本にいたらきっと窮屈だったに違いない同級生が幸せそうにしてるの見るの好き。

        わだちたち

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        記事

          「風の谷のナウシカ」と呆然と生きることについて

          「風の谷のナウシカ」を映画館で観た。1984年ぶり?って何年ぶりだ。練馬文化センターで観たのかな。というかもう俺はそんなに長いこと生きてきたのか参ったな。 当時巨神兵が怖すぎたのをよく覚えている。最後に腐って崩れる方じゃなくて、言い伝えの中に出てくる「火の七日間」で並んで光の槍みたいなものを持って行進してくる姿が怖すぎた。なんてものを見せるのか、と憤りと怒りと恐れが一緒くたになって記憶に残ったけれど、それでも面白かった感触みたいなものが手元に残って36年も経ってる。凄すぎる

          「風の谷のナウシカ」と呆然と生きることについて

          積ん読は続くよどこまでも、じゃないんだけど、本読んで出てきた次に読みたい本を、古本でもポチッと気軽にフットワーク買えるくらいは稼げていることは誇りに思える。本を読みたい気持ちと時間とそのためのお金はやっぱり重要。

          積ん読は続くよどこまでも、じゃないんだけど、本読んで出てきた次に読みたい本を、古本でもポチッと気軽にフットワーク買えるくらいは稼げていることは誇りに思える。本を読みたい気持ちと時間とそのためのお金はやっぱり重要。

          ナウシカともののけと千尋とゲド。ゲドは観ない。千尋って呼び捨てしてる自分にハッとする。ナウシカは大丈夫。観れるかな。観るならナウシカともののけ。

          ナウシカともののけと千尋とゲド。ゲドは観ない。千尋って呼び捨てしてる自分にハッとする。ナウシカは大丈夫。観れるかな。観るならナウシカともののけ。

          在宅勤務の何がいいって、これまでほぼ目にすることができなかった平日昼間の猫の生態を見られるのが最高

          在宅勤務の何がいいって、これまでほぼ目にすることができなかった平日昼間の猫の生態を見られるのが最高

          ピンとくるものをじっと見る

          迷うとき、自信がない時、心許ないとき。気持ちは川に流されている。濁流かゆるやかなのか、雨なのか晴れなのか、暑いのか寒いのかは状況次第だけど、いずれにしても川に流されてる私。を見ている私を見ている。 立ち止まりたい。視点を固定したい。確かなものが欲しい。流されないように。そう思う時に頼りになるのはピンと来るものだ。「これだ」まで行かなくても「あれ?これかも」でも良い。前進とか上達なんて大それたことはなくとも、ピンと来て留まれば良い。 今の僕の気分は益田ミリと穂村弘と男はつら

          ピンとくるものをじっと見る

          控えめに言って遭難中

          最近思うこと。もうね、いろいろ訳がわからないです。身も蓋もないのですが。 全部コロナのせいだと言えば1秒で終わっちゃうんだけど、全然そんなことない。40代前半という年齢、なんとなく人生折り返した気持ちがすること(というか気分的には一気に終盤な気もする)、転職したこと、体力とか見た目とか気力とか寝ないと無理とか、もういろいろ。 そこに加えて、コロナが来た。ドーンと一時停止ボタンが押されて、暮らしが止まって、家族とか内面とかに強制的に向き合うことになって、やることないし料理を

          控えめに言って遭難中

          コロナが近所にやってきた

          と書き出すと、「身近で陽性患者が出たのか」と思われるかもしれないがそうではない。いや、いるかもしれないけど、今はまだ何も明らかにはなっていない。 ここでいう「近所にやってきた」は、世界の、日常の、生活の、毎日の中に空気のようにいついてしまった宇宙人のようなコロナについての話だ。 日本が封じ込めに成功したかどうかはまだ断定的な言い方は出来ないけれど、少なくとも3.4.5月の日本はコロナに立ち向かおうとした。そしてそれを経て今また新しい毎日が始まろうとしている。というか始まっ

          コロナが近所にやってきた

          「すずしい木陰」

          「すずしい木陰」という映画を観た。コロナ前に公開されたけれど映画館が閉まり、コロナ中にSNSで話題になっているのをうっすら観ていて気になっていた。映画館が再開したので再開後1本目をこの映画にしてみた。とんでもないものを観てしまった。 まず何より、映画の内容の前に、暗闇の中で大きな画面に映像が映り、スクリーンから音が出てきただけで「すごい」と思って感動した。映画すごい。そんな原初的な気持ちで映画を観たことなんてあっただろうか。スマホではない、テレビではない、これは映画だと思っ

          「すずしい木陰」

          「男はつらいよ」極私的ランキングとメモ(更新中)

          1 「続・男はつらいよ」(1969)   ミヤコ蝶々 山崎努   圧倒的な面白さ 最高の第2作 2 「男はつらいよ」(1969)   志村喬   結婚式すごい第1作 3 「男はつらいよ 純情編」(1971)   宮本信子 若尾文子 森繁久弥   コメディ色強いが切なさも強い   さくらとの別れのシーン   バランスの取れた1作 4「男はつらいよ 望郷編」(1970)   井川比佐志 機関士   山田洋次復帰の第5作   ヒロイン登場遅いけど切なさ強い 5 「新・男はつ

          「男はつらいよ」極私的ランキングとメモ(更新中)

          「本の読み方 スロー・リーディングの実践」平野啓一郎

          を読んだ。 2006年の本が2019年に文庫化されたもの。全然知らなかった。なんでか、忘れたけど、買って、届いて、読んだ。面白かった。 コロナ自粛期間中に出会ったことは大きかったかもしれない。映画館にも行けず飲みにも行けず人とも会えず家の中にいて、でもテレビをつける気にはなれなかった。流行りの配信ドラマとか観ていなかった映画を観ることになかなか気持ちを裂けなかった。なんでなのかは、よくわからなかった。そんな時にこの本を手にとった。 この本では速読や多読ではなく、精読や遅

          「本の読み方 スロー・リーディングの実践」平野啓一郎

          「男はつらいよ」#1

          映画館に行かれない日がやってくるなんて想像だにしてこなかったわけだけれど、今それが現実に起こっている。 ミニシアターを救うプロジェクトが2億5千万以上お金を集め、配信サービスは短期間で大量に会員数を増やし、無料で提供される有名アーティストのライブ映像をYouTubeで見ながら自宅で酒を飲んでいる。なんだ?この特殊な時間は。 せっかくなのだから海外ドラマをまとめてみたり、観たかった、もしくは観るべき映画とかドラマみたいなやつを片っ端から片付けていくみたいなことが出来ている人

          「男はつらいよ」#1

          付箋を貼ること

          たぶんAmazonで随分前に「あなたへのオススメ」に出てきた、清志郎の本が突然届いた。「あなたですよね、予約したの。約束通りきました」みたいな顔でポストに入っていた薄い茶色の見慣れた封筒から出てきたこの書籍は、なんとなく思いがけないプレゼントのように思えた(自分で買ったの忘れてただけ)。 「使ってはいけない言葉」(百万年書房→いい名前だね)という本。 生前の清志郎の言葉を、歌詞とかインタビューとか書籍とかから抜粋してある、まぁ名言集みたいなこと。半分くらいは読んだことある

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