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ちょうどいい細い目のススメ

人間の脳は、眼から入ってくる情報をある程度、取捨選択して情報を処理しているらしい。なぜならば、全ての情報を取り入れていると処理スピードが間に合わないから。つまり、取捨選択をして省エネしているのだ。

遠くを見る時に、目を細めてみたことはないだろうか。視界を絞って、見たいところに焦点を合わせているのだと思う。厳密には違うが、本当に必要な情報を得るために、最大限省エネした結果、やっと見たいものが見えているように思える。

私は小学生の頃から、目が細いとさんざんいじられてきた。一重瞼に加え、他人よりも目を見開く筋肉がない可能性がある。

小学校高学年になると、視力が両目で0.1ほどに落ちたが、「なんかかっこ悪い」という理由で眼鏡をかけなかった。そのため、もともと細い目をさらに細めて周りを見ることになった。その結果、細い目に拍車がかかった。

大人になった今も、きっと目は細いままだ。「きっと」というのは、写真を撮ったり、鏡を見たりするときは、目を見開いて、自分の納得できる目の開きまで持っていくからだ。

結論、それでいいと思っている。

現代社会で目を見開く必要はない。ジャングルでシマウマを見つける仕事でもないし。今の仕事は、パソコンと紙に書いてある文字や図が見えればいいので、目を見開く必要はない。

それどころか、目の開いている面積が狭いので乾かないし、疲れにくいので省エネができている。目が細いからこそ、大切な何かが見えている可能性もある。現代を生きる動物としては、ちょうどよい目の細さに生まれたのではないだろうか。

このように、「自分じゃどうしようもできないことは、都合よく捉えることが大切なのだよ」と、ぱっちりお目目に憧れていた学生時代の自分に、教えてあげたい。

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香山由奈
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