中山高広

哲学や経済の理論を日常生活の世界に落とし込んだ実践哲学をしています。歴史や系譜を用いた分析が好き。趣味は音楽、文学、歴史、経済。慶大哲学科卒、税理士簿記論、日商簿記1級、AFP資格も持っていますが、現在病気療養中で引きこもり生活。 nakayama317@gmail.com

中山高広

哲学や経済の理論を日常生活の世界に落とし込んだ実践哲学をしています。歴史や系譜を用いた分析が好き。趣味は音楽、文学、歴史、経済。慶大哲学科卒、税理士簿記論、日商簿記1級、AFP資格も持っていますが、現在病気療養中で引きこもり生活。 nakayama317@gmail.com

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  • 引きこもり鳥の日常

    中山高広のノートをまとめています。不定期更新。

最近の記事

ギャルフィフ

ぼくはもうすぐ50歳になる。 もう人生も半ばを過ぎたといったところだろうか。 よく生き延びて来れたなあという感慨と、特に人生において何事も成し遂げられなかったという失望がある。 時間があれば若い頃のことを振り返る機会が増えたり、妙に歴史に興味を持つようになったのも年のせいか。 最近、NHKの朝ドラでギャルを取り上げてるらしいと聞きつけて、本当に「あまちゃん」ぶりぐらいに「おむすび」を観てみた。 主人公の橋本環奈とお姉ちゃんとの葛藤とか、若きイケメンたちとの恋模様とか親の事情

    • なぜマスメディアは衰退したか

      なぜマスメディアは衰退したか。 このことに関してはぼくは明確な仮説を持っていて、それは資源の使い捨て文化だったからというものです。 新聞、テレビ、雑誌は、ぱっとその時の時流に乗ったソースを使って、ニュースを流す。 ところが、そのいちいちを深めることは基本的にないので、全部消費されて忘れられてしまう運命にあります。 たいていは一晩寝て翌日になれば綺麗さっぱり忘れて、昨日なにがあったっけ?というようなことになっています。 ところが、時々、そのニュースに余韻とか残り香があるもの

      • 68年革命にびっくり。そうか、ジェンダーっていうのはこうやって読むのかの巻。

        最近、文化の政治性というのがよく問われるようになりました。 なんだか楽しければ良いんだみたいになってますが、それもまた現状維持を志向した政治性なのではないか。 社会問題は取り上げなくてもいいのか。 アーティストの不祥事を見て見ぬふりを続けていいのか。 作品にマイノリティを傷つける瑕疵があるのではないか。 そういったことが、連日、私のSNSのタイムラインには流れてきます。 私は大学の哲学科の出身ですが、卒業論文で取り上げたのがフランス現代思想の哲学者ミシェル・フーコーでした。

        • ちょっぴりバッドエンドなのに幸せそうに歌うのは何故なのか? 「ぼくらが旅に出る理由」

          ぼくが定期的に聴き返す曲に小沢健二の「ぼくらが旅に出る理由」がある。 カバーもよく聴いていて、野宮真貴のものもよく聴いたが、いまは安藤裕子のものをリピートすることが多い。 この曲は歌詞と曲に乖離があるのではないかと思って昔から不思議に思っていた。 旅に出て別れるんでしょう? それなのに幸せそうに歌うのは何故?と。 実際のところは、曲のサビにあたる 「遠くまで旅する恋人に あふれる幸せを祈るよ」のところは、コード進行がGからDメジャーということで、不安定な寂しさからの開放が

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        • 引きこもり鳥の日常
          18本

        記事

          設備投資とは何か?

          経済指標の中に設備投資というのが頻出なのはご存知でしょうか? なぜ設備投資が重要なのか、簡単に説明します。 設備投資というのは、企業が行うのですが、企業は常に将来の収益性のことを考えています。 収益性というのは、売上とかの儲けの元になるもののことで、収益からコストを引いたものが利益になります。 で、将来の収益性が危ういと企業の存続に関わるため、経営者は手元の資金を将来の収益性に繋げるために、どう使っていくか考えていくことになります。 いろいろ考え方はあると思いますが、一般

          設備投資とは何か?

