ここは鳥取、いで湯鳥取、君を待つ (地方格差問題序説/あなたの知らないバリュー投資の世界)
過疎化で大変だ。うちの土地の公示価格がピーク時の2000年の1/3になっていた。わずか20年で大暴落だ。
日本は相対的にマシだというのは気のせいだった。賃金水準が低すぎてこうなったんだろう。終わりだ終わり。
しかも1984年の公示価格さえ下回るとかどんだけ日本は沈んでいるんだか。
84年の公示価格の半分ですよ?あり得るか?大暴落なんだけど、この辺りの人は誰も怒らないのかしら…。
それにしても、自民党は国民の財産の保全が出来ていない。駄目だ。はっきり悟った。
頭がグルグルする。東京の丸の内とかに日本の富が全部集中しているんじゃないだろうか。
84年の半分ということは、高度経済成長の前の水準なのかな。あり得ない。しかもこれから回復しそうな気がまるでしない。
がっかりしすぎて怒りも湧いてこない。
なんのことはない、富の移転がここ20年ほどで起こっていたわけだ。うちの地価が1/3になったかわりに、東京に馬鹿でかくてキラキラした高層ビルが建ったりしていただけなのだ。たぶん。
ずいぶんな格差社会だ。
厳しいよ。だけど、これ以上地価が下がったらどうなるんだろう。同じ日本だと思えなくなるんじゃないかしら。鳥取は過疎だからね…。アルバイトだって、自分に出来そうな仕事は少ないよ…。そもそも過疎だから職場の数が限られているからね。
どんな仕事がいいだろう。ファイナンシャルプランナーの資格はあるけどな…。だけどこの件は本当はもっとジャーナリスティックに告発されてもいい由々しき問題じゃないかと思うんだけど。とてもファイナンシャルプランナーで収まる話じゃない。というかファイナンシャルプランナーの前提が覆る。話が違うだろうって。
買った土地の値段が20年で1/3になったら普通怒るし困るじゃないですか。長期のプランニングなんか出来っこない。貯金して持ってたほうがよかったってことになる。
何かがおかしいんだろう。論理がそもそも違うのかもしれない。うちは土地取引なんかしてないただ同然の相続なわけだけど、ファイナンシャルプランナーで習うことってそんなものなのか。
2000年が価格のピークということは、バブル崩壊から10年ぐらいかかったということなんだね。ちょっと遅れてその時がやってきたのか。
地方の土地ぐらい当てにならないものはないんだな。勉強した。悲しみ。
それにしても国は国民の財産を保全する義務があるんじゃなかったっけな。全然出来てない。国民はたしか委託しているという関係だと思うが。憲法にそう書いてなかったっけ?何のための国なんだ?
(しばらくお待ち下さい。)
せっかくだから日本国憲法前文だけ読んでみた。財産の保全までは書いてなかった。国民は国会に信託しているとは書いてあったけど。(先の戦争を反省した崇高な理念が説かれているので、前文は読んだほうがいいです。思ったより短いけど、いいことが書いてあると思います。)
不動産の価値が減ると現実的に困る。銀行が担保主義だから。商売もできないし、売って糊口をしのごうとしていた身からすると、困ったじゃ済まない。生死に関わる。ただ同然で受け継ぐといったって相続だし、鳥取だけ市場経済から離脱しているわけじゃないだろう。困るんだよ。
ついでに周辺の公示価格も見てみたが、底が見えない。どこまで下がるんだ…。本当にただ同然になるかもしれん。
ぼくは冗談混じりで百姓一揆でもしないかと訴えています。貧困問題は深刻だ。どこのどいつだ浮かれてる奴は。金持ちだけが儲かったって仕方ないだろ。俺らにはなにも関係ない。
ただですよ、よくよくよくよく考えてみると、買う側から見ると、この割安感はハンパないなとも思う。ここらが84年の半分の価値ということはない。鳥取もずいぶん便利になってきた。
昔は、まず交通が不便だった。電車が通っていなくて、鳥取から京阪神に出かけるためには、京都まで汽車で片道6時間もかかっていた。それがぼくが17歳の頃で30年ほど前のことだ。1993年ぐらい。いまは大阪まで2時間半に短縮された。
高速道路もなかったが、いまは山陰自動車道と中国自動車道姫路鳥取線が通っている。飛行機も1日4便東京に飛んでいる。
市内だって、昔に比べたら随分整備された。田舎でのんびり生活をする分には、それほど困ることはない。
というか、むしろのびのび暮らせて、そのことに関しては、都会暮らしよりはるかに楽だ。
なので、一度鳥取にいらしてみませんか?温泉も出ますよ?
(タイトルは鳥取の民謡きなんせ節から取りました。)