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青空自主保育の日誌_2023年4月~2024年3月

こんにちは。鎌倉の青空自主保育なかよし会です。

ホームページに掲載していた過去の保育日誌を記録として残していきたいと思います。


2023年4月~2024年3月

2023.05.31 日誌抜粋~母にとっても特別な時間

待ちに待ったお当番。1ヶ月でどんな違いがあるのかなとわくわく。

日当たり口からはもう慣れたものでみんなさくさく進んでいく。カエデとミオが最後尾で2人は「ミオちゃん大丈夫?」「うん大丈夫」「蟻がいるよ〜」とおしゃべりしながら自分達のペースを守っている。

梅林では、前回相川さんがバッタを2匹捕まえていて、お母さん達も捕まえるようになるのよ〜とおっしゃっていたのだが、なかなか苦戦してつかまえられなかったということがあったので今回は…!と思っていたが今回も案の定残念な結果に…。

梅林に出てからは子どもたちの関わりがたくさんみられておもしろい。少し前までカイがガキ大将だった様だが、もうやられっぱなしで泣く子はいなかった。やられて泣いてもやり返す。

今日はカエデとエマが噛み合わない日だったようで何度か小競り合いをしていた。カエデはやられると痛い〜!と泣いてこっちを見る。「エマのママ」である私にどうにかしてと言っているようだった。ごめんよ…。

フウトは相川さん曰くみんなと遊びたいが故にちょっかいをだしている様子。ちょくちょく誰かを泣かせているが、前回はカイにやられて泣いて、しまいには死んだフリをしていたな〜なんて思い出す。

アミの持っている棒が魅力的だったのかエマがそれをしつこく狙っていたら「これはアミの!!アミが見つけたの!!」と意思の強さを見せてくれた。お陰で、これは敵わないと思ったエマは自分の棒を探しだして取り合いにならなかった。

崖では、今までイサナは興味のなさそうな様子が印象的だったが、今日は相川さんの座っている所まで登っていた。やってみようという時は自分で決めているんだな。

だから大人が促す必要はないのだ。

別に崖を早く登れるようになることが目標ではない。みんながやっているからやる必要もなく、周りから見ることで楽しむ等、そこで自分なりの楽しみ方を見出せる。

谷戸広場では桑の実をたくさん頂いた。子どもたちは黒いものが甘いことを良く知っている。アミとカエデは泥遊びが始まってもずっと帰るまで2人で仲良くおしゃべりしながら食べていた。

泥遊びが始まり、当番母も泥に入らせて頂いた。

泥の感触が気持ちいい!水の多いところと少ないところ、あったかいところと冷たいところ。楽しい〜!しかし足をとられて進むのが難しい。スイスイ進んでいたカイとフウトを尊敬の眼差しで見る。

エマは服を脱いで、入るのか入らないのかという感じでそばにいたが、エマちゃんお母さん転んじゃうから手を繋いであげて〜という相川さんの魔法の声ですんなりと入ってきた。

ミオは側でポッケに入れていた桑の実を食べながらおしゃべりして様子を見ている。

カイとハルトくんは泥で遊びながら言葉こそ交わさないがなにやらケラケラ笑って通じ合っていた。「一度会ったら友達で毎日会ったら兄弟だ♪」と何かの歌があったな。今日は男の子たちの絡みがたくさんあり関係がしっかりできてきたように感じた。ハルトくんも初めてと思えないくらいその輪に馴染んでいた。

お弁当を食べながら、なにか子どもと話している会話の中で相川さんがポロッと、みんなと食べてるから美味しいんだよと言っていた。

本当にその通りだ。子どもたちとお山を歩き、遊び、お弁当を頂けてこんなに幸せなことはない。今日はご飯に梅干しだったがみんなと頂くことで最高なご馳走になる。

今日は美味しい桑の実を頂けて、子どもと一緒になって泥で遊べて最高な1日だった。

マコのことも当番中は忘れてしまうくらい安心して預けられているお陰です。お陰で当番に(そしてエマに)専念できます。ありがとうございます。

普段生活をしていると、この子どもと過ごしている今が永遠に感じて特別な時間だということを忘れてしまう。いつかきっとこのなかよし会で過ごしたキラキラした日々に戻りたくなる時が来るのだろう。

その日々に今いることを忘れずにいたいと改めて思う。

2023.07.11 日誌抜粋~夏のごちそう

久しぶりの海当番‼︎2年ぶりでルカとは初めてだ。全合同の当番も久しぶりだ。

光明寺から出発すると、まだまだ周りが見えていない小さい組はワラワラと足並み揃わず。そんな中大きい組がさっとやって来て、ぐずるルカの手をサリが繋いでくれたり、コニが危なくないよう目配せをしている。

