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アメリカは覚悟なくして来るべからず。お金はとっても大事。

はじめましての方へ下記、前回、前々回の記事です。もしよかったらご一読ください。
僕がアメリカにこだわる理由と2020年
スタートアップの青春を経ての今の自分

今日は下記のトピックをお送りします。
タイトル、ちょっと強い言葉ですが、ご容赦ください。
先出ししておくと、「みんな!アメリカ楽しいところだから、ちゃんと考えてから来てみてね!」っておはなしです。

1. 知っておきたいアメリカと日本の生活の違い
2. アメリカ生活のお金事情(ちょっと生々しくお話します)

【主な遍歴】

▽小学校日本語教師
大学卒業後、アメリカのポートランドという地で日本語教師のインターン

▽Brasyna, Inc.
海外向けEC立ち上げ、制作会社の社内新規事業のメンバーに入り、6カ月で事業撤退・・・

▽港区バイリンガル教員枠非常勤講師
小学校日本語、英語教師日本にて小学校の教員に戻り1年と1学期

▽Tokyo Otaku Mode Inc.
各部署の立ち上げを日本で経験し、2014年〜2019年でUS法人・拠点の立ち上げと経営

▽Ultra Tokyo Connection LLC
Good Smile Company(日本のホビー・エンターテインメント会社)の米国子会社にて、マネージャーとして転職

▽Good Smile Connect
Good Smile Companyの現地子会社(Ultra Tokyo Connectionの兄弟)にて、Product Development Mangerとして転籍 ←いまここ

アメリカの生活でたった一つの大事なことを3つの要素に分解してみた

覚悟
いちばん大事なことは、これです。いきなり気持ち論!気合!笑 が、できるだけロジックと具体例で説明していきます。意外にも仕事にも使えるかも。何事も知っておくことがすごい大事。ちなみに僕は、Portland, Los Angelsでの生活経験しかないので、主に西海岸でのお話です。
この「覚悟」ってよくわかりきらない単語を3つに分解していきます。

1. 違いを認識しておくこと
文化の違い、言葉の違い、人種の違い、たくさんの違いがあります。これもよく聞くとは思いますが、アメリカ!と言っても、州によって法律そのものが違います。
例えば、お酒を販売しても大丈夫な時間が決まっていて、それはバーやレストランも含めてこの法律が適用されます。
カリフォルニア州、オレゴン州、ネバダ州(ラスベガスがある州)、テキサス州、イリノイ州(シカゴがある州)、ニューヨーク州を比較した表を添付します。画像1

このように、お酒一つとってもこんなにも違います。僕の住んでいるLAでは、カリフォルニア州の法律で2時までしかお酒が飲めないので、クラブやバーも2時に閉まります。日本の24時間営業の居酒屋と比べると、とても健康的かも。

あとは、タバコも屋内NGのところが多いです。日本の居酒屋だとスパスパ吸えますが、こちらは(これも州によってことなる)屋根のついているところは駄目なところが多いです。その代わり、外では禁煙所というのはあまりなく、歩道で吸っている人が多く見られます。厳密には、建物によっては「XX フィート以内は駄目よ」っていうのがありますが。歩きタバコをしている人は多く見受けられます。

こんなにも身近なことでも違いがあるので、生活の中でもたくさん違うことがあります。英語力とか言葉に重きが置かれがちですが、文化の違いやルールの違いを知り、理解することは、生活では欠かせません。郷に入れば郷に従え(英語では "When in Rome, do as the Romans do" だそうです)とあるように、適応するには、まずその土地のことを知ることはいちばん大事なことだと思います。今後時間があれば何かまとめられたらまとめてみますね。

2. リスクを知り、理解すること
「リスクをとって、挑戦だ!」「リスクを取らないと成功はない!」とかよく言いますが、この言葉の本質は決して「無理な挑戦をしていこう!」ということではないと思っています。僕の人生は割とハチャメチャに "見える" のですが、よくよく考えるとなにか意思決定をするときに、必ずリスクをヘッジしてきたと、思っています。
例えば、キャリアのお話にしてみます。大学を卒業してアメリカで日本語の教員をできたのも、その後、ベンチャーで働けたのも「小中高の教員免許」という最強のバックアップがあったからこそチャレンジできたのだと思っています。今のアメリカでのチャレンジもそうです。「最悪日本に帰れる」というあまり普段言葉にしない、最終の砦みたいなものが実は合ったりします。もちろん資格などのバックアップがなくてチャレンジした人も多いとは思いますが、それ以外でなにかリスクをヘッジしていた人のほうが多いように感じます。例えば、(利用する気がなくても)親に資産がある。とか、別に副収入があるとか、貯金が一年は生活できるくらいある。とか。
それは、至極普通のことであって、挑戦していないことには絶対になりません。

