見出し画像

裏銀座縦走Day3_天空の滑走路を歩く〜双六岳(2024/09/07〜09)

裏銀座縦走の三日目です。
二日目はこちらの記事をご覧ください。

今日歩く予定のルート

Day3

昨日の夜と同じく、今日も夜のうちに何回か雨がテントを打つ音が聞こえた。予報では雨マークだったし、今日の天気は期待できないかなあと正直思った。

今日は縦走三日目で三俣山荘から三俣蓮華岳、双六岳を経由して小池新道で新穂高温泉に下山する。裏銀座と言っておきながら槍には登らないという(もう一日休みがあればなあ)。

4時ごろに起床。幸い雨は降ってはいなかった。雨と朝露に濡れたテントを撤収し、4時半過ぎには出発。三俣蓮華岳へはコースタイム1時間弱。

テント場の中の道を突っ切っていくとすぐに分岐。右は黒部五郎方面への巻道となる。

4:40 出発

えっさえっさと登っていくと空が赤く染まってきた。
あれ、雨予報じゃなかったっけ?予想を裏切ってめちゃめちゃいい天気なんだけど!!

朝焼けの鷲羽
槍の稜線が幻想的

30分ほどゆるゆると登ると三俣蓮華岳山頂と双六小屋への巻道の分岐に着いた。山荘からここまではハイマツで景色が見えづらい箇所があるので、朝日が見たい場合は早いうちにこの区間を抜けると良い。

5:15 壊れた分岐

ここからは山頂直下の登り。傾斜はあるけど15分ぐらいなのでサクッと登れる。

三俣蓮華岳山頂への登り
朝焼けも超絶いい感じ

三俣蓮華岳登頂!!朝日が昇る前に山頂に着いたぞ。山頂標識が微妙に曲がってるのが味がある。

5:30 三俣蓮華岳

山頂からの景色は絶景。そして最高の天気。これ以上にないぐらいのマジックアワー。周囲の山々が全部見渡せる。この、日の出手前の一瞬の時間が一番綺麗。

黒部五郎岳

鷲羽岳、めっちゃかっこいいなあ。姿形、山頂からの景色、立地含めてだいぶ好きだわ〜。

鷲羽岳。確かに鷲が羽を広げたように見える
左に水晶岳、右に鷲羽岳
薬師岳と立山

雲海の下から朝日きたー。

5:43 日の出

天気予報も当てにならんなー笑
正直期待してなかった分、めっちゃ嬉しい。ここまで雲とガスで景色が見渡せない時間が長かったから、ここにきてこの景色はもう嬉しすぎる。

丸山と右奥には笠ヶ岳
朝日が差し込み黄金に輝く山肌。
槍ヶ岳から穂高連峰に続く稜線もバッチリ。

この最高の天気の中、双六岳へと縦走していく。この稜線はアップダウンも少なくてほんと歩きやすい。

6:09 大雲海@丸山
双六岳への稜線

三俣蓮華〜双六への稜線も最高すぎる。

最高すぎる
双六岳の山頂が近づいてきた
山頂直下の登り

この縦走最後のピーク、双六岳登頂!

6:55 双六岳

これが天空の滑走路か〜。真正面に槍が見えているのもいい。

天空の滑走路

双六岳の山頂には双六小屋の方から次々と人が登ってくる。3日間歩いてきて、ここに来てようやく人の賑わいを感じた。新穂高から1泊2日で登るのにちょうど良い距離感だし、眺めもいいので人気なのもわかる。

鷲羽岳、水晶岳、野口五郎岳がバシッと見える
笠ヶ岳が特徴的

折立から薬師、黒部五郎と登って雲の平や高天原温泉に行くルートもいつか歩いてみたい。

黒部五郎のカール地形もよく見える。
奥に見える薬師岳もかっこいい。

景色すご過ぎて山頂に1時間ほど滞在。
天空の滑走路を歩いて双六小屋まで行きます。

槍に向かって飛び立てそう
いや〜これは気持ちいw
左に目を向ければ歩いてきた稜線
双六小屋までは300mほど下る

小屋の屋根が見えてきた。奥には樅沢岳へのジグザグの登り道。あそこから西鎌尾根に入るのか。

双六小屋の屋根

双六小屋に到着。綺麗で立派な小屋だ。ここもいつか泊まってみたいな。テント場もめっちゃいい感じなんだよな〜。

8:30 双六小屋
軽食も充実。ケーキも売ってた。
グッズも充実。手拭いの種類が多くて悩んでしまった。
オコジョのバッジが欲しかったのだけど売り切れ。また来なきゃ。
双六だけにサイコロ笑