ママ!と来た道を指差すリツに、貝があったよ!ママにお土産にする?と聞くと、その時ばかりは興味を示し、貝を覗き込む。

波打ち際のみんなの所へ行ってみると、なんとそこにはミニ水族館が。

溜めた水の中には、様々な貝を背負ったヤドカリや、ヒトデがたくさんたくさん動いていた。

浅瀬の波の中から見つけ出し、サリやアミが得意げに捕まえて来てくれる。

ヒトデなんて砂と同じ色で波でよく見えないのにソウタロウも捕まえていた。

こんなに居るのは珍しく、ラッキーだったと思う。

大きい組は海なんてへっちゃらで、知子さんと深い所まで行って波飛びしたりワニになったり楽しんでいる。その中にカイとイサナも混じり、最高の笑顔だ。

私が行くと、イブキが高い波に飲まれた。

思いっきりざぶりと潜ったが、手で水を拭い、楽しそうに笑う。すごい‼︎

はじめぐずっていたエマも気付けば笑顔で波の上を走り回っていた。1歳組も浅瀬で波に触れたり、砂遊びを堪能している。

楽しんだ後のお弁当。きゅうりとピーマンをまわし食べしたが、塩も何もかけていないそのまんまを順番はまだかとかじりつく姿が可愛い。

とてもシンプルだ。

自分達が育てて収穫した野菜。

たくさん遊んで喉が渇きお腹も空いている。

みんなで一緒に食べる。

これ以上のご馳走は無い。

今のご時世、きゅうり一本をご馳走と感じられる感性を持ち合わせた人はどのくらいいるだろうか。

簡単便利、いつでも何でも揃う。

すぐに目につく甘い誘惑。

忙しい毎日。

今一度立ち止まって大切な事は何か考えたい。

野村で小さい組の誕生会。

1ヶ月休んでいたイオリが姿を見せてくれた。

嬉しい‼︎

すっかり背が伸びてお姉さんの顔つきになっている。

ヤマモモゼリーが瑞々しい美しいケーキをみんなで囲む。

また1つみんなとの思い出が増えた。

イサナ、アミ、リツ、おめでとう!

2023.09.26 日誌抜粋~海あそび

2学期初日。

1歳組は庭畑、2歳組と大きい組は寺分畑、と分かれて収穫をし、海へ向かう。

ピーマン、ナス、ミニトマト。酷暑を乗り切った野菜たち。小さくても実りあり。父母による夏休みの水やり、草取りに感謝。

ミオは泣きながら”すぐとっとにあえる?”と手を引くアイさんに聞いていたが、野菜を採る段にはケロリ。サリは収穫袋を離さず、採った野菜を手に持っている子に”はいここに入れて”とお姉さん気取り。

海へ向かう道では誰も泣いたりせず、みんな手を繋ぎなかよし、穏やか。夏休み明け、意外にも波乱なし。

1番に裸になりすぐに駆け出すトシロウ、イブキ、続くぴっこ。すぐに相川さんが海へ行ってくれるが、早い3人を追いかける。波を満面の笑みで体に受け、^_^ぐんぐん進む。トシロウが早い。心配になり4人で手を繋いだのは一瞬。イブキが、”いぶきはじぶんで!”と手を離す。胸を打たれた。

砂で遊び込むカエちゃんに、”すごく成長したね”と知子さん。ルカとイロハは仲良く砂のお店屋さんごっこ。2人とも相川さんがやるように脚に砂を落として真っ黒。アミは時々みんなから離れてふら〜っとお散歩かな。自分の世界へ。帰る頃に波打ち際で足をちゃぱちゃぱ、にこにこ。自分の世界と言えばふうちゃんか。砂遊びも、行き帰りの道も、彼の世界がある。

はるかは、砂のお団子作り。にんまり顔して石のスプーンでわたしの口へ運んでくれた。

はあちゃんは知子さんの側が安心でも、時々1人で波と豪快に戯れてる。かいは砂の上に寝転んでごろんごろん転がり笑ってる。りっちゃんは相川さんが海へ入って行くたび泣いて砂浜へ呼び戻したい。早めに着替えると1人で海へ走って行ったのは、服を着て安心したからかな。えまは1日ゆっくりさんで、何かを考えるように静かに歩いていた。いさくんは貝を拾っては笑って見せてくれ、ひまりは貝を砂に隠しては”みてー!”、見つけては”あー!”。

今回の当番では、母たちの首尾よい動きに圧倒された。畑へ海へと送り、係は仕事へ、野菜は調理へ、そして時間をみて配達。帰りもまた野村へと車を走らせくれる。改めて、大変なことをしていると思った。

