クソ・死・大臣
岸田文弥は35歳になった。自分は天才と信じて35まで突っ張って、疲れ果てて、生きる気力を失っていた。生気のない表情で「ウンチもれそう」とつぶやき、結局国会前でもらして、すがすがしい笑顔で建物をあとにした。
横断歩道のない、激しい車通りを笑顔のまま渡った。岸田文弥の背中にクラクションや罵声が飛んだ。
岸田文弥は大声で昔の歌謡曲をうたった。辺りにツバが飛んだ。うたいながら爆笑した。ツバがすべて自分の顔に貼りついた。岸田文弥の表情は暗くなり、英語で喋り出して、首を回すと首がかたくなって、動かなくなった。
岸田文弥はウンコをケツにはさんだままで、首がおかしくなって、ケツに力を入れたらウンコが四方八方に飛び散ったが、破片はひとつ残らず岸田文弥のすまし顔にへばりついた。岸田文弥は笑うしかなかった。