焼酎成分が血液サラサラに効果ありと言われているが、他にも手がある
大学生の頃。
中薗商店のある鹿児島のド田舎から都会の大学へ入学して、ダサいキャンパスライフを満喫していた。
一日一食。
それも夕方からノソノソと起き出して馴染みの焼き鳥屋でその日初めて胃に流し込むのがアルコール。
そこから明け方近くまで砂ずりあたりをコリコリしゃぶって飲み続け、家に帰り着くまでにはすべて吐き出しプラマイゼロ。本やプリント類の散乱した部屋で夕方まで眠る繰り返し。
かといって、アルバイトもしていたし単位もそれなりにとって4年で卒業し新卒就職したところに現在も勤めている。いま思えば、どうやって生活のやりくりをしていたか不思議だ。
そんなもんだからガリガリに痩せて、見るからに不健康な大学生。たまに会う友人たちからも「お前の健康な顔見たことない」。学食でも「本当に不味そうに飯食うよな」という評価。
さすがに自分でもそろそろなんとかしなきゃなと思っていた、そんなある日のキャンパス。
全く面識のない女子大生らしき人は「ここで会ったのも何かのご縁ですから」と話しかけてきた。
「血がきれいになります」
噂には聞いていた。そういう人たちがたまにキャンパスに現れると。
ハンド・ヒーリングのたぐいなら世界各地に昔から存在している。高額な金銭の要求や不当な拘束などなければ、信じるものは救われていいと思う。
お願いしてみた。やってみた。
もしも血がきれいになったら、手軽に健康体になれるかも!
半ば本気で期待し、半ば酒の肴になればいいやという気持ちで、座ってただ目をつぶっているだけ。あっという間に終わった。少し警戒していた勧誘などもなかった。(当たり前だけど)少し拍子抜けした。
その夜、下痢の大洪水に見舞われた。
物心着いて以来、ここまでの土石流は初めてだった。
一晩中苦しんだ
期待してたのと、真逆の結果!!
私の不健康体はハンド・ヒーリングの治癒力を凌駕した。そちらがそう来るなら、こうしてやろうと言わんばかりに…
社会人になって規則正しい生活と夜のお付き合いが増えるにしたがい体重も増えた。でも、健康だとは胸を張って言えないな。血はドロドロだろうな~。
下痢事件はもちろん偶然のことだろうと思っている。でも、もしかしたら大がかりなデトックスの始まりだったのかも…