まちの拠点づくりも、ひとりの人のやりたい!から。
こんにちは。流山市の手塚さんの本『もしわたしが流山市の人事部長だったら』を読みました。この本では、流山市在住で2児の母でもある手塚さんが駅前に、人材育成の拠点である施設をつくり、そこでさまざまな活動を通してまちのプレイヤーを育成していく取り組みについて書かれています。
フルタイムで働く男性、出産を経て、仕事と子育てをする女性、定年を過ぎて時間はあるシニアの人など、まちにはいろんな人が暮らしているわけですが、地域に関わる活動をする人は限られています。そういう人でも、できなかったことをできるようにし、収入を得ながら自立しまちの活動をできるようになるための拠点づくりについて書かれています。
この本を読んで感じるのは、手塚さんの行動力や巻き込み力の高さはもちろんなのですが、そんな手塚さんのような方でも、最初からスーパーウーマンだったわけでなく、イベント参加など地道に行政やまちと関わるきっかけがあり、そこから発した想いを少しづつ形にしていくまでのリアルなブロセスがあったのだなということ。
自分も業務でまちとかかわっていくと、初動の立ち上げのときの、皆時間が限られている中でのチームの作り方、資金の確保など、基本的な課題はあります。
そんな制約があるなかでもプロジェクトが進むかどうかは、一人の強い思いとロジックを持った人の存在。そのひとりがいれば、その人から人は繋がり始め、共感が広がり、いつの間にか大き動きになるのだなと思いました。逆に誰もが周りを見て様子見の状況では、プロジェクトは進まず自然消滅。結果、まちは変わらない。その連続が、まちの衰退を生むのだなあと。やはり、街を変えるのも変えないのも、ひとりの人が鍵ですね。