身に七星を宿す
ここのところ、武術における発見や課題が次々に生じ、書ききれないところですが、ひとつずつ記していきます。
「身に七星を宿す」
これは、心意六合拳の基本要求です。
頭、肩、肘、手、腰、膝、足。
この7点を「星」とし、この「七星」を明瞭に認識して、七星のすべてで攻撃するつもりで心意六合拳は行うべし、という教えです。
いかにも一子相伝っぽい感じがイカしてますが^^、この「星」という考え方は、武術一般、ひいては身体操作一般に敷衍して考えるべきではないか、と思い始めました。
身体の「星」は、もっとたくさんあります。
その中で私が重要だと考えるものは、前回書きました。
前回は「点」と表現していました。
心意六合拳の「星」は「攻撃を行う点」なのですが、身体上の「点」全般を「星」と呼んだほうが理解が進むと考え、私はそのように呼んでいきたいと思います。
身体は、多数の星を宿した「星座」のようなものです。
まずは、自分の身体に宿る「星」を、しっかり観察します。
それを行うためには、やはり站椿が最適でしょう。
動く際には、筋肉を動かそうとするのではなく、次の瞬間の「星の位置」を認識するようにします。
そうすれば、次の瞬間には、その位置に星が存在しています。
星は、「動く」というよりは、「位置を認識することで、その位置で輝く」という感じです。
これがわかれば、動きの質が変わってきます。
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