マイペース通学2年生、今週は一転、毎日学校へ。親も子も、学校外の出会いでつながりを深め、心境が変わる

奥山で1学年数名の小さな小中学校に「マイペース通学」する小2の末娘。

先週は、毎日「学校行く気がなかなか湧かず」でした。

それが、一転して、今週は、毎日、学校へ行ってるんですよ!
月曜から4日連続登校なんて、彼女の通常ペースではありえないこと。

確かに、朝、遅起きしてスクールバスに乗れなくて、少し遅刻して夫に送ってもらった日がありましたが、今朝も、スクールバスに駆け込んで登校。
じゃがいも料理づくり&学期末の「お楽しみ会」があるからって。

末娘の心変わりのきっかけとなった週末のできごと

この、先週と今週で、一転する末娘の心変わり。

「いったい、なにが起きたの?」
と、思ったら、もしかして、の心当たりが、この週末のできごと。

金曜の夜、伊勢節の練習会におとうさんが参加するために、夜、同じ学校に通う親子が数組、奥山の自治会館に集ったのですが、

子どもたちは暗闇の中、2時間、かくれんぼをし続けてました。(私はその横で草取りしてました)

学校とは違って、「やらされる」「教えられる」ことのない、一人ひとりが自由にしていい場で、子どもたちは、みんなでかくれんぼをすることを選び(時折、室内に入ってジュースとお菓子を食べて)、楽しそうに過ごしていたのです。

人が集まるところは苦手と自称する末娘も、まちから通学する一つ下の女の子と遊び続け、「あさっての夜も奥山に来るから、その時も一緒に遊ぶ約束した!」ですって。

やらされるんじゃなく、やりたくて集まった場で、自由が許されると、子どもも大人も、こんなに楽しそうに過ごすことができるんだなあ。

なんだか、同じ学校の大人と子どもの親密度が、ググッと上がったひと時でした。

そして、日曜の夜も、末娘がお友達と約束してた集まり(7月18日の夏祭りの際に中学生以上の男衆が担う「太鼓廻し」の練習初日)に、近所のお寺に足を運んだら、

地元の歴史の専門家の方からのお話もあるということで、お堂がいっぱいになるほど、たくさんの親子が集まっていて、

卒業した高校生の子たちや、すでに成人・高校生になった次男・長女のお友達やママ友たちも来ていて、数年ぶりの再会に話がはずみました。

初めて太鼓にふれる中1の2人の男子たちも、先輩の若者たちから手ほどきを受ける中、
子どもたちは子どもたちで勝手に集って、末娘も混じって遊んでました。

千年以上前に開かれたこの奥山に、こうして人々が集い、ともに歴史に思いを馳せながら、想いを交わしあえ、伝統を受け継いでいけるなんて、奇跡的なことだなあ。

みんなと別れて、末娘と2人で夜道を歩いて帰る途中、高く舞い上がるホタルの光が、満天の星空と重なって、なんだか感動的。

・・・そんな週末を過ごしたことで、末娘は、学校の子たちとのつながりが深まり、「一緒にいたい!」と学校に行く意欲が出てきたのかな、と思います。

私も心変わりし、ママ友に末娘をお願いできた

そして、私にも、心境に変化が訪れました。

昨日は、都会の「ぽかぽか茶屋」で「おとなの寺子屋」がある日。
私は、参加したいので、「一緒に行こうよ」と末娘を誘ってみました。

いつもなら「行く!」と即答するのに、今回は、

「行きたい! でも、プールもあるし、お楽しみ会の準備もあるし・・・。学校に行く!」という返事。

うーん。
末娘が一緒に行かないなら、スクールバスのお迎えまでに奥山に帰れないから、断念するしかないか・・・。

と思ったのですが、ふと、思いついたのです。

末娘のクラスメートのおかあさんに、私が帰るまで末娘をお願いしてみようかなと。

去年、この奥山に移住したご家族で、今までなかなか一緒に遊ぶ機会がなかったのですが、

今回、伊勢節練習会でご一緒したり、日曜にうちの集落の沢に遊びに来てくれて、一緒に川遊びして、お宮さんおまいりしたりして、お互いの気心が知れる仲になった気がして。

LINEで打診してみたら、快諾してくれて、もう子どもさんにも末娘と一緒に帰るよう伝えたとのこと。

はやっ!

末娘も「楽しみ〜。ワクワクする〜」

こんなスムーズに物事が進むとは、びっくり。

ありがたく、この流れに乗り、翌日、末娘は学校へ、私は、おとなの寺子屋へ。

参加してよかったなあと、乗合タクシーで奥山に帰ってきて、ママ友のお家に駆けつけたら、

みんなでトランプのババ抜きしてて「ちょっと待っててね」と待たされるほど。

私も、末娘も、友達母子も、みんなよかったと思える経験となりました。


子どもたちの不登校をきっかけに、最近、「一人ひとりのマイペースを尊重しあう家族」を手に入れたことに気づきました。

今回、心を許せるようになった親子も巻き込んでみて、うまくいった経験がありがたく、自信にもなりました。

家族だけでなく、こんなふうに助け合える人の輪が広がったらいいなと、常々思ってましたが、その一歩を踏み出せた気がします。

そのきっかけを与えてくれた、この奥山の伝統行事や自然にも感謝の想いが湧いてきます。

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