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マーケティングコストは売上のX%

 通常の小売の広告宣伝費は売上の2.3-2.5%。かたや、Web広告は、この%では無理で、巡行状態になっうえでもWeb広告経由売上の10%くらいです。ECでは、EC売上全体に占める広告宣伝費は2.5%よりは高くなるが、Web広告の比率にもよるが10%よりは遥かに小さくなります。

 ここまでは、旧来の小売とECとの対比的なお話です。しかし、現在は、オムニチャネル、シームレス、ニューリテイルなど、旧来の実店舗ビジネスとECなどのオンラインビジネスを分けて考える段階ではなくなっています。よりマーケティングの考え、そのコスト比率が複雑になってきています。

 この状況も踏まえ、新規のことをやるとき、マーケティング費用は想定できないことが多いといえます。なので、立ち上げ時は、あえて、全体でもX%くらいかかるのが業界の常識です、と言いきって無理やりでも通すことを、ときにはおすすめしています。結局、ある程度やらないとわからないので、いつまでも決められず、行動ができな会社が非常に多いのです。その場合、結局、誰もハッピーにはなれないのです。

 もちろん、マーケティングコストという塊でなく、目的、対象、戦略ベースで項目を分け、それぞれの費用、効果をブレークダウンしていくのは当然のことです。

 このコラムをお読みの方は、適正なマーケティングコスト知りたかったり、他社に比べて自社の宣伝広告費が許容範囲なのかなどをお知りになりたいはず、もしくは、新規にECなどを始める際に、会社、上司を説得する材料が欲しくて来られているのではと思います。その推定値の取得と社内の説得の根拠は、他社事例くらいしかないのですが、新しいビジネスには他社事例もないのが普通です。その推定のためには、複数の会社のマーケティング、オンライン/オフラインを、それも立ち上げから成長フェーズまで経験している人間と検討していくしかないかもしれません。
 私が経験上でわかるX%はお伝えできますし、そうでなければ、経験とヒアリングから最適値を決めていきましょう。



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