すこぶる幸せ

　井口はノブエが大好き。ノブエのことを考えると居ても立ってもいられない。今日、井口は陸上部の練習があった。ノブエは陸上部のマネージャー。井口はカッコイイ走り方で一位を取り、ノブエにいいところを見せた。
「一緒に帰ろうぜ」とノブエに声をかけ、自転車で二人連れ立って帰った。井口はノブエと二人っきりになって嬉しかった。
「今日の俺の走り、カッコ良かっただろ？」
と聞くと、
「一生懸命走ってたね」　とノブエは答えた。
　二人は一時間ほど自転車をこぎ、ノブエの家に着く頃には日が暮れていた。
「じゃあね、バイバイ」とノブエが手を振り、井口は一人になった。
　井口は来た道を戻り、ダンプと正面衝突した。飛ばされて、受け身を取ろうとしたが、半ケツになってしまい、それを直そうと体勢を崩した。井口の体は地面に打ちつけられてバラバラになって四方八方に散らばり、チンポがノブエの家まで届きそうだったが、手前の金物屋に落下した。