感想:まんがで読破シリーズ 罪と罰
以前の記事でも書きました、まんがで読破シリーズについてまた書きたいと思います。
前回はヒトラーのわが闘争について書きましたが、今回はドストエフスキーの「罪と罰」です。
読んだことはなくとも、本の名前くらいは聞いたことがある方が多いかと思います。(椎名林檎の曲の名前にもなってますよね)
学生時代に読もうと思って本を手に取ったことはあったのですが、ずっしりと分厚い文庫本に圧倒されていることもさることながら、登場人物名が覚えられず、出てくる登場人物の区別がつかなかったばかりか、
その人が男の人か女の人かの区別もつけられないと、話を自分の中にイメージできないので、手が伸びなくなってしまったんですよね。
それが、まんがで大筋だけでも読めるのであればいいなと思って。こちらを読んでみました。
感想ですが、あらすじを追っているだけなのに、古典的なミステリーとして面白い話だなと思ってしまいました。
自分を天才的な犯罪者と思い込んで殺人を犯したのに、現場のトラブルのために計画外の殺人をも犯してしまった主人公。
犯行前は「自分は完全犯罪をやるのだから、誰にもバレるわけない」と思っていたのに、計画外のトラブルが起きる。そのことによって起きる自己嫌悪、疑心暗鬼…という人間の崩れていく様を見ることができます。
この、「まんがで読破」シリーズのいいところは、あらすじをわかってみると、本編の方を読んでみたくなるんですよね。
人の名前も、マンガの絵を思い浮かべることができるので、外国人の名前でも、それが男の人なのか女の人なのか、わかりますしね。
あらすじがわかっていると、読み進めていきやすくなっていきますよね。なので、今度は分厚い文庫本でも読めるように頑張っていきたいと思います。