そして、お金とか資格以外にもバックアップはたくさんあります。それは経験知識です。

経験は、歳を重ねるごとに積み重なります。積み重なったものが自分のスキルやチカラというものになります。これがバックアップにどう関係するか?なかなか繋がりにくいかもしれません。が、実は、明確にあります。それは、「何か行動しようと思ったときの未来予測のスピードが格段にあがる」です。未来予測ができる=リスクヘッジができる能力 と、ほぼイコールだと、僕は思っています。これは、一つのことを深堀りする経験でも、いろんなコトの幅広い経験でも、どちらでもOKです。ほんとにどっちでもOK。僕は、飽き性なので、後者を選択しいろいろなことをやっていますが、前者の人は自分ができないことなので最上級に尊敬します。あ、もちろんみんなの事尊敬してますよ。

知識は、実はいまがチャンスです。外に行く機会が減り、家にいることが多くなった今、すごいチャンスです。ポジティブ思考で考えるなら、コロナチャンスです。家でインプットを増やし、勉強する。これだけで知識になります。自分が感染するリスクを下げられる、他人を感染させるリスクを下げられる、自分の知識が増えてレベルアップする。いいことしかないんです。そして、知識がどのようにバックアップにつながるかというと、「何か行動しようと思ったときの計画の自信になる」のです。「知っている」ということは恐怖を取り除き、または軽減し、自分への後押しになります。なので、今!みなさん何か新しいことをお家でやってみることはすごく未来への良い時間の使い方になると僕は信じています。

経験=スピード
知識=行動力

これは、差し出がましいようですが、皆さんに今日覚えて帰ってもらいたいことです。

3. 楽しむ方法を考え続けること
もちろん、違いがたくさんあるので、いままでの日本の「常識(だと思っていたこと)」が通用しなくなります。たとえば、謎の停電にみまわれて業務が数時間ストップしたり。大家さんが解約通知を送ってこなかったり。インターネットの開通に10日以上かかったり(これはリアル今)。レジで人が待ってるのに、おしゃべりしている店員さんがいたり。たくさん色々と謎のことが起こります。起こりました。最初はもちろんめちゃくちゃイライラしました。次第に慣れって怖いもので、耐性がつき、ローカライズされていってしまいます。ローカライズっていうよりも、楽しむ方法を見つけるってほうが正しい気がします。

コツ、教えちゃいます。もし他の国に行くことが、他の国の方と接する機会があったら、ぜひ試してほしいのですが。「なんでこの人はこのような行動に至ったのだろうか」「なんでこんなことが起こったのだろうか」という思考に切り替えるとめちゃくちゃ楽しくなります。違う国に実際に滞在しているときにこの秘密の思考回路を回すとどうなると思いますか?

究極のマーケティング思考

になると思っています。仕事のお話っぽいけど、何かをするにあたって、サービスを提供するにあたって、お客さんがどんな思考でどうやって普段生活しているかというのは、本当に大事なことだな。とアメリカの生活と仕事で学びました。特に金銭感覚はすごい大事です。例えば、ランチを外でする場合。LAだと、大体はチップ入れて$12〜$15位かかります。日本だと、表参道や銀座でのオサレランチって感じです。ちょっとお金の話になるので、つぎの項で詳細はお話しますが、こうやって違いを認識して、思考回路を変えるだけで楽しむ方法が生まれます。
母国以外での生活では、トラブルや、(知らない人にとっての)イレギュラーが多く起こることは間違いないので、それを楽しめる方法が見つかったら、「住めば都」が完成します。「なんでだー」「むかつくー」ってなるのももちろん大事です。ストレス発散大事。けど、少しでも楽しくしようとする方法を考え始めたらその時点で優勝です。

では、生々しいお金のお話をしてみましょうか

アメリカ物価高い!日本物価安い!
本当にそうなのでしょうか?物価指数とか、Living Costというものを調べるとTokyoって結構高いんです。じゃあ、アメリカ住みやすいじゃん!なんて、そういう指数だけでお話されてしまうと少し困るんです。というのが、駐在時代のお悩みです。そして、どうか経営者の方はこれを読んでいただき、実際にどういうお金がかかるか、大事な海外でチャレンジしているメンバーに本音で聞いてみてください。増やして。金くれ。とかじゃなくて、現実を見ていただけると嬉しいです。ということです。
先に申し上げておきますが、僕はビザ持ちですがローカル採用になり現在はちょっと駐在と違います。

この項では、指数のおはなしと、実際のお話と、お給料の実態。について3つに区切って、おなししていきます。

1. 物価指数ってなに?
正直言うと、実情と照らし合わせるとあてにならないなぁ。っていうのがまず感想です。が、色々と参考にはなると思います。

一般的な定義としてはこんなイメージみたいです。

日常生活で購入する多種多様な商品やサービスの価格を総合して平均したもの。
https://www.shiruporuto.jp/public/data/magazine/yogo/h/bukka_shisu.html

牛乳、お米、お水、ガソリンとかいろいろな項目をその都市、国ごとに平均化したものってお話のようです。

算出しているところによっても違ったりするのですが、参考としていくつか乗せておきます。

The Economist Intelligence Unit

データソース
https://bit.ly/2VCWTRq

マーサー / Mercer

いや、Tokyo高いやん!ってなることがほとんどなのですが、実際にどのくらい生活費がかかるかで考えてみたほうが実態に近いので、物価指数はさっと終わらせて、つぎで生活費比較をしてみましょう。

