青空自主保育の日誌_2022年4月~2023年3月
こんにちは。鎌倉の青空自主保育なかよし会です。
ホームページに掲載していた過去の保育日誌を記録として残していきたいと思います。
2022年4月~2023年3月
2022.07.12 日誌抜粋~待つことの大切さ~
7月7日(木)
今日は涼しいけれど、私が今年はまだ海当番をしていなくて、たっての希望で海へ。さっと服を脱ぎ、全員浅瀬をきゃあきゃあ言いながら走り回る。なんてのびのび遊ぶんだろう。イキイキしているって、こういうことを言うんだなーとしみじみしながら子どもたちを見ていた。
お腹も空いてきたので着替えタイム。
サクはズボンにおしりがはいらなくて苦戦中だ。無言で当番母に擦り寄ってきたので、代わりにチカちゃんにお願いした。チカがやろうとすると、いらないと断るサク。友だちに手伝ってもらうのはいやなのかー。
他の面々はもうお寺に向かって歩いていってしまった。
履けない!と泣いていて、どうするのかなあと見ていたら、リュックから違うズボンを出して履いた。壁にぶちあたったときに、「できないー!」と騒ぐだけじゃなく、自分で考えてどうにかするのがすごい。これを待つのは、なかよし会ならではだなあと、またしみじみした。
サクはみんなと同じようにしたくて、でもまだ月齢の差もあってささっとできないこともあり、もどかしい思いをしているのかな。
相川さんは最後までサクを待ってくれていて、先に行って見えなくなったみんなのところまで、手を繋いでくれた。
今日は当番の出番はほとんどなく、子どもたちがイキイキと遊ぶ姿を見られて、わたしも楽しかった。
(アキコ)
2022.10.08 日誌抜粋~雨を楽しむ~
2022年10月7日
大きい組
雨なんかへっちゃらなのか「リュックを傘にするから大丈夫だもんね〜」と、笑いながら雨に打たれている。
が、さすがに心配なので、声をかけるとカッパを着てくれた。
草履のちかは、びしょ濡れでも「草履が一番だよね〜」と笑顔を絶やさない。逞しい。
ひかりも靴で水たまりに入り、へっちゃらな様子。たいしたものだ。
暁は「長靴の方がいいよ」と言ってるが、れんれんと二人して長靴の中が水たまりに。
れんれんは歩いていて、「ズボンが少し濡れちゃった」と気にしていたけれど、その後長靴の中の水を捨てる時に石段に座った。「その方がズボンが濡れるでしょ」と心の中で思ったけれど、本人は気にする様子もなく。
こども達、水の流れを楽しんだり、落ち葉を拾ったり、空を見上げて雨の味を楽しんだり、自分達で色々な発見をして、教え合っている。激しい雨の中、愚図ることもなく、目一杯雨を楽しんでいるように思えた。
カッパを着て仲間と歩けることは本当に貴重な体験で、なかよし会の子達は幸せだと思う。
2022.11.02 日誌抜粋~大きい組の意味~
今日は欠席が多い。が、寂しい反面、身軽なメンバー揃いなのでどんな道を歩くのか楽しみだ。「今日はみんなに道を決めてもらおうかしら〜」という相川さんの声に、ひとり嬉しそうなサク。私が普段使う道(右へ右へなんとなく道なり)ではなく、途中から道なき道を真下へ真下へと進む相川さんと子どもたち。目の前の枝や葉っぱをかき分けながら「だいじょうぶか〜?」「こっちだよ」と、声を掛け合い進む子どもたちの頼もしいこと!
あぁ、こうやって新たなる道ができるのだったな、と久しぶりの感覚。
「みんなが歩いて道ができたから、これなら小さい組さんも通れるかしら」と言う相川さんに「こになら通れるよ!」とか「ぴっこも歩けるね!」「あみはどうかな?」と、次々名前が挙がる。小さい組の子たちも仲間で、その仲間が歩く道を自分たちで作ったんだという誇らしい気持ちが伝わってくる。
我が子が大きい組になって事あるごとに思うことがある。
なかよし会の大きい組は、学年でいうと一般的な幼稚園の年少に当たるが、年少は言うまでもなく最年少で、年長年中にお世話してもらう立場である。一方、同じ年齢でもなかよし会の大きい組だと立場が全く異なり、下の子たちのことも考えて行動する(よう保育者が促してくれる)。3〜4歳の貴重な1年間を「年少」として過ごすのか、はたまた幼いながらも下の子の面倒をみたり、薮漕ぎ然り鍬を使っての畑仕事然り「大きい組」として過ごすのか…。当然積む経験のジャンルは違うけれど、あらゆる意味で差は歴然。私は息子たちに「大きい組」を経験させてあげられたことに大変満足しているし、同時に会の存在に心から感謝している。
今日から1歳組に新しい仲間が2名増えた。彼女たちにもその母たちにも、なかよし会を、小さい組を、そして大きい組を存分に楽しんでもらいたい。
(カナコ)
2022.12.07 日誌抜粋~全合同の縦割り保育で気付く成長
11月22日 1.2.3歳合同