小屋の目の前の景色もめっちゃいい。

ここに座ってぼーっと山を眺めていたい

テント場も最高。広々としているし、小屋にも近いし、池もあるし、なだらかだしで、ここは絶対また今度来てテント泊しようと思った。

双六小屋のテント場

さて、あとは下るだけ。時刻は9時。ここから小池新道で新穂高まで下る道はコースタイム5時間半。下山だけでこれだからすごい長いんだよなあ。
新穂高発の14時55分のバスに乗りたいので、温泉の時間も含めると意外と時間がない。その後のバスだと、平湯での接続でえらい待たないといけないので、下山は巻きで行く。

この3日間随所でご一緒させてもらったリッジシャツ姉さんとはここでお別れ。彼女は今日笠ヶ岳まで行き、明日は槍ヶ岳に登るらしい。なんだかんだ烏帽子、鷲羽、双六の山頂で一緒だったし、ソロで来たけどなんだかソロの感じがしない山行だったなあ。ソロで来てる者どうしつるむのもいい。他にもいろんな人とお話しさせてもらって、山での一期一会を感じた。

下山開始
何回も振り返っちゃう。下山あるある。
これはこれでいい道
9:30 花見平

弓折岳分岐までは地味にアップダウンがあって登りで足を持っていかれる。
ここから先は本当に下るだけ。ただし、長い長い下り。

弓折岳分岐
鏡平山荘が見えた

槍の穂先にガスがかかりそう。鏡池に反射した逆さ槍が見えるかどうか。ガスと自分との戦い。

西鎌尾根と槍

1時間ほどで鏡平山荘に到着。結構巻いたかな。巻いた時間でコーヒーフロート飲んで休憩。

10:06 鏡平山荘
名物コーヒーフロート

鏡池まで来た時にはガスに負けて槍の穂先は隠れてしまった。というか反射してるの雲しか見えないんだけど笑

鏡池
木道
岩道
まだまだ山深い
10:55 シシウドヶ原
下涸れ沢
岩の道がひたすら続く

下り初めて3時間、ようやく小池新道の入り口に到着。いやあ長かった〜。っていうかここからまださらに1時間以上歩かないといけないんだけど。

12:00 小池新道入口
舗装路を歩いていく

15分ほど歩くとわさび平小屋に到着。ここでそうめん食べて30分ほど休憩。冷やしきゅうりうまー。ザ・夏って感じ。

12:15 わさび平小屋
冷え冷えの野菜たち
冷え冷えのドリンクたち
そうめん
アミノバリュウ

あとは舗装路をひたすら歩く。舗装路、登山道よりもはるかに歩きやすいけど、面白くないから嫌いなんだよなあ。

いつの間にか雲が多い

はい、ゴール。
休憩挟みつつ、なんだかんだで4時間半、長い下山だったなあ。いやあ疲れた疲れた。

この3日間、後半は雨予報を覆して快晴の中縦走できて本当に楽しかった。裏銀座の縦走をテント泊でこなせたというのはいい経験になったし、自信にもなった。そして道中いろんな人と会話させてもらって、これも登山の楽しみの一つだなあって改めて思った。

13:39 新穂高温泉

ギリギリ13時台のバスに乗れる時間だったけど、温泉に入りたかったので見送って予定通り14時台のバスに乗車。平湯で乗り換えて松本に帰還。
駅前のラーメン屋で山賊焼きラーメンというカロリー爆弾を食べてリカバリ。

若大将に来るのも20年ぶりとか

次はどこの山に登ろうかな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?