2年半ほどにまえにNikonのフラッグシップ機「Z9」が発売されて以降、メインカメラとして愛用してきた。
フィルム時代からNikonを使い続けてきたNIkon派としては、待望の名機である。
https://www.yodobashi.com/product/100000001006726352/?utm_source=yahoo&utm_medium=cpc&yclid=YSS.1000206981.EAIaIQobChMIzK63zbrhhwMVjsJMAh3BgwgcEAAYAiAAEgJv2_D_BwE
今春、仕事でグアムを訪れた。
JCBカードのゴールドホルダー向け会報誌「JCB THE PREMIUM」からの依頼だった。
ひさしぶりの南国リゾート取材。
心躍り、躍り、躍りすぎた。
事前に「中田さん、ジェットスキーは運転できます?」と聞かれ、「乗ったことはないけど、あんなもん原チャリといっしょでしょ?」と安請け合い。
岸から20分くらいのところにある、崖の下から撮影するというミッションだった。
水しぶきを防ぐために首から下げたカメラにレインカバーを被せてエンジンをふかした。
実際、運転は原チャリ並み。楽勝。
しばらく進んだところで、先導のインストラクターが大きくカーブを切った。
「イルカの群れだ!」
見ると、10数頭のイルカがすぐそこをすれ違った。
自動的に僕も大きくカーブを切る。原チャリでUターンするようにハンドルを回す。
ザブ〜〜ン
あとから知ったことだが、ジェットスキーには防水のトランクがある。
小さいながらカメラは十分に入るサイズである。
水没。修理不能。
海外旅行保険の対象は、1アイテム上限10万円。
代償は本案件のギャラをはるかに上回ったことは言うまでもない。
心配する同行のライターさんや現地コーディネーターさんに「まぁカメラマンやってればこんなこともありますから」と平静を装ったが、どれだけ長くカメラマンをやっていても、こんなことは、まずない。
来年、50。
「いい勉強になった」などと言える歳ではない。
「JCB THE PREMIUM 8-9月合併号」絶賛配布中。