小さい組の仲間が増えて、まだ名前と顔が少し曖昧だったが、今日の保育だけでも大分個性がわかってきた。まだそんなに言葉を発しない子たちと接するのが久しぶりだったので、行動から何を考えているか察するのが楽しかった。泣いて自己主張するのもかわいらしく、小さな手で、わたしの人差し指を握ってくるのがかわいかった。。
大きい組さんはたくましく、小さい子を気にしてくれていて助かった。
母と離れて泣いている子に、ウミホが「お弁当たべたらママにあえるよ」と言っていて、夏前はウミホが「お弁当たべたらママに会える?」とずっと泣いていたのを思い出して、出発早々に感慨深くなる。
ミオはイブキのリュックが気に入ったようで、ちゃっかりイブキのリュックを背負って遊んでいる。イブキは困ってミオのリュックを持ってお父さんに訴えていて、言葉で説明しないけど、表情からイブキの気持ちがよくわかった。
ピッコはレン、アカツキと先頭組にいるのが楽しい様子。ときどきカイ、カエも加わっていた。
峯山からの戻る道で、ハアチャンが根笹を横に倒して踏切ごっこをする。みんなが通るまでやりたいようで、最後尾がとおるまで根気強く待っていた。
お昼ご飯は、菜飯おにぎりと里芋に大根、ピーマンとなすのおかず、大根の皮のきんぴらと、贅沢な収穫祭だ。子どもたちの食べるスピードから、好きなものと、苦手なものがわかる。大根は残っているけど、おにぎりがおかわりしたい…など無言でも伝わってきた。
まわりにつられてカイがおにぎりのおかわりをもらいにきたけれど、お弁当箱にはまだおにぎりもおかずも残っていて、「まだはいってるわよ」と言われてちょっと不満そうなのがおかしかった。
ミオはゆっくりだが、ひとつずつ確実に食べていて、他の子が終わって遊びだしても、おにぎりを2回おかわり。追い上げるマラソンランナーのようだ。
イロハは疲れて眠いのだろう、相川さんの膝によりかかりながら、好みの味のものから食べていて、見た目から味がわかるのね、と感心した。
今日のトシロウは大きい組とかかわるより、静かに後方にいた。お弁当のあと、コニがトシロウと関わりたい様子でトシロウをおいかけるが、トシロウはいやだったのか、私のそばに来て無言で涙している。泣いているトシロウに、コニが「どうしたの」としきりに聞いていた。一方通行。いずれトシロウも言えるようになるだろう。
全合同は、先頭から最後尾まで列が長くなるし、身軽には移動できないけれど、大きい子たちにとっては自信になったり、小さい子は面倒をみてもらっていずれ自分もできるようになりたいと思ったり、この前まで泣いていた子は、新しい子が泣いているのを見て泣かなくなったり、また大人は、今の大きい組もあんなに小さくてかわいかったのだ(!)など思い出し、とてもよい時間だと思った。はいったばかりでよく泣いていても、みんな泣かなくなり、山歩きを楽しむようになるのを見てきたから「大丈夫だよ」と今は思う。
料理、おにぎり、ありがとうございました。とてもおいしくいただきました。
2023.02.10 日誌抜粋~なかよし会スタンダード
2022/12/8 大きい組
紅葉目当てで獅子舞のほうは人が多いだろうから、と道端で早めのお弁当にした。初冬のライゲンを始めるが、次「かぜのカンコ」のタイミングで、アカツキが「今日かぜふいてないよ」と言い、「そうねえ」と今日はここまで。日が当たると暖かい。
予想どおりにハイカーが多い。立派な登山靴に、登山杖を持った重装備の人々が慎重に坂を上っているところに、Tシャツ短パン、草履の子どもたちが、軽やかに坂を下っていくのが、本当に同じ場所を歩いているのか?と滑稽な感じがして可笑しかった。すれ違う際に必ず草履を褒められるので、子どもたちも得意顔だ。
大人「あら、ビーサンで歩いてるよ!」、アカツキ「ぞうりだよ!」
おじさんが「すべるよー」と言えば、「すべらないよね。こどもはころんでも大丈夫なの」とチカ。
あたたかい時期には水遊びをする川に出ると、レン、アカツキ、サクラ、ヒカリが水遊び。冷たいだろうが、きゃっきゃ言って遊んでいる。レンが水の中に尻もちをついて一瞬泣きそうになるが、すぐもちなおし、着替えのため真っ裸になる。脱いだ服をしまうのをウミホが手伝ってくれた。もう当番の出番なし。ヒカリ、チカも濡れたズボンをはき替える。とにかく早く終えたいヒカリと、道に荷物をひろげて几帳面にやろうとするチカ。着替えの方法は性格が出ておもしろい。
おみせを広げるチカに、時間がかかりそうだと「ウミちゃん手伝ったら」と声をかけると、チカは強い意志でウミホの手伝いを断っていた。
獅子舞の紅葉がとてもきれいだった。これまでは坂を子どもたちと駆け下りていたので、上をみる余裕はなかったけど、今日は最後尾で下から見上げる紅葉を堪能させていただきました。
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