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真夏の奥高尾縦走(2023/07/08)
気温30度越えの猛暑の中、陣馬山に登り、そのまま奥高尾を縦走してきた。
陣馬山というとあの白いモニュメントが有名で、東京で高尾山の次に登る山なら陣馬山あたりがいい、というのをどっかで聞いたことがあったので名前は知っていた。
陣馬山の隣には和田峠という自転車乗りの間では有名な峠があって、昔ロードバイクを嗜んでいた頃に和田峠には何回か登ったことがあった。その際に陣馬山の登山口を通っており、バス停にある陣馬亭の黄色い看板が印象的だったのを覚えている。
ルート
スタートは陣馬高原下のバス停。陣馬山側からにしたのは、その方がコースが全体的に下り基調になるのと、高尾山口に降る場合帰りのバスの時間を気にしなくていいから。
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このルートで一番標高が高いのは陣馬山の855mで、そこから先はアップダウンを繰り返しながら高尾山まで250mほど下ることになる。
約19kmのロングコースではあるが、途中の陣馬山、景信山、城山に茶屋があって休憩できるし、いざとなればエスケープしやすいルートなのでまあまあ安心。それにしても、20km近く歩くって平地でも中々ないけどそれを山の中を歩くってんだから酔狂だねぇなどと思わずにはいられない。しかも真夏に。アホなのだろうか。
ちなみにこのルート、環境省の定める首都圏自然歩道という道の一部らしい。陣馬〜高尾は鳥のみちということで、鳥が多く生息する地域みたい。
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活動ログ
距離:19.4km
獲得標高:1258m
タイム:7時間4分(休憩込み)
陣馬高原下バス停〜(1時間10分)〜陣馬山山頂〜(30分)〜明王峠〜(1時間10分)〜景信山〜(20分)〜小仏峠〜(1時間)〜高尾山山頂〜(1時間20分)〜高尾山口駅
山行
日帰り登山で一番きついのは朝早く起きること、と言っても過言ではない気がする。早朝の下りの中央特快に乗ると登山客の姿をちらほら見つけられる。みんなはどの山に登りに行くのだろうか。
中央線で高尾駅まで行き、そこから路線バスで陣馬高原下のバス停まで移動。高尾駅に着いたのは8時で、バス停には大勢のハイカーとトレイルランナーたちが列をなしていた。これバスに乗れるのだろうかと一瞬不安になったが、ハイシーズンだからか、どうやら臨時便が次々に出ているらしい。
無事バスに乗って、8時40分過ぎに登山口のあるバス停に着いた。
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見覚えのある黄色い看板までやってきた。天気は曇り時々晴れ。
朝の清々しい空気を吸いながら寝不足の身体に鞭打って歩き始める。最初の15分ぐらいは舗装された道を歩き、そこから登山道に入っていく。道はそこまで急というわけではないけど、とにかく暑い。下界は30度を超えているわけだけど、陣馬山レベルの標高では大して気温も下がらず、すぐに汗だくになる。
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無心で登ること1時間ほどで陣馬山山頂に到着。案外サクッと登れてしまった。
陣馬山の山頂は広々としていて、展望もあって気持ちがいい。高尾山より全然いい気がする。高尾山の山頂は木々が生い茂っていて開放感が薄いし、何より人が多すぎる。陣馬山はそれに比べれば随分山らしい山だと思う(山らしさってなんだろう)。このモニュメント、見るたびに思うけどなぜもっと馬っぽいデザインにしなかったんだろうか。見る人が見ればオシャレなんだろうけど。
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茶屋が3軒もある。リッチだ。信玄茶屋で名物のなめこ汁を注文。だいぶ汗をかいて塩分を失ったのでついでに味噌田楽も。
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一杯ずつドリップで淹れるコーヒーが気になったので、もしまた来ることがあったらぜひ飲んでみたい。
10時30分、景信山方面に向けて出発。陣馬山から景信山までは5.7kmの道のり。25分ほどで明王峠に到着。
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明王峠の茶屋は営業していなかった。
さらにそこから30分ほどで堂所山を通過。平坦な道も多いので比較的歩きやすい。トレランの人も大勢いた。道が狭いところも多いのですれ違いや追い越されが発生して中々大変。この暑い中走るとは…。たまーに明らかな私服の人も。ダボダボのズボンに綿っぽいTシャツ、ショルダーバッグ、みたいな。何もわからずミスった装備で来てしまったのか、あるいは逆にこの山の中が日常すぎてもはや私服という超玄人、のどっちかなのだろう。高尾山だと私服やスニーカーの人も多いけど、奥地まで来る人はやはりそれなりのハイキング仕様の人がほとんどに見える。
