陰謀論は幸福論
屁たれラップのカリスマと呼ばれるヘブラ横井が、ある人の訪問を受けた。
ビルの一室で、ヘブラは誰もいないのに格好つけたポーズである人を待っていた。
ある人はヘブラに『説明』をした。
「バカ政府が国民の個人情報を安く売り飛ばしている。バカ政府が情報の管理をネット業界最大手のアマソンに任せている。アマソンに天下ったモホリカ合衆国の諜報機関トップのアレクッサが、その情報を悪用するだろう。
バカ政府はデジタル庁なる無意味なセクションをつくって、情報の管理を池袋の会社にやらせたが、その会社は何と大陸の下請け会社に丸投げした。そしてそこからバカナンバーカードの情報が漏れた。大陸の政府にとって、この国の人々はカモでしかない。
どうだ、嗤えるだろ?!」
ヘブラはある人のことが信用できないために、話を聞いていなかった。
話を聞かずに何を始めたかと言うと、手持ちのターンテーブルでDJを始めた。
「ヘイヨーワッツァヒデキヨコイスニッフトランプタワーノボルアンドーアイシンクソーユノー」
デタラメ英語で気分を出した。
ある人はこう言った。
「面白い人だね。あなたのような人にバカ政府を批判して欲しい。期待してます」
ある人は去って、残されたヘブラはある人のセリフに舌打ちした。
ヘブラは小便をして、パチンコ屋でも行くかとアクビしながら原付にまたがって原付が勝手に動いて壁に激突してヘブラは飛ばされた。
ある人は『本当のこと』を各地で言い続けて、国民の意識が高まり、バカ政府はまともな政府になり、ヘブラ以外の全国民が幸せな人生を送った。