![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123862807/rectangle_large_type_2_a51c7216dd242b2c38db1c44aab23c85.png?width=1200)
さわやか
どこまでも青い空が、まるで私達を見守っているかのように、広がっている。私の地元で活動する野球チーム『ヒカベンズ』の試合が始まった。
私は女子マネージャーをつとめているが、野球には興味などない。場外ホームランが飛んだ時だけは、胸がときめいた。
場外ホームランを打ったのは、キャプテンのヒカベ君だった。30センチ程度のヒカベ君が塁を回り、ホームベースを踏んで、なぜかヒカベ君は悲しげな顔だった。
私は、正直どうでも良いと思ったが、手を叩き、はしゃいでみせた。30センチのヒカベ君が、スマートには見えた。