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12時10分、景信山に到着。なんか長かった〜。景色の変化に乏しい林道を1時間半歩くのは中々に退屈してしまう。
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ちょうどお昼時というのもあってか大勢の人がベンチや机で休憩していた。東京のこんなに山奥にこんなに人がいるのがちょっと不思議。
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景信山にはかげ信小屋と頂上景信茶屋という二つの茶屋がある。山菜の天ぷらが名物っぽいので、頂上景信茶屋で天ぷらを注文。ここの茶屋は電子マネー決済に対応してるけど電波が入らず使えなかった。天ぷらはその場で揚げるので少し時間がかかる。スタッフの方が採ってきた山菜をそのまま素揚げにしてくれる。塩と醤油が置いてあるのでお好みで味付け。山の中で揚げ物を食べるの、なんとなく背徳感がある。そして本日二杯目のなめこ汁もいただく(どんだけなめこ摂取するんだ)。
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頂上景信茶屋の方には犬がたくさんいた。茶屋のスタッフと一緒に毎日山を登り降りしてるのかな。というかここの茶屋の人たちは毎日上り下りしてるんだろうか。
それにしても景信山の山頂は広々としていて気持ちいい。開けてるって感じではなく全体的に木々が生い茂っていて木陰になっているのだけど、なんとなくちょっと秘密基地感もあって好き。風もあって真夏でもやや涼しさを感じられる。曇っているけど眺めはいい。八王子の街が見下ろせる。ここで昼寝したら気持ちいいだろうなあなんて思いながら、居心地良すぎて小一時間もまったりと休憩。
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13時、高尾方面に向けて出発。景信山から先、小仏峠までは結構下る。正直この辺からだいぶ飽きてきた。展望があればいいんだけどひたすら樹林帯歩きはこたえる。
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小仏峠のたぬき。
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小仏トンネルといえば高速渋滞で名高いあそこ。中央道のバグ。なんとかしてくれ。新小仏トンネルの完成は2026年。まだまだ先だねえ。
峠の片隅に石碑が立っていて、明治天皇が小休止したぞって書いてあった。明治時代の途中までは小仏峠は甲州街道のルートに指定されていて、江戸から甲州に抜けるときはみなこの峠を越えていったらしい。ただ、勾配が急で車が通れないことから明治21年に大垂水峠ルートに変更されてからはこの峠を通る人は激減したとのこと。
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小仏峠からちょっと歩けばもう城山に着く。ここも登山客でかなり賑わっていた。ここまで来るとだいぶ高尾に近づいたな〜という感じがする。
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城山茶屋にもベンチがたくさんあって休憩に良さそうだけど、景信山でたっぷり休んだのでここはスルーしてどんどん先に進む。
途中、一丁平園地の展望デッキがあったけど、草木が生い茂りまくっていてあまり展望がなく残念だった。他の登山客も「全然見えないね〜」なんて言ってた。真夏は木々が成長しすぎてダメかもね。一丁平は桜の群生地らしいので春に来るのが正解っぽい。
14時過ぎ、もみじ台に到着。ここにも小さいけど茶屋がある。紅葉の時期は木々が赤く染まって綺麗らしいけど、今は夏の新緑。高尾山山頂から15分程度なのに比較的人が少なくてゆっくりできるので、高尾山目当てで来た人はここまで足を伸ばして休憩するのもいいんじゃないかな〜と思った。
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もみじ台から高尾山山頂までは目と鼻の先。ということで無事高尾山山頂に到着。一気に人人人。人多すぎい。ここまで猛暑の中5時間半も歩いてきたのか。なかなかの達成感。
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下山は3号路からの琵琶滝を見つつ、6号路で降る。高尾山は1号路しか歩いたことなかったんだけど、3号路はしっかり山道。樹林帯の九十九折りをひたすら歩く感じになる。そして山頂にはあんなに人がいたのにこのルートは全然人がいない。やっぱみんな1号路を通るから他のルートは人が少ないんだろうか。
15時50分、無事下山。いやあ長かった。トータル7時間。距離や高低差より暑さがきつかった。真夏に歩くには厳しいコース。水の管理が難しいけど、幸い茶屋がたくさんあるのでよっぽどのことがない限りは大丈夫かな。危険箇所もないので体力さえあれば問題なく歩くことができる。秋とか、春先にまた歩いてみようかな。相模湖からアタックして陣馬から降るのもありだなあなんて。
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