海のあとの手料理野菜は格別においしい。母たちの愛が詰まった野菜たちが尊い。

当番として子どもたちと夏の海を満喫した1日。その影に偉大な母たちあり。保育者さんたちあり。

みなさん、いつもありがとうございます。

エリー

2023.10.30 日誌抜粋~大きい組 - 心情の揺れ動き

送り車から降りて北鎌倉の駅裏を線路沿いに歩いていると、金木犀のいい香りがする。すかさずサリは「うちに金木犀植えたんだ」と嬉しそう。そういえば森戸川の時も金木犀を植えた話をしてくれた。植えた時楽しかったのだろう。

左手の小道の階段を歩いていくと、神社が見えてくる。みんなで「はぁちゃん、元気になりますように」と神様にお願いをした。結局この日は神社の前を3度通ったのでみんなで神様に3回お願いしたことになる。はぁちゃん、元気になったかな。

いざこざがあったのは行きの狭い一本道。一本道は一度揉めると逃げ場がないので荒れやすいが、この日もそういう日だった。

もう秋だというのに弱り果てて逆にしつこい粘着質な蚊が藪をウヨウヨしていた。ハルカは「蚊に刺される」と言って早く前へ行きたいが、前にはぴっことサリ。特にサリには逆らえないらしく抜かすことはできない。苛立つハルカ。その矛先は目の前のぴっこのバッグに向かい、押したり叩いたり。それまで耐えていたぴっこがとうとう堪忍袋の尾が切れたのか棒でハルカを叩く。はじめは緩く、しかし段々腹が立ってきたのか本気になる。こう言ったことが、何度かあった。

【トシロウの場合】

ハルカが泣いているのを見るとトシロウは見かねてピッコを制する。しかしハルカがはじめに手を出しているのを見ていたのか、それともハルカに優しくしても嫌がられ通じないからか、制し方は明らかにゆるい。そしてその後恥ずかしいのか、照れて当番母のほうをちらり。

【イブキの場合】

ハルカの後ろからしっかりと一切を見ていたイブキはというと、表情を固まらせていた。しかし「あ、こんなところに蝶々がいる」と、唐突な一言。場と自分自身を和ませようとしていたのかもしれない。

【サリとぴっこの場合】

知子さんとぴっこの前を歩いていたサリは、知子さんにハルカが泣いていることを聞くとハルカの頭をよしよしと撫でた。それを見たぴっこは面白くなかったのか、サリに「ハルカを一緒に棒でやっちゃおう」と持ちかける。しかしサリは話に乗らない。余計に面白くないぴっこはその後も幾度かサリに話を持ちかけたり、イブキを巻き込もうとする。最終的にはサリが、ハルカをつねる事でぴっこの肩を持った形となった。

この間までただ快不快を泣いて示す赤ちゃんだったのに、心情の揺れ動きは大人そのもの。しかしこの日ハルカは「なんでぴっこは今日ハルカのこと叩いたんだろ」とポロリ。思わず「いやいや、ハルカが先に手を出したからでしょ」と思ったが、心に留めておいた。気質の違いか月齢差か。

2023.11.30 日誌抜粋~子どもたちから教わること

今日は晴天。20℃を超える程の少し暑いくらいの良い天気。野村の集合場所から山道に入る。ヒマリが分かれ道もどんどん進み、カナさんが探しに行くことに。1歳組のヒマリだけど、足が速くてすばしっこくて驚いた。

皆んながそろったところで、山道の斜面をどんどん下っていく。笹や色々な葉っぱで視界が見にくいけれど、カイとフウト、リツがどんどん先頭を行く。エマは葉っぱが顔に当たるのが嫌なのか、「ママ、ママ」と泣きながらがんばって歩いていた。途中、カイがエマを葉っぱでつついてさらに泣いてしまった。フウトが「エマは葉っぱ嫌だからやめなよ」と止めていた。 リツは相川さんや他の子を探しに戻ったり、また進んだりを繰り返していて、たくましくて体力があるなぁと思った。

アンナにとっては上級者コース。進むのがこわくて泣いているアンナをカナさんが手を繋ぎながら歩く。カエデがカナさんに「アンちゃんと手を繋いであげて」と言っていたようだ。今までは他の子と手を繋ぐと怒っていて、成長を感じる場面だったようだ。

1つ目のどんどん橋を渡っていく。ヒマリはカイに「カイ、見て見て〜」と木の実を見せたり葉っぱを頭にバサっとかぶせたりして遊んでいた。ソウタロウとリツも滑りそうになりながらも橋を行ったり来たり。 2つ目のどんどん橋は橋の下をくぐったり、登ったり、子どもたち皆んなで遊んでいた。イロハはカエデとお店屋さんごっこをしていた。

