
34歳男のミュージックノート#04 〜ブレイク期のスピッツ編〜
日曜日の夜は、34歳・1984年生まれの私が、少し肩の力を抜いて、これまでの人生の中で好んで聴いてきた音楽について、1つのアーティストやテーマに絞り、つらつらと書いています。
前回の記事はこちら。
今回はその4回目。
前回に引き続き、私が音楽にのめり込むキッカケにもなったスピッツをテーマにして、複数回にわたって記事を書いていきます。今回は「ブレイク期のスピッツ編」です。
(ここで言うブレイク期、とは、AL「ハチミツ」〜「フェイクファー」までと定義します)
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●ハチミツ
ストレートに言ってしまえば、ロビンソンが聴きたくて買ったアルバム。
どんな顔かわからないけど、かわいさ溢れるモデルさんがジャケットになっていて、わくわくしながらCDをコンポに入れたら流れてくる、アルペジオのメロディが効いている1曲目の歌。
ロビンソンみたいな大サビはないけど、「おしゃれな歌ってこういう歌」みたいなことの模範みたいな曲、という印象です。
↑に貼ったyoutubeのように、この曲をさらっとライブでやれてしまうのは、スピッツの演奏力が高いことの表れでしょう。
(そういえば、初回限定版しかジャケットのモデルの人の顔を見ることができないシステムというのは、今から振り返ってもなかなか面白いですね。私は当時小学生だったこともあり、購入はできなかったので、中古のCDショップを巡って初回版を探し回ったものです。)
●ロビンソン
もはや説明不要の、日本の音楽史に残る名曲、と言っても過言ではないでしょう。
誰も触われない 二人だけの国 君の手を離さぬように
大きな力で 空に浮かべたら ルララ 宇宙の風に乗る
この歌詞にこの声、このメロディ。全てが揃った名曲。
小学生のころ、タイトルのロビンソンって、ロビンソンクルーソーのこと?でも全然歌詞関係ないよね?と思って調べてみたら、仮タイトルとして「ロビンソン百貨店」から取ったロビンソンがそのまま曲名になった、と聞いて。
当時、ロビンソン百貨店というのがあったのは知っていましたが、行ったことが無かったので、そこがどんなところか想像できずに困った覚えがありますw
●俺のすべて
そのロビンソンのカップリングだったのがこの曲。
カップリングの概念を覆す、いわゆるライブ映えのいいナンバー。
●初恋クレイジー
書く順序が前後しますが、私が初めて買ったアルバムは、スピッツの「インディゴ地平線」。
1曲目にスピッツらしからぬショートなロックナンバー「花泥棒」を終えた後の2曲目。みんなが聴きたい王道のスピッツの曲。
誰彼 すき間を抜けて おかしな秘密の場所へ
君と行くのさ 迷わずに
言葉にできない気持ち ひちすら伝える力
表の意味を超えてやる それだけで
超えてやる それだけで
小学生が聴くような曲の歌詞ではないですけどねw
誰彼すき間を抜けておかしな秘密の場所へ、なんて。
ただ、初恋が叶った人は、おかしな秘密の場所へ行くんだな、なんて、ボワっと羨ましく思ったことを覚えています。
●渚
スピッツで1番好きな歌。
小学生の時にこの曲をポッキーのcmソングとして聴いてから、ずっと好きな歌。
目を閉じながらこの曲を聴くと、目の前には小学生の時からずっと、水色の浜辺にいる自分が浮かんできます。
Rock in Japanにスピッツが出た時に、夕日が沈みそうな時刻に浜風に吹かれながらこの曲を聴いたのは一生の思い出です。
●スカーレット
スピッツの曲がドラマの主題歌になることが決まり、メンバー的には「初恋クレイジー」をシングルカットしたかったんだけど、テレビ局側が新曲を書き下ろして欲しい、とリクエストしたので、作曲された歌。
という背景はどうでもよくなるくらい、スカーレットというだけ、暖かい歌。
この曲のライブバージョンが好きです。少しテンポが速いバージョンで、間奏のアルペジオがとても心に沁みます。
●運命の人
名曲なのに、本人が「曲のクオリティーに納得できないから」という理由で、長年ライブでは演奏されて来なかった曲。
最近ではライブでの定番曲になってますけど。
バスの揺れ方で人生の意味が 解かった日曜日
でもさ 君は運命の人だから 強く手を握るよ
ここにいるのは 優しいだけじゃなく 偉大な獣
愛はコンビニでも買えるけれど もう少し探そうよ
変な下着に夢がはじけて たたき合って笑うよ
余計な事は しすぎるほどいいよ 扉開けたら
このAメロBメロの歌詞が好きです。
愛はコンビニでも買えるけれどもう少し探そうよ。
運命の人、というタイトルだからとても壮大なことを歌う曲かと思ったら、すごく日常の風景が出てきて。日常の中で運命の人を見つけていく素敵さを軽やかに表現した、お気に入りの曲。
最近スピッツのライブ行けてないから、この曲は是非生で聴きたい。
●スピカ
ですますソング。草野マサムネが本心を歌ってます感のある感じが素敵。
粉のように飛び出す せつないときめきです
今だけは逃げないで 君をみつめてよう
やたらマジメな夜 なぜだか泣きそうになる
幸せは途切れながらも 続くのです
ときめきと星空の情景を「粉のように」と表現する秀逸さ。
やはりこの人はすごい。