          希望という名の僕らのアヘン戦争

          僕は絶望を振り撒きたい訳ではない。 それでもこの世の中で絶望しない訳にはいかない。 希望は沢山あふれている。 市販のお手軽の希望だ。 メディアは希望を安く売りつけてくる。 だが、ちまたに氾濫しているのは、廃虚になりそうな空き家や、棺桶に片足を突っ込んだ高齢者だ。 少なくとも僕の周りの地方ではそうだ。 世界には戦争してるところだってある。 歴史上のアヘン戦争をご存知だろうか。 中国と貿易しようとしたイギリスが、売るものがないから中国に売りつけたのがインド産のアヘンだった。

          希望という名の僕らのアヘン戦争

          マイノリティを受け入れる土壌は日本にあるか

          最近、ぼくは「マイノリティを受け入れる土壌は日本にあるか」ということをテーマに勉強しているようなところがある。 なぜなら、ぼくが引きこもりで元アル中で精神疾患も患っている圧倒的な日本社会におけるマイノリティだということをはっきりと自覚したからだ。 果たして、日本にはこの社会の最底辺ともいえる人間を受け入れるだけの懐の深さがあるだろうか。 ぼくは、当事者だからよく分かるけど、こういったことはほとんど自己責任とされてきた。 引きこもりの相談するところはNPOの自立支援センターみ

          マイノリティを受け入れる土壌は日本にあるか

          人生の無意味さに比べれば、文章に意味を付けるのは簡単なことである 村上春樹『風の歌を聴け』

          なんでいまさら『風の歌を聴け』なのか。 それにはこんな個人的な動機があった。 実はあまりにも暇を持て余していたので、ひとつ小説でも書いて新人賞に応募してみるかと思い立ったからだった。 我が身をよくよく顧みてみたら、そんな資格は備わっていないことは明らかなのだが、つい魔がさした。 何度目か分からない。 小説家になれると本気で思ったことはないのだけど、時々こういう浮世離れしたことを思いつく。 いつもの病気だが、どうやって小説を書いたら良いか分からない。 たいてい思いつきとも言

          人生の無意味さに比べれば、文章に意味を付けるのは簡単なことである 村上春樹『風の歌を聴け』

          ソーダ・ストリーム・ブルース

          ソーダ・ストリームというのをご存知だろうか。 簡単に言うと、自宅で簡単に炭酸水を作るキットなのだが、これが酷くコスパがよくてオススメなのだ。 初期キットのセットは、本体に炭酸ガスのシリンダー、専用ボトルが2本ついて、Amazonで1万5千円ぐらいで買える。 使い方は簡単で、本体に炭酸ガスシリンダーをセットして、水を入れた専用ボトルを取り付けて、シュッシュッシュッとボタンを押して炭酸ガスを吹き込むだけ。 これで、ただの水道水が炭酸水に変わる。 というか、市販の炭酸水も水に炭

          ソーダ・ストリーム・ブルース

          分業制にご用心

          今日は、親知らずを抜歯するための予備検診で、総合病院に行って来ました。 久しぶりに外出したのですが、いろいろ観察できて面白かったです。 受付の人、看護師さん、レントゲン技師、お医者さんから患者さん、何してるかわからない人まで。 そうした中でぼくが感じて、考えたことを書いてみようと思います。 それは、仕事についてです。 仕事とは何かについて考えていました。 仕事をしている人なら当たり前のことだと思われるかもしれませんが、仕事はなんといっても「分業」が基本です。 これがぼくの中

