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派閥闘争

 大吉郎は地獄に堕ちた。現在、独房のような空間で「男」を磨いている。
 脳天に注射を打ちながら、「男は一生が修行だ」と叫び、意地を張り、悟り、泣きっ面で頑張っている。
 彼が勤務する会社は、もうおしまいだ。全員が注射を打ち、100人中98人が死んだ。残るは社長と大吉郎だけ。
 大吉郎は気の抜けた顔でクソみたいなサラリーマン漫画を読みふけり、目くそ鼻くそ耳くそをかっぽじって珍棒をさらして社長室のドアをノックする。社長の前で漫画を読み、嘘爆笑を繰り返して斧で切られた。
 人生、悩んだら負け。大吉郎は頭から血を噴いて珍棒を勃たせて、うつぶせになって小便をした。明死製菓は潰れた。


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