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パノラマ銀座縦走③ 快晴の燕岳から合戦尾根を下る(2024/08/10〜12)

パノラマ銀座縦走の三日目です。大天井岳から燕岳に縦走し、中房温泉に下山します。

縦走二日目はこちらの記事をご覧ください。

Day3

朝5時の大天荘のテント場、日が昇ってきた。今日もいい天気になりそう。

大天井岳の山頂はこの人だかり。

大天井岳山頂
朝日キター

槍の向こうからなんか後光が差してて神々しい!今日もモルゲンロートがめっちゃ綺麗。

朝日に染まる槍ヶ岳
燕方面

本当にいい天気だ。ご来光をたっぷり楽しんでから、6時前に燕岳に向かって出発。今日のルートは燕岳まで縦走し、その後は中房温泉に下山の予定。コースタイムがそこまで長くないのと、後半は下山するだけなので、なんだか気が楽。とはいえ、縦走3日目で疲れも溜まっているので気を抜いて事故とか起こさないようにしないとなあ。

燕に向かうよ〜
燕岳方面への稜線

まずはゆるゆると下っていく。

程なくすると槍と燕の分岐に。ここを左に行くと大天井ヒュッテから東鎌尾根に続く道に繋がる。表銀座コースもいつか歩いてみたいな〜。
そして奥には裏銀座の鷲羽、水晶、野口五郎が見えている。あっちも歩いてみたいな〜〜。

分岐から望む裏銀座

下り始めて20分ほどで喜作レリーフに到着。

喜作レリーフ

途中、振り返ると正面に見えているのが大天井岳。大天荘はその左肩にあり、右下に向かって斜めにトラバースする道が見えている。こうして見るとずいぶん下ってまた登り返してきたなあというのがわかる。燕側から縦走してきてると最後に結構な登りが待ってて精神的にしんどそうだなあと思った。

燕への縦走路から見る大天井岳

喜作レリーフから先の縦走路は緩やかだし、歩きやすくて歩いていてめっちゃ気持ちよかった。一生歩いていたい。

と思っていると、歩き始めて1時間も経たないうちに、はい樹林帯突入。と言っても大した距離ではなく、割とすぐに抜けられたかな?

振り返ると大天井岳と槍ヶ岳のコラボ。もう槍があんなに後ろになってしまった。

大天井岳から燕への稜線は基本なだらかだけど、この大下りの頭の前後は結構高低差がある。

7:10 大下りの頭

大下りの頭は多少開けているので休憩している人がたくさんいた。せっかくなので槍をバックに後ろ姿を撮ってもらった。

今回は旧型のミレーのサースフェー40+5Lに全ての荷物を詰め込んできた。
登山ショップなんかに行くと、テント泊縦走するなら50Lから60Lぐらいのザックをお勧めされるけど、40L級のザックでもなんとかいける。荷物を減らした分、テント場での快適性なんかを犠牲にしたりしているわけだけど。でもシュラフをコンプレッションして、マットを外付けにすればまだまだ余白があるので、このぐらいのサイズ感で十分だなと思った。
あとこの縦走中にたくさんの人とすれ違ったけど、山と道のザックを背負ってる人多すぎw 若者は半分ぐらい山と道なんじゃないかというほどよく見かける。特にテント泊だと three を背負ってる人めっちゃいたなあ。そんなにいいんだろうか。でもあれだけ多くの人が使ってると逆に使いたくなくなる気もするなあ。ガレージブランドで被りすぎなのはなんか恥ずかしい気がする。

さて、休憩したら出発。森林限界の稜線歩き最高。

岩の切り通し
裏銀座を一望

燕山荘が見えたー!左手には燕岳の山頂も見えている。

正面右のピークに燕山荘が見える。左は燕岳。

最後の登りを登って、燕山荘に到着。大天井岳を出発しておおよそ2時間ちょい。それにしても賑わってるなあ。

8:15 燕山荘

大天荘から燕山荘までは大体2時間ぐらいの道のり。特に険しい箇所もないので気持ちよく歩けた。

ザックをデポさせてもらって燕山頂アタック。山頂までは20分ほど。
このいい天気の中登れるの幸せだなあ。

メガネ岩
イルカ岩

この白い岩岩の景色が燕だーって感じ。

本当にいい稜線。

この縦走ラストのピーク、燕岳登頂!やったぜ!
蝶ヶ岳から始まり、常念岳、横通岳、東大天井岳、大天井岳とピークを渡り歩いて、最後この燕岳まで無事にやってきた。達成感がすごい。

9:00 燕岳山頂

燕岳は生まれて初めて登った北アルプスの山。中学の行事で来て以来なので15年以上ぶりということになるけど、大人になってこうしてまたやってくるとは、なんだかエモい気持ちになる。あの頃は疲れというものを知らずに、友達とワイワイと登ってきたなあ。山頂から見る御来光が素晴らしく、こんな景色もあるんだあと思ったのを覚えている。あれからずいぶんと時が経って、またここに立っているのが不思議。

山頂からの景色も抜群。大天井や槍があんなに遠くに。

左に大天井岳、右には槍ヶ岳、奥に穂高
左から笠ヶ岳、双六岳、三俣蓮華岳、鷲羽岳、水晶岳、野口五郎岳

さてさて、燕山荘に戻って、例のアレを注文。

そう、ケーキセット。クラシックショコラとアイスコーヒー。標高2700mで山々を眺めながらこれが頂けるの、流石に贅沢すぎませんか。

ケーキセット

連休最終日にも関わらず燕山荘はすごい賑わっていた。

ケーキも堪能したところで、後ろ髪をひかれる思いで下山。3日間も山の中にいたのに、いざ下るとなると寂しい気持ちになる。もっと山にいたい。

10:00 下山開始

どんどん下る。合戦尾根、下る人も登る人も多くてすれ違いに時間がかかる。

歩いてきた稜線が見える

30分ほどで合戦小屋に到着。名物のスイカを食べる。波田産のスイカうまいよね〜、実家でスイカ買いに行く時は必ず波田のすいか村でスイカを買っている。

10:30 合戦小屋
手拭いかわいい
合戦小屋名物のスイカ

スイカでパワーチャージしたらどんどん下る。ペース早いグループがいたので後ろにつかせてもらった。合戦尾根、めっちゃ下りやすくてついついペースが上がってしまう。

各ベンチの間隔は下りだとだいたい30分ぐらいのコースタイムなんだけど、倍のペースで下っている。

11:20 第三ベンチ
11:35 第二ベンチ
11:47 第一ベンチ

コースタイムをだいぶ巻いて中房温泉まで下りてきた。やり切ったー。

12:10 中房温泉

ギリギリ12時台のバスに乗れる時間だったけど、温泉に入りたかったのでパスして、ひとまず温泉で汗を流す。

湯上がりにカレー。

結局時間を持て余してバスまで結構待つことに。バス待ちの列がどんどんと伸びていったけど、臨時バス含めて最終的に5台ぐらいのバスが出ていたので、全員乗れたっぽい。

安曇野観光タクシー

バスで穂高駅まで移動、そこから大糸線で松本へ。

今回、初めての北アルプステント泊縦走だったけど、3日間何事もなく歩き切ることができてよかった。そして最高に楽しかった。3日間、ガスってる時間も長かったけど午前中は最高の天気の中歩くことができて本当に天気に恵まれたなあと思う。

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