若井ぼん・はやと「僕の交遊録」

ぼん:私いつも思うんやけど、人生においていい友達いうのは、すごく重要やね

はやと:言えるね、人間良くなるも悪くなるも、友達次第いうとこあるからね

ぼん:私なんか、君と知り合う前は、町の不良で通ってた

はやと:この男、不良やったんでっせ

ぼん:それが、君と知り合うたおかげで、皆なから極悪人と言われるようになったがな

はやと:余計に悪るなっとるやないか!

ぼん:気にしない気にしない

はやと:考えてみると、今や私と君とは、漫才コンビであると共に、親しい飲み友達でもあるがな

ぼん:のみ友達ですよ。二人で親しく、ノミの取り合いしまんねや

はやと:するかい!飲み友達いうのは、酒を一緒に飲む友達や

ぼん:しかし、私には、いろんな友達が沢山おりましてね

はやと:確かに君は友達が多いね

ぼん:(巻き物を取り出す)私、自分の交友録を、この巻き物にまとめてみましてね

はやと:ホー、君の交友録を

ぼん:はい、(巻き物を開ける)若いぼん交友録・・・まず、若いぼん

はやと:君にはどういう友達がおるねん

ぼん:まず、私の一番親しいのが、チャールズ皇太子

はやと:待て待て!なんで君の友達がチャールズ皇太子やねん!

ぼん:あんた知りませんか?・・・あの方にダイアナ嬢を紹介したん、この私なんですよ

はやと:アホな!

ぼん:疑ごうてるわ

はやと:ほな、君とダイアナさんとは、どういう知り合いやったんや?

ぼん:ダイアナカットという髪型を、一番最初にやったんは、この私ですわ、(ダイアナカット風の髪型を作る)これを私が、ダイアナさんに教えまして

はやと:それがダイアナカットかい?

ぼん:実は私やなしに、美容師をしてる私の妹が、自分の髪型をダイアナさんに教えまして

はやと:嘘つけ!君の妹、丸坊主やないか

ぼん:アホな!・・・このチャールズ殿下に紹介してもろて、親しい友達になったんが、北の湖

はやと:・・・チャールズ殿下と北の湖と、どういう関係あるねん!

ぼん:北の湖がアメリカ巡業へ行った時に、チャールズ殿下が見てはったんや

はやと:アメリカ巡業て・・・チャールズ殿下はイギリスやで

ぼん:よろしいがな、どっちも英語を話す国や

はやと:ええ加減やなあ

ぼん:ほんで、北の湖に紹介してもろて友達になったのが、この人(一万円札の聖徳太子の部分を見せる)

はやと:聖徳太子・・・なんでやねん!聖徳太子いうたら大昔の人やで、君と友達になれるわけないやろ

ぼん:これは「せいとくふとこ」とよんでほしいなあ

はやと:せいとくふとこ?

ぼん:飲み屋のねえちゃんでして

はやと:好きにせい

ぼん:このおねえちゃんに紹介されて、親しなったんが、天王寺の亀

はやと:・・・天王寺の亀て

ぼん:亀と友達になったらいかん、いう法律は無いはずですよ

はやと:そらそうやけどな

ぼん:なかなか物知りな亀でね・・・年の効より亀の甲いうて

はやと:反対や!

ぼん:この天王寺の亀に紹介されて友達になったんが、因幡の白ウサギ

はやと:・・・帰るわ!

ぼん:待て待て・・・この因幡の白ウサギに紹介されて親しなったんが、鈴木善幸総理

はやと:無茶苦茶書いてるやろ

ぼん:そんなことありませんよ

はやと:しかし、君の交友録やったら、私の名前が出てきてもええやないか

ぼん:君の名前は次に出てきます

はやと:次に

ぼん:(巻き物を開いて行くと二つに分かれる)

はやと:二つに分かれとるがな

ぼん:好きな方を選んでください

はやと:ほなこっち行こか(と選んだ方の巻き物を広げていく)

ぼん:スカ・・・残念でした

はやと:スカて・・・ほな、こっちや

ぼん:若井はやと、喜べ、君が出てきましたよ

はやと:私も君の交友録に残ってたか

ぼん:ほんで、君に紹介されて親しなったんが、石川五右衛門、ねずみ小僧

はやと:もうええわ!

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