          分業制にご用心

          アルコール依存症から脱出するには

          お久しぶりの更新になりました。 断酒日数が今年の正月に1000日を無事超えました。 そこで断酒の途中経過を報告しようと思います。 今ではすっかりお酒のことも忘れてしまって、飲みたいと思うことはなくなりました。 ただ、アルコール依存症は一度かかると死ぬまで治らない不治の病だと言われているので、警戒は怠っていません。 酒をやめて時間が膨大にあるため、いろいろなことにチャレンジしているのですが、昨日は料理に挑戦しました。 そのとき悩むのが、料理酒やみりんの扱い。 少しぐらいなら

          アルコール依存症から脱出するには

          秋は夕暮れ。ひとり内省にふける夜も残っているよ。

          秋もいいものだと思い始めたのは、ついこないだのことだった。ずっと春っぽい、音楽で言えばマーチのような浮き立つ感じが好きだったんだけど、いつまで浮かれてるねんとちょっと思いだした。引き出しが増えたかもしれない。 秋というのは、いろいろ深めていく季節だと思う。 時間とか死を強く意識するようになると、四季に敏感になるのかもしれない。ぼくは本当に最近のことだった。 40歳ぐらいまでは、あんまり自分が死ぬと思わなかった。時間を忘れていた。がむしゃらにもがくとでも言うか。それが40

          秋は夕暮れ。ひとり内省にふける夜も残っているよ。

          ここは鳥取、いで湯鳥取、君を待つ (地方格差問題序説/あなたの知らないバリュー投資の世界)

          過疎化で大変だ。うちの土地の公示価格がピーク時の2000年の1/3になっていた。わずか20年で大暴落だ。 日本は相対的にマシだというのは気のせいだった。賃金水準が低すぎてこうなったんだろう。終わりだ終わり。 しかも1984年の公示価格さえ下回るとかどんだけ日本は沈んでいるんだか。 84年の公示価格の半分ですよ?あり得るか?大暴落なんだけど、この辺りの人は誰も怒らないのかしら…。 それにしても、自民党は国民の財産の保全が出来ていない。駄目だ。はっきり悟った。 頭がグル

          ここは鳥取、いで湯鳥取、君を待つ (地方格差問題序説/あなたの知らないバリュー投資の世界)

          定期積金とわらしべ長者

          老後資金の準備を始めようと思っている。政府のアナウンスだと、一人2,000万円が必要になるという。かなりの額だ。 個人的には年金があれば、かなりの部分が賄えると思っている。基礎年金だけでも、現在、月6万5千円程が死ぬまで支給される。年額で80万円弱だ。厚生年金に加入していれば、その倍かそれ以上になるのだろう。 一般論では話にならないので、自分のケースについて紹介してみよう。 ぼくは会社員ではないので基礎年金しかないが、基礎年金だけでは足りないので貯金をしなければならない

          定期積金とわらしべ長者

          サイバーと魔法と身体

          落合陽一『魔法の世紀』(PLANETS)という本を今頃になって読みはじめた。昼間に読んだサイバネティクスのことと繋がっていたが、さらに進んでいるっぽい。超音波とかで、物を空中に浮かせる事ができたりするらしいから驚きだ。 自分の立ち位置に悩む。いまだに何者でもない上に、情報の洪水で溺れてしまいそうだ。科学の知識が20世紀の高校の勉強でほとんど止まっていて、現実を見るのにその知識のフレームのままだと困惑することが多い。相対性理論や量子論は高校物理で習わなかったしね。一体なにをし

          サイバーと魔法と身体

          仕方ない。自分をプロデュースしてみるか。

          どんなに困っても、自己プロデュースが出来たらどうにかなりそうな気がする。自己啓発と少し違う。 日本をプロデュースするとかはまず無理なので。笑 そういう大掛かりで人頼みなことを考える前に、まず自分をプロデュースしてみようということだ。 さて、プロデュースって何をしたらいいんだろう・・・。 とりあえず、何かやってみるしかなかろう。 まずは儲けとかは度外視する。 ぼくの場合、あれこれ関心はあるんだけど続かない…ってなることが多くて、それは自己プロデュースの観点が欠けてい

          仕方ない。自分をプロデュースしてみるか。