新しい龍の時代



「生まれたね、女の子だね。」
”龍生み”に初めて立ち会った龍族の末裔である千龍さんがTeam Lの龍使いyumikoにかけた言葉。天河の鈴に千龍さんのパワーを入れることから始まったこの”龍生み”神事は、初めて出会った二人の同じ天命を持つ同志の信頼関係の中で創られた美しく尊い出来事だった。

生まれた龍の名は「みすず」。
三つの鈴にちなんだ名前が無意識に降りて来た奇跡であった。


2022年1月8日。
新年最初の龍の日に訪問した千龍さんの住まいである龍神館では不思議な体験ばかり。ナビに住所登録しても辿り着かず、あるポイントを通ってからでないと到着しなかったり、訪問直前に千龍さんの携帯が消えたり、次の日には千龍さんの補聴器が消えたり…それら全てに意味があり、愛に包まれている体験であった。

訪問数日前から千龍さんには不思議な体験が起こっていた。
「古きを捨てなさい」というメッセージを何度も受け、就寝中にまるで大地震が起きたかのような大地の震えを感じていた。
そして、最近の千龍さんの想いは、これまで何万と起こしてきた日本全国に残してきた龍の存在。各地で龍を起こすことはしてきたけれど、龍をその後どう扱えば良いか分からなかったのだ。

今回は”龍起こし”の千龍さんを”龍使い”の存在にもすることがTeam Lの目的であった。

千龍さんとTeam Lメンバーの初めての会合は、話のネタがすべて入っている携帯電話が見つからないまま、いささか不安そうな千龍さんを囲む形で始まった。

Team Lのリーダー大天使elleは、これまでにはない楽しい新時代の場にしましょう!と強い意図をかけ、新時代の高次marianは、龍を呼び起こす笛を見つけること!と的確なアドバイスを降ろした。

その言葉に素直に従う千龍さんは無意識に動かされリビングの一角をゴソゴソ。
おもむろにシルバーの小笛を取り出し、「ピィーーーッ!」と力強く吹きならす84歳の千龍さん。
メンバーの誰もがその音は龍を呼ぶ音であると確信し、”龍使い”にもなった千龍さんへ歓喜の拍手が贈られた。さらに、その笛には龍使いの証しであるかのごとく菊の御紋のキーホルダーが付いていたのだった。

龍使いの笛を見つけた千龍さんはどこかしら晴れた顔に。お祝いの夕食会で「みすず」が産み出されるという龍使い同志のエネルギー交換が果たされた後、龍神館の聖域である天照皇大神前で千龍さんが宣言を行う。

(千龍さんは)
今後”龍使い”としても天命を全うすべく、20歳として生まれ変わること。そして、龍使いの合図としてこの笛を使っていくこと。


千龍さんが堂々と高らかに宣言している最中、あまりにも大きなエネルギーが動いたのか。はたまた、たくさんの龍が集結し、歓喜したせいか。龍神館のヒューズがバチン!と落ちたのだ。それも、2回も。これにはみんな笑いと驚きが止まらなかった。この日の龍神館ではあまたの奇跡が起こり、大きな喜びのエネルギーが流れすぎて、電気も花火のごとく暴発したのであろう。

笑いあり涙ありの楽しい夕食会も終わり、龍神館1日目が終わろうとした時、締めくくりの出来事が…何が起こったか?

大天使elleが千龍さんの携帯を見つけたのだ。

20歳に生まれ変わった千龍さん。
新しい時代を体感した1日であった。


2日目の朝、数年前から耳が少し遠くなり、会話で聞き逃すことがでてきたことから両耳に補聴器をつけることにした千龍さん。実はいつも千龍に身体をメンテナンスしてもらっているため、耳以外はどこも悪くなく、何不自由のない生活を送っていた。そう、耳だけが気がかりのポイントだったのだ。

いつものように龍神館の温泉に入った千龍さん。朝から何かを探していた。次に龍神館から消えたのは補聴器だった。

昨日”龍使い”にもなった千龍さんは補聴器の手放しを宣言することに。さらに、高次marianからの昨晩の伝言は、2日目に龍神館にポータルを開けることだった。

大天使elleの誘導で千龍さんは龍笛を鳴らし宣言を行った。

20歳の千龍さんの耳を癒すこと。
地球のために動く人々にパワーを届けること。

今回の宣言も声高らかに非常に力強く、一緒にいるメンバーにも、天空にいる龍たちにも、愛と勇気が光となって届くような20歳の若々しい宣言であった。

次に、龍神館にもポータルが開かれ、統合のワークで6本の光の柱が六芒星の形として建てられた。

さらに、龍使いyumikoは、この2日間でメンバーに宿る3体の龍を興した。今回生まれたのは、「カイ」「ハク」「ファンファン」。それに千龍さん自身の体にも千龍Jr.を宿したのだった。龍使いyumikoが龍生みのワークの中で見えた新しい龍のイメージは、受け取ったメンバーのイメージとピッタリ一致していた。

龍神館での怒涛の2日間はあっという間に過ぎていった。京都での再会を約束し、龍神館を後に車を走らせた。帰りの旅路は龍神館に集まってきた龍たちと共に帰っていくように、空一面に龍の形をした雲が広がり、我々の旅の終わりを見守ってくれているようであった。

ところで、補聴器はどうなったのだろう?
我々が龍神館を出た後に、千龍さん自身で見つけたようだ。

本当に不思議な体験ばかりであったが、どれもこれも千龍さんの人柄のように愛嬌があり愛情深い体験であった。

新しい龍の時代がやってきた。
これからの龍の動きが楽しみだ。

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REI
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