その後も山道を進んでいくが、フウトがカイにじゃれ合って、何度も何度もハグをしては倒れ込み、愛情を伝えているのがとても可愛かった。ストレートに愛情を表現できるって子どもってすごい!素敵なことだなぁと思った。

竹林を抜けてグランドでお弁当。今日は大根と大根菜のおかずがたくさんあって、子どもたちはパクパク食べていた。お弁当の後は広場で遊ぶ。カエデ、エマ、アンナは追いかけっこをして楽しそう。カイ、フウト、ヒマリは軽々と木登りをしていた。 カエデは当番がお母さん(カナさん)でカエデが甘えて泣くシーンがちらほらあったり、無邪気に笑う場面も多かった。

ソウタロウはおにぎりを食べるのに時間がかかったが、遠くにいるリツを指差ししたり、食べ終わるとリツのリュックを持って向かったり、リツが好きなんだなぁと友情を感じる場面が多々あった。

帰り道は、フウト、ヒマリ、ソウタロウ、リツは相川さんと山道を歩く。イロハ、エマ、カイ、アンナは当番母と平坦な道を通って野村へ帰った。エマはイロハに「(2つ結びの)髪の毛かわいいね」と言って手を繋いで仲良く歩いていた。カイは母に早く会いたくて楽な方を選んだらしい。とにかく足が速くて1番に到着していた。

子どもたちは感情表現が素直でとても豊かで、素晴らしい存在だなぁとあらためて思いました。好き、楽しい、嫌だ、こわいなどすぐに表現して伝え合って子どもたちの関係を深めていく。見習いたいなぁと思ったし、子どもたちに教わることがたくさんあるなぁと思った保育時間でした。

2023.12.19 日誌抜粋~シンプルな関係性

今日は12月?と思うくらいの寺分畑は暖かい日差し、虫探しに夢中のトシロウも、朝行き渋りが激しく気乗りしていないハルカも、知子さんが声をかけると集まってきて全員で1つのカリフラワーとブロッコリーを収穫。その後はいつも通りの元気なハルカ、最後尾でヒカリとおしゃべりを楽しみながらゆっくりベースで歩く。速めに前を進むトシロウとイブキは後ろを待っている間、花を摘んだり、竹の皮を武器にして戦ったり二人仲良く遊んでいる。

今日のハルキはヒカリに対してあたりが強い(昨日もだったらしい)。何かと「ぴっこはダメ!」と言って通せんぼうしたり、ハルカを優遇して仲間外れにしようとするが、ヒカリは上手いことかわしていく。ししいしでは橋を渡りたくて「どいて!」とハルキが強い口調で何度も言うけど、ヒカリは聞こえません~といった様子で橋の上で髪を洗い始める。どんな結末になるのかと様子をみていると、ついにハルキが手を出し服を引っ張ったり叩いたり、どうにかヒカリを橋から降ろそうとするけどビクともしない。一緒に橋を渡りたいハルカもハルキに味方して参戦、「どいて~」と叫ぶが2人の力は及ばず、ヒカリが水浴びに満足して橋を降りるというかたちで一件落着した。そんな様子のふたりだけど、ヒカリが転んで泣いているとハルキが頭を撫でにいったり、一緒におままごとをしたり。こどもたちの関係性や心情はころころ変わって見ていて面白い。大人の方がよっぽどあれこれ考え過ぎているんだろうな~とシンプルで後腐れのないこどもたちを羨ましく思う。

ししいしに着くと、石の上に登り女子3人がお団子作りを始める。ひとり土で遊んでいたトシロウも様子が気になったようで上まで登ってきて、お団子作りをしているとわかると自分もお団子を作り石の上まで運ぶ。ハルキはししいしに着くと服を脱ぎ川に入らないのになぜか裸になって遊んでいた。ししいしは裸になれる場所?と思っているのか、解放感があるのか、はしゃいでいた姿を思い返すと、今しかできないし、なかよし会にいるからできる遊び方なんだろうなと思い、これからも思う存分楽しんでほしい。

お昼はカリフラワーとブロッコリーの丸かじり。生は歯ごたえがあって甘くて美味しく感じたけど、好きな子もいれば苦手な子もいてそれぞれ。ピーマンは夏の頃より苦みが強くなっていたけど、みんなバリバリ頬張っていた。ピーマンの丸かじりはこれが最後かな。

