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心育で新発見@蒼開高校

■はじめに


魅力的な先生(写真の真ん中、黒白の先生)が面白い実践をされてきたものを本稿にまとめた。その実践は1人の先生の力で学校文化、そして子どもを変えられると証明したものだった。

だからこのブログは特に学校の先生や中高生に見てほしい。そして自分の学校で自分ができることをぜひ見つけてほしい。

■蒼開高校、「心育」


蒼開高校は淡路島の真ん中、洲本市にある高校。

山の中にあるので自然があるのはもちろんのこと、隠れ家的な場所が学校内にたくさんあり、生徒にとって遊びの余白が多い高校だ。


「アスリートが体を鍛えてスポーツが上達するには心も鍛えていかなければならない」という1人の先生の想いからある授業ができた。

それが「心育」

外部の講師をゲストとして招き、高校生たちに向けて講演してもらう。毎週違ったゲストが来て彼らの知見を聴く。

さらに、この心育は生徒たちだけにとって”良いもの”ではなく、先生たちの”インプット”となる。普段多忙で忙しい先生たちはなかなか別文化の人と会う機会がない。でも、こうして誰かが自校に来てくれれば先生たちが勉強することができる。

まさに一石二鳥だ。


■竹ノ内教博さんの講演会


今回はりらく創業者の竹之内社長が講演をされていた。社長の学生時代や起業して成功する法則など貴重なお話が盛り沢山。Youtubeに動画が上がりそうなので、詳しくはそちらに譲る。

竹之内社長の【非常識な成功法則】
毎週火曜日と金曜日17時45分配信予定 ▼竹之内社長の【自由すぎる】サブチャンネル https://www.youtub
www.youtube.com

■心育はなぜ必要か?


こうしたスターの講演によって高校生たちは「別の価値観、別の社会、別の世界」と出逢う。身の回りの大人や先生とは違うものと出会う。そうすることで生徒の中に新たな発見が生まれ、そして新しい自分に出会う。

「こんな風になりたい!」そうして、自分はこんな人間になりたかったんだ、と気づくこともできる。

講演会の質疑応答の時間でも、生徒たちは意気揚々と手をあげていた。きっと嬉しい出会いだったのだろう。

ここで僕が彼らにとって、学びだと思ったことは、

「葛藤を覚えること」だ。

この人は今まで出会ってきた大人と言ってることが違う。

醸し出している雰囲気も違う。どっちが正解なんだ?と。

こうして子どもはあらゆるものの矛盾や葛藤を自分なりに折り合いをつけて大人になってゆくものだと、僕は思います。「大人が言っていること=全て正解」ではなく、いろんな大人がいて僕はこうなりたいと決断する。

↓思想家の内田樹先生も同様のことを仰っている。

経験的にわかっていることは、「複数の教育原理が共生している状態」と「単一の教育原理で律されている状態」では、いろいろな先生がてんで勝手に教えている環境に置かれた子どもが成熟するチャンスは高いということです。
「葛藤なき創造」というものがありえないからです。子どもの成長はいわば「自己創造」です。自分の手で自分を作り上げていくのです。『困難な成熟』より


だからこうして、外部の講師に講演を行ってもらうことは価値が高い。いくらYoutubeで話を聞けるとはいえ、やはりリアルのインパクトを感じることで動かされるものもある。出会って発見して、葛藤してまた発見して。それを繰り返していくうちに生徒は大人になっていく。

そうした大人になるためのヒントがこの「心育」にはあった。

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