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2024.11.08_大きい組1歳組合同日誌_青空自主保育の醍醐味

大きい組と1歳組合同という貴重な日。日当口に向かう車での1歳組の泣き声の合唱に、1歳組がようやく始まったなという気持ちになる。
日当口からアキヨは知子さん、サクラは相川さんと進む。アキヨはお気に入りの棒を持っていて崖がうまく登れず泣くが、ふうちゃんが崖の上から見つけたミミズを見せると泣き止みちょんちょんっと触ってみたり。サクラもゆっくりだが自分の足でしっかり梅林まで降りてきた。キアラが眠たかったのかお尻滑りしている途中で指を吸いながら目を閉じているのがたまらなく可愛かった。
梅林では各々平和に遊ぶ。ミオとルカとイロハは終始泥団子作り。カエデくんは泥団子に細かい砂をつけて硬い団子を作ると言ってもくもくと作業している。カエちゃんとカエデは木の枝を集めて焚き火と言っていた。大人から見ると何もないところでも子ども達は自分達で遊ぶことを見つけるのが本当に上手だ。
1歳組もみんな、泥を触ったり食べてしまったり、上からのぞいてみたり、木道を登ったり降りたりしてみたり、各々興味のあることで遊ぶ。のびのびと遊んでいる姿にこちらも自然と顔が綻ぶ。世界で1番平和な時間がここにあったのではないだろうかと思うくらい幸せな時間だった。

お弁当の時間。大きい組の歌うライゲンに、知子さんが、大きい組しっかり歌うね、と。この子達好きなのよと相川さん。確かに歌といい身振り手振りといい、このみんなでぎゅっとなって歌う姿がライゲンの完成系なのだろうか。
帰りに梅林で遊んでいた時にカエデとイサナが追いかけっこしてお互いやり合っている。2人とも笑っていたのだが、どんどんエスカレートしてきてカエデが優勢になりイサナがやられるような形になっていく。そしてカエデがイサナを木道から押して落ちてしまった。泣くイサナを、カエデ(男)はしまったというような顔で見ている。カエデ(女)はそれをふうちゃんに報告していた。カエデ(男)はしばらくバツの悪そうな顔でいた。
これで何事もなかったように戻っていくことが多いのだが、今日はこのまま終わりではなかった。帰り道の山道でたまたま後ろを振り返った時に、カエデ(男)がイサナに口パクのように小さい声で、でもしっかりと目を見てご、め、ん、ねと言い、イサナもぶっきらぼうにうん。と言っていたのを見た。それはまさに「さぁのはらへいこう」(映画)のワンシーンのようだった。子ども達が自分達で解決している姿を目の当たりにして胸に込み上げてくるものがあった。
後に知子さんに話すと、まだそれで終わりでなく、その後イサナがカエデ(男)にもう一回謝ってと言っていたと聞いた。イサナ、謝られてもまだ納得できなくて、しっかり自分で言えたんだ。

子ども達はどんどん目まぐるしいスピードで変わっていく。子ども達で作っている子どもの社会の様子を、目の当たりにすることができるこの環境が本当に有り難く思う。
子どもがやられているその一部分しか見ないとどうしてもやられている方に感情移入して、手を出している方を悪としてしまうことがあると思うのだけれど、(私は「さぁのはらへいこう」を見てはるとくんかわいそう!悪い子がいたもんだと思っていた。)
実際になかよし会で過ごしていると、手を出している方の子のことも、その子の優しさ、可愛さ、良いところも充分に知っているし、その子がやられる側にもなるから、本当の兄弟喧嘩のように心からお互い様と思える。母同士もしっかりコミュニケーションをとっていることも大きいと思う。
本日もとてもいい物語を見せてもらって心が温かくなりました。
エリ


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