当番に入るたびに力関係や関わりが変わっていて成長や新たな一面が見えてくる。これからさらにどんなふうに変わっていくのか毎回のお当番が楽しみです。

ヒトミ

2024.01.09 日誌抜粋~小さい組 - 冬休み明けの谷戸歩き

1月とは思えない暖かい気候の中、ウキウキと庭畑から始まった。里芋を掘り、ポキポキみんなで折って収穫した。

日当口から、順次階段を進む。冬休み明けだからか、何処かしらで泣き声がちらほら、ゆっくりのスタートとなった。根っこをつかむ登り道ではミオが「登れない」と呟き動かない。後ろからイサ、ニコ、リツと続きミオを抜かしていく。やっと力を出し誰の力も借りずミオも登れた。何度も助けを求める目線を感じたが、みんなの日誌で私は知っている。ミオはなんだって1人でできるんだ。だけど今日はリュックがないから、ずっと腰に手を回して歩いているミオが少し不安そうで愛おしかった。

カイとフウトは先頭を走っていき行ったり来たり。見えなくなる事も多々あり、待っててねー!と伝えたら「橋のところで待ってたらいいんでしょ?」とカイ。慣れたもんだ。本当に大丈夫か?と不安だったが梅林に着いたらしっかり2人とも待って遊んでくれていた。

梅林に着くとたくさん藤のツルの豆が落ちていて豆を拾うのにみんな楽しそう。イロハは豆よりも豆の入っていた皮をたくさん拾ってポッケに入れていた。田の崖に向かう途中たくさんの氷が葉っぱについていた。「葉っぱについている氷は舐めていいんだよ」とミオ。ミオの真似をし、リツは大きな葉っぱ1枚の氷を全部ベロンベロン舐めて食べていた。

田の崖では葉がついた木の枝をバサバサ降っているヒマリ。楽しそうに頭にたくさん落ち葉をつけて遊んでいた。日向ぼっこするんだってーと谷戸広場に誘うと、一目散にダッシュして走っていった。

谷戸広場では霜柱が地面にたくさん。歩くとサクッサクっと音がなり気持ちいい。子どもたちも楽しそうに足踏みしたり食べたりしていた。

今日はイサは何を言ってもリュックを背負わない。リュックを手に持っているから坂道で滑ってしまっても頑なにリュックを背負わなかった。そんな中、ニコがイサのリュックを背負わせるお手伝い。あんなにお当番母が手伝うよって言っても絶対背負わなかったリュックを、安易に受け入れ、背負った。

そうだね、オトナは口はチャック。手は後ろ。子ども達だけで、できるんだ。

2024.01.16 日誌抜粋~育ち合いができる環境

ピッコの卒会までに当番に入れるのは、実はもう数少ないのでは!?目に焼き付けなければ、とハッとして無理やり入れてもらったお当番。 

快晴で一月とは思えないほど温暖。

野村で鏡開き。季節の行事も1人じゃこんなに味わう機会は作れない。

小さい組が、木魚のように餅を叩いている様子が可愛らしい。

大きい組は、日当口まで歩く。野村の山道から車道に出る段差ではるかが固まる。いぶきや、ピッコが手を貸そうとするが頑なに動かない。でも、みんな各々のんびりずっと待つ。はるかなら降りられるはずの段差と思っていたのかな。普段の生活で、手を出したり、早く!と言ってしまっているなぁと反省した。

日当口から小さい組と合流した山道、前よりも泣いている子が少なくみんな着々と前に進んで行くので驚いた。

梅林まで着いたが、すっかり暖かくて霜柱は収穫なし。

本田北側では、てんとう虫の幼虫を発見。春が近づいているかな。

疎林広場まで登って、おまちかねのご馳走!

たっぷり鍋ふたつ分のお雑煮とおしるこに食べ切れるかしら?と思ったものの、みんなおかわり!おかわり!でよく食べた。 一歳組もちいさい欠片を食べられてにっこり。お口がみんなべったりで可愛かった。

調理、たくさんありがとうございました。美味しかったです。

昨日行った子育て懇で、家庭で子育てをしている所謂、孤育てについて話題になっていたが、育ち合いができるこの環境にいられることがいかにありがたいことなのかを改めて実感させられた。

青空自主保育、もっと広まったらいいのに。家庭の中でつらい孤育てをしているお母さんが1人でも減ったらいいなと、みんなの成長をみてしみじみ思った日だった。

2024.02.02 日誌抜粋~冬をたのしむ

凍えるような寒さの中の保育。朝ぴっことひまりが薄着で来た為寒いと母から離れられない。ぴっこはいぶきに暖かそうな長袖を借りて気持ちを持ち直せた。ひまりはどうしたのだろうか。前日沢山歩いたので今日はのんびり谷戸を歩き寺分の畑で野菜の収穫をする。はあちゃんは今日は谷戸を歩くだけだねと笑顔で話す。

