さわやか
どこまでも青い空が広がり、私の住む町の野球チーム『エーシンズ』の試合が行われている。私は女子マネージャーをつとめているが、野球に興味が無い。場外ホームランが飛んだ時だけは、心ときめいた。
ホームランを打ったのは、キャプテンのエーシン君だった。2メートル近いエーシン君が塁を回り、ホームベースを踏んで、エーシン君は喜んでいた。
私は内心では、どうでも良いと思ったが、手を叩き、はしゃいでみせた。8メートルのエーシン君が、かすんで見えた。
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