2. 実際に掛かるお金をざっくり比較してみる

僕が住んだことのある都市で実際にかかったお金を元にシュミレーションしてみます。その後、よくある娯楽とか趣味的なものを一般的に比較しみます。

シュミレーション
都市

a. 東京:聖蹟桜ヶ丘 
b. 東京:代々木公園
c. アメリカ:Torrance1 (独身)
d. アメリカ:Portland (二人分)
e. アメリカ:Torrance2 (二人分)
f. アメリカ:Los Angels (二人分)

a. 固定費(必ずかかってほぼ変わらないもの)
・家賃・携帯代・インターネット・車・車の保険・ガソリン・光熱費

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ここで重要なのは、固定費の絶対額の多さ、特に家賃です。ぶっちゃけ、そこまで広い家はいらないのですが、西海岸の主要都市の場合、絶対的にかかる金額がすごく大きいです。平米数に対してはコスパはもしかしたら日本より良いかもしれませんが、もともとのでかい作りなのでお金がかかります。
そして!なによりも、アメリカの場合「治安をお金で買う」という感覚を本当に忘れてはいけません。ちなみに、特に気にせず値段だけで決める場合、安いところはたくさんあります。が、安全が伴わない=安心して仕事はできないと思っています。さらに、通勤時間は僕の個人的なことですがすごく重要視しています。効率がいいとか、そういうことよりも、リスクヘッジが強いです。日本とのやり取りが発生するポジションなので、朝は現地の9〜10時から始まって、よるは5時くらいから、日本とのやり取りが始まります。(セカンドシフトって呼んでます)そうすると、夜遅くまでかかることもあり、帰りの運転で眠気が半端ないので、事故防止の観点から近くに住むことにしています。あと、余談ですが、USのこの値段感の賃貸だと、治安は◯(◎ではない)で、洗濯機は共用(コイン必要)です。笑

b. 変動費
・外食費
・食料品(自炊)
・娯楽

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そして、外食は日本が神!安い!アメリカが高いんじゃなくて、多分日本が安いんだよ!って最近そんな感覚です。例えば、日本でランチをたべるとして、東京のオフィス街であれば、800~1,000円の感覚で食べられます。が、Portland・Torranceでも $10~$14、LAダウンタウンだと $12~$16くらいが平均です。なので、結構ランチを持ってきている人が多い印象で、外食もめちゃくちゃ減りました。日本の電車が使える環境は夜の付き合いも超簡単なので本当にすごい国だなって再認識できる環境です。その代わり、こちらに来ると自炊スキルがあがります。適当に買って済ませるとなると、結局ハンバーガー、ピザ、タコス!とかになるので、健康維持のためには自炊が一番かつ、やっぱ日本食が毎日食べたくなります。

a+b = 合計
と、いうことで合計すると下記のとおりになります。

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あくまでもボク個人の生計の立て方なので、参考ですし色々と変動することもあります。ので平均化したものというイメージです。が、リアルに、これくらいは毎月出費しています。
大きな会社の駐在だと、家賃がまるまるもらえたり、海外勤務手当みたいのもあるのでみんな一概にとは言えませんが、少しでも参考になればいいなとおもい、まとめてみました。

じゃあみんなどうしてるんだろう?
やっぱり、平均給与水準が、西海岸は高いな。って感じます。
大学別で見ると $48 - $52K の年収 = 520万円 - 560万円が卒業後の平均みたいなので、まぁ、高いなって印象です、初任給 300万円 - 350万円くらいの東京と比べても、そりゃ 1,500円のランチもまぁ食べられるよね。っておもいます。

大学別給与平均
https://www.payscale.com/research/US/School

職業別給与平均(口コミより算出)

終わりに


一つ今回書いたことの理由として誤解されそうなので最後に一言。日本が、「お金がないよ」とか、「低いよ!」ってことじゃなくて、「違いがあるよ」ってことを知って欲しかったということが一番の理由です。これからどんどん海外思考がより活性化していく日本において、少しでも知ってくれる人、認識してくれる人が増えれば、勝負で勝てる確率があがり、日本が豊かになると本気で思っています。ただ、認識するだけでなく、理解して、どうやってやっていくかということがすごく大事だということは経験上とても感じていて、今の会社でもそれがあるから使ってもらっているんだと自分で理解しています。
ハチャメチャな人生っぽいけど、一応ちゃんと考えて生きてますよ!バックアップもあるし!というのと、「とりあえず来た」も大事だけど、「考えた結果とりあえずきた」のほうがより質が上がるんだろうな。と、これから海外を考えている人にはおこがましくもお伝えできれば嬉しいです!

さて、次回は!時事ネタがあるので、時事ネタで!
1. コロナの5月のアップデート(それまでの出来事を時系列で)
2. アフターコロナの世界について考えてみる(追記:5/18 1が長くなったので持ち越しました)
てきなことを考えています。

そして、本当に最後に。

【ネタください】

ブログってネタ探しが結構大変なんですね。。。笑 何かあれば、「こんなコト知りたい!」とかあればぜひご提供いただけると、嬉しいです!読んでいただきありがとうございました!

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Daiki Nakata
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