寒さで凍えるのかぴっこといぶきはいつもよりゆっくりのペースになる。はあちゃんとトシロウは知子さんと変わらずどんどん進む。前日が暖かかった為つららはできていなかった。少し期待していたので残念。みんなで寒い寒いと呟いていると知子さんからおしくら饅頭をやろうと声が掛かる。背中合わせに丸くなり大きな声をだし全力でおしくら饅頭をするとだんだん体が暖まってきて子ども達にも笑顔が戻ってきた。母にも知子さんから「もっと押して!」と何度か声がかる。大人もかなり本気でやるので寒さを忘れる。歩いているといぶきが焚き火をやりたいと木の枝を丸く並べはじめた。知子さんや他の子も加わり焚き火ごっこをする。石で火をつけるまねをして、温かいねーとみんなで手をかざした。冬の保育は寒さが身にしみるがその中でも楽しめる遊びを見つけることができる。

谷戸広場でにこにこ会さんから声を掛けられた。この日はにこにこ会は節分行事の為寺分口の方に行くと鬼に遭遇する可能性があると聞き急遽ルートを変更した。ここからは急ぎ足で崖を登り畑に向かった。

畑で大根、ブロッコリーと間引きした小さいほうれん草を収穫し、お弁当の時に食べた。ブロッコリーはそのまま食べると緑の物と濃い緑の物では味か違う。ほうれん草もえぐみも無く美味しく食べれた。トシロウも初めは抵抗感を示したが途中で自分から一口食べてみたら美味しかったのかおかわりしていた。お弁当を食べていると凍えて手が動かなくなるような寒さだったが野菜を沢山食べて帰る頃には公園で遊べるほどみんな元気になっていた。今年度寒さが身にしみる程の保育の日はあまりなかったので冬らしい貴重な一日だなと思いました。

アスカ

2024.02.16 日誌抜粋~当番母の葛藤

1歳組と大きい組の合同で、癒されに行く気持ちで当番に入ったが、当番として試された日だった。

 当番中は「当番としてじゃなく母としての言葉掛けになってないか。喧嘩の奨励と土の匂いの子の本にはあったが、片方が喧嘩を嫌う場合はどんな言葉掛けができるか」と自問していた。

 理由はわからないが、いつもは仲良い2人が今日はハルキがハルカにちょっかいを出し周りも便乗。ハルカは始終大泣き。当番としては見守っていたい。が、執拗な攻撃にも関わらず「はぁちゃんが泣いちゃうから」と笹を振り払うこともやり返すこともせず(ハルカなりの愛なのか?)、やられるがまま大声で泣くのみ。それでもちょっかいに拍車がかかる。「相川さん先にいっちゃったな」など、気を逸らす言葉掛けをしたが、果たしてそれでよかったのだろうか。ハルキに相手の気持ちを気づかせるきっかけを作ってもよかったんじゃないだろうか。ハルカには我慢するもんじゃないよと伝えても良かったんじゃないだろうか。これは「お口チャック手は後ろ」のなかよし会の当番として過ぎた言動にあたるのか。

 そして当番母は、当番としての役割もあるが、母でもある。近くに母がいるのに、我が子を守らず見守りに徹するのは、母子の関係にヒビが入るのではないかと心配になる。小さい組の時は姿をくらます事もできたが、視野は広くなり足も速くそれも難しい。そして前回当番の際、母が先に行ったことを根にもち小指をしっかりと持ち離さない。そしてこの状況。そんな中でも母から気を逸らすのに「1歳組のお手伝い」という自負心をくすぐる言葉がけは有効だった。

 今日はトシロウとイブキが休みで3人。制御役のトシロウがいないと勢力図もかわるようだ。一人一人にそれぞれ役割があるものなのだ。

 一方、1歳組には緩やかな時間が流れていた。ヒマリとソウタロウは2番目だからかあっちへこっちへ足取り軽く自由に遊ぶ。「ばぁ」と、驚かせるソウタロウだが隠れる場所は木の名前を表示した竹札の後ろ。目がキョロキョロ動くのが見えて可愛いらしい。

 リツはゆっくり。発せられる言葉が思いの外多く、一生懸命1歳組メンバーの在否を確認する言葉に温かい気持ちになった。竹の滑り台では、ヒマリがリツを手伝いお滑りさせるが、速度が速かったからか、リツは「ひぇん」と泣くが泣き止むのは早い。1歳組でもなんでも1人でできるんだと感心。そしてこの2人には手伝い不要らしく、手で払われてしまい、大きい組誰1人として、最後までこの2人の手を繋ぐことは出来なかったようだ。

