国際学会IEEE CCNC 2023への参加
修士2年の八重樫遼さんが2023年1月にアメリカ・ラスベガスで開催された国際学会「IEEE CCNC 2023」に参加しました。
IEEE CCNCとは
「IEEE CCNC」とは「IEEE Consumer Communications & Networking Conference」の略称であり、年に1度ラスベガスやハリウッドにて開催される国際学会です。世界中の研究者や開発者、学者などを一同に集め、情報技術(ネットワークや通信)の分野をより発展させていくことを目的として発足しました。
IEEE CCNC 2023では、家庭内の電子電気機器やミドルウェア、また新たなアプリケーションやサービスの分野における最新の開発や技術が紹介されました。今回の開催はコロナウイルス感染拡大の影響を受け、3年ぶりの対面開催となります。
CCNCは日本人の参加者が多く、今回は各国から300人ほどの関係者が集まりましたが、6割ほどは日本人だったそうです。日本の大学からは、東京農工大学のほかにも東京大学や京都大学、芝浦工業大学などが参加していました。
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>>IEEE CCNC ホームページ
>>IEEE CCNCの概要
CCNCでのポスター発表
CCNCでは、自身のダスキンとの共同研究についてのポスター発表をおこないました。
この研究は、誰にとっても身近である「掃除」を、「面倒臭いもの」から「楽しいもの」にするために、AIを活用した新たなシステムを開発したものです。
八重樫さんは「モップ」に着目し、正しく使えていたら付属のロボットが褒めてくれるようなシステムをつくり、掃除が楽しくなるように研究を進めています。
上のようなペンギンのぬいぐるみ(ロボット)が褒めてくれるそうです!
この後ろについている「Raspberry pi」と呼んでいる機械がモップに付けられた「加速度センサー」から無線通信で情報を受け取り、その情報からモップを使用している人がどのような動きをしているかを判断しています。
最終的には、褒めることだけではなく、その掃除が本当に効果的かどうかを測る採点のシステムも加えていくことを目指しています。
発表の手応え
その場にいた人の反応は肯定的なものが多く、たくさんの方の関心を惹くことができました。興味深い意見としては、このロボットが可愛らしいペンギンの人形をしていた時と、鬼のような怖い姿をしていた時には、どのような効果の違いが現れるのか、といった意見がありました。
また外国の方からすると「掃除」は「仕事」としてするものであるため、日本との文化的な違いからこの研究についての説明が難しかった部分もありました。
5泊6日のラスベガス滞在
八重樫さんがラスベガスに滞在したのは6日間。初めての海外渡航だったものの、これまでのオンライン学会への参加経験が活かされ、学会はもちろん、英語でのコミュニケーションも不便を感じることはなかったそうです!
ラスベガスは国際的で華やかな街並みが広がっており、ニューヨークやパリ、エジプト、またギリシャなど、さまざまな国々の風景を一度に見ることができるそうです。