未来を予測出来る様になる技術

今日は、技術の習得の仕方についてお話をしたいと思います。
技術といってもいろいろあるので、私は経験のある陶芸について例に挙げてお話ししたいと思います。
私は陶芸教室の講師をしているんですけども、例えば新しく生徒さんが入ってきたとします。
初めてなので粘土の練り方や、ろくろのひき方や、絵付けの仕方、釉薬のかけ方、全部手取り足取り一緒にやります。生徒さんも一緒に見よう見まねでついて来てくれます。そうすると、とても良い作品ができます。

ある程度の時間が経つと、生徒さんは1人で作業を行います。そうしたら、その作品は割れてしまいました。削りの時に厚みが違っていたからではないかと思って、それを修正します。でもまた割れてしまいます。
今度は、ろくろが上手くいかなかったのかなと思って、そこも直します。でもそうしているうちに、結局は最初の練りが甘かったからなのだということに気づきます。
つまり、最初の成功は人の成功を真似したものですが、失敗を繰り返して修正することによって自分の成功にしていきます。それが技術の習得だと思います。

たまに、私がろくろで作った作品に、これ何分位で1個作れるんですか？と言う質問があるんですけども、そういう時は、これは25年と5分ですって答えることにしています。
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(音声配信アプリstand.fmの収録を文字起こしした内容です。
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