 1歳と3歳の合同だと、2歳と3歳との合同よりお手伝いチャンスが転がっていて、大きい組の自信にも繋がったように思う。人の役に立つということが、こんなにも自信につながるとは。当番として、考えることが多く充実した当番でした。また1歳3歳で合同ある日はあるのかな。残り少なくなった当番回数が1回ずつ終わっていく。

 石拾いに熱心で次から次へと石をポケットに入れる1歳組。弁当前に暑いからと相川さんに脱ぐ手伝いをしてもらうと「この音はまさにオオカミのおなかね」と相川さん。ひとつひとつが愛おしい光景。

難しい当番でしたが、面白い当番でした。

2024.02.20 日誌抜粋~春菊とのらぼう菜の誕生会ケーキ

梅林に着くと、梅の花びらが桟橋に水玉模様のように落ちていて、とても綺麗。ミオやアミが早速お花に興味を示していた。昨日の雨で、土が湿り、梅林の前は絶好の泥団子スポットにカエデ、イロハ、ルカが早速作り始める。それを見に来た他の子達も楽しそう。ずっと泣いていたエマも、泥に触れた途端、急に気分が切り替わり、そこからご機嫌で過ごしてました。イサやソウタロウはあまり泥に興味が湧かなかった模様。

谷戸広場に向かう途中の別れ道。崖に向かうチームと日当たりの道を選ぶチームに分かれる。自分で好きな方に進んで行く。最後は皆んなで崖に集まり、崖滑りを楽しんでいました。ヒマリとソウタロウが何やら、話している。どうやらこの靴は誰のだろう、と相談しているみたい。結局、誰の靴か分かり、ヒマリがリュックに片付けていた。拙い喋り方で、あーだこーだ相談している姿が可愛すぎました。そして1歳同士だからこその関係性が育っているのを実感しました。

お昼を食べた後は、ニコやエマ、イロハ、ルカが食べ終わるや否や裸になり水遊びを始めた。この陽気で迷わず裸になる子が続出でした。今日は、ニコとルカの誕生会。春菊とのらぼう菜のケーキと夏蜜柑のゼリー。彩りも美しく、母も子も食べる前から楽しみに。よっぽど気に入ったようで、食べ終えた後のお皿をヒマリがいつまでも舐めていました。

好きなものは好き。シンプルな表現は、見ていて気持ちがいいものです。小さい組としてこのメンバーでの活動も残り僅か。一回一回の体験と関わりを大切にしたいと思います。

2024.03.05 日誌抜粋~みんなでひな祭り

今日はひな祭りで全合同。少し雲行きは怪しい。ピッコ、ハルカが遊んでなかなか進まない。ハアちゃんが呼びにくる。枯れ葉をかき分けてお尻滑りも上手に野村を降りた。大きい組が私にお泊まり会が楽しかったと話してくれた。

相川さん家に着くと、すぐお部屋に入れてもらい雛壇の説明を相川さんが始める。子どもたちは質問をしながら、右大臣!などくりかえしたりしながらよく聞いている。「うれしいひなまつり」を歌い出すと楽しそうな顔でお雛様を観察している。終わると庭畑にでて、最後のブロッコリーを収穫。小さい組を追いかけて日当たり口に向かうと声が聞こえてきた。一歳組のアンちゃんも段差が高いところは後ろを向いて上手に降りている。少し前まで聞けなかったおしゃべりもするようになっている。アンちゃんは落ちている枝や葉っぱが面白いようで、止まっては遊びながらゆっくり進んでいる。遅れる一歳組の2人を時折、ピッコやいさくんが迎えに来てくれる。

梅林につくと泥団子を作ったり、走り回ったりしている。トシロウは綺麗な大きな泥団子を作っている。さすがだ。ヒマリやリツも小さな泥団子を持って走り回っている。出発時に泣いていたエマも泥を平らにしてクッキーと言って渡してくれた。その後、崖にも登って開花したようだった。とても楽しそうにしていた。崖登りもみんなお手のものといった様子。ニコも高いところに上がり、上でニコニコして楽しそう。カエデは根っこの間を通ったりして、変化球で楽しんだりしている。今日のルカは少し機嫌わるいようで、少しのことでメソメソしている。間あいだで楽しそうにおしゃべりしている姿もあった。

先頭組の様子は最後尾にいた私はあまり見れなかったが、みんなで美味しいちらし寿司を食べた。おかわりする子もいてみんなたくさん食べた。あられはやはりノンストップ。さっき取った野菜がこんな綺麗なちらし寿司とで出てくるなんて母達に感謝。素晴らしいお昼ご飯。雨もなんとかもってくれて楽しいひな祭りだった。帰りにフウトが、「お山楽しかったねー」と言ったのでそれもまた嬉しかった。

2024.03.07 日誌抜粋~子どもの可能性

開始早々、フウトとエマは行きたくないとぐずりモードだが、少し経つとすぐに気を取り直す。

野村のすぐ裏手左側の背の高い草木のところに来ると、みんなが中に入りだす。

中心部の木々の周りを囲うように草のトンネル(藪漕ぎされたもの?)ができていた。

ミオとトシロウに「とーちゃんも来て」と言われたので入ってみるが、大人はかなりしゃがまなければならずしんどい…。

途中に分かれ道があり、木々が茂っている中心部に繋がっていた。

木々の中は、なんとなく静かで木漏れ日が差し、秘密基地のような感覚。

ついついみんなと長居したくなるが、まだ始まったばかり。「そろそろ行くよ〜」というと「は〜い」と出てきたヒカリ、ルカ、カイ、イブキの4人。

竹林の途中でベンチを発見。

先の4人とアミが「きゅうけ〜い」と言いながら掛けて座る。

私もミオに手を引かれて付いて行くが「大人が座ると壊れちゃうよ」と言われたので引き下がる。

竹林を抜けて先に進むと途中に鶏を飼育する家があり、アミ、ミオ、ルカ達は鶏の鳴き真似で遊ぶ。可愛い「コケコッコ〜」の合唱が始まった。

さらに進むと今度は学生服を着た集団が来る。

都内から来た課外学習の生徒達のようだ。

一人ひとりにきちんと「こんにちは」と挨拶する子ども達。見ていてとても気持ちがいい。

銭洗弁天に続く坂道。少し急で車も通るため警戒する。

ハルキとハルカは下る勢いがよく道路の真ん中に寄りがちなため、たびたび端へ促す。

銭洗弁天を抜けると畑に到着。

一人ずつじゃがいも植えと水やりを行う。

トシロウは畑にいた母を見付けたからか、一番の盛り上がりを見せる。

ミオは水やりに挑戦できなかったようでカエデから水の入ったペットボトルを貸してとせがむが、カエデは「ミオには絶対あ〜げない」と一言。

どうやら先にイブキに貸す約束をしていたらしい。

水やり後は早めのお弁当となった。

お弁当を食べ終えると山登り。

これが手強い。

かなり急斜面で掴まる蔦や木の根もきちんと選ばねばなかなか登れない道だった。

すぐに登り待ちの行列となる。

イブキは一番後ろで、フウトやイサナ、ハルカと話していたが登り始めると、あっという間にみんなを追い越し進んでいってしまった。

やはり大きい組達は手慣れている。

私は後方でイサナ、イロハ、ハルカと登るが油断すると普通に滑ってしまった。

イサナはどこを掴んで登ればよいか分からず「難しい、できないよ」と時々弱音を漏らす。

手を出してあげたいが、こらえて「この根っこなら掴まれるんじゃないかな」と伝えて先を促す。

イロハは途中で滑ったのが怖かったのか登山中は終始泣いてしまったが、それでも一歩一歩確実に登っていた。

フウトとハルカは黙々と登る。

登り終わったみんなの顔にはどことなく達成感が浮かんで見えた。あとは竹林の方向に進むだけ。

途中で水溜まりを発見するエマ。

ニコニコしながら足でばちゃばちゃ水しぶきをあげる。

竹林は日が当たらなく風も通りやすいので少し寒い。

ルカとエマはよーいどんで駆け足。身体を動かして温まろうとしているみたい。

しかし、エマが盛大に転んでしまった。途中でルカが気付き心配している表情を見せる。エマは一瞬私を見たが何事も無かったようにケロっと起き上がった。

かなり勢いがあったので痛いだろうと思ったが強い。

それとも私は甘える相手ではないと思ったのかな??

竹林を抜け野村までの小道を歩いていると前を行くアミが振り向いて「今日も楽しかったね!すっごい坂登ったね!」と笑顔で言う。

その姿にとても癒やされた。

横にいたミオやイロハも同じように感じたようだ。

最後は2人で手を繋ぎながら野村に到着した。

初見だったのもあるが帰りの山道は急で少し驚いた。

自分が3、4歳の頃にこんな遊びをしてたろうか。

親に止められてたんじゃないだろうか。

なかよし会を知らなければ自分も止める側だっただろう。

やってみたら意外とできる。子どもの可能性を大事にしたいと感じた。


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