『"スポーツビジネス"セミナー』が、業界活性化に活きにくい理由
こんにちは。中島です。
僕個人でも「スポーツビジネス サミット」というイベントを2年前に、福岡と東京の2会場で開催しまして、スポーツ業界で将来活躍したい人の行動の後押しをしたい!そういう目的で開催しました。
いろいろトラブルこそありましたが、大きく反響があり、単日イベントとして成功だったのではないかと思います。
一方で、以下のnoteにも書いているように、
いわゆるスポーツビジネスセミナーの限界を感じ、それ以降僕はスポーツビジネス セミナーという類いのものは自分でも主催するのを全て辞め、また自分自身でも参加することを全て辞めました。
僕らのゴール感として「スポーツ業界の”優秀な外の人”がアクションできるきっかけを作る」ことを設定していますが、どんなにワークショップ形式にしたとしても、1日の、それも限られた時間でのイベントでは”有効なアクション数”を増やすことはやはり難しいと言うのが僕らの結論でした。
スポーツ業界を「知る」ことと、「動く」ことには超大きな狭間が存在する
例えば、こんな内容がスポーツビジネス セミナーで発信されたとします。
これ自体は僕自身も同意ですし、まさにおっしゃる通りだと思います。
一方で、これを聞いて、「よしやろう!」となる層(そもそもクラブのビジュアルを変えることに意思決定を持っている層)がどのくらいいるのか?というと、?が浮かびます。
それはこれを聞いたとして、聴講者側がこれを実践できる場が現状皆無であるが故に、「あー良いこと聞いたなー」で終わってしまい、もう翌日にはその記憶は薄れています。
スポーツビジネス セミナー自体が悪いわけではなく、聞いてもアクションに繋がらない層が聴講していることがゆえに、結果として変わらないことが多い
結論としては、上記が僕の見解です。
詳しく解説します。
僕自身はスポーツビジネス セミナーのような類には最近はたまに参加します。
しかしながら、明確に参加目的を設定します。
例えば、千葉ジェッツの島田社長の営業セミナーが開催されたとします。
そして、以下のようなジェッツの営業戦略を聞いたとします。
このジェッツの座組みはスポンサー獲得方法としてあまりにも素晴らしい座組みです。
資金調達では地方銀行と提携。「銀行は企業の社長の性格も業績もわかっているので、我々が知りたい情報をすべて持っている」と言い、彼らから地元企業を紹介してもらいアプローチ。その時、バスケットボール界のトップチームであるトヨタ自動車アルバルク東京の「打倒」を掲げ、「世界のトヨタを地元の企業が集結して倒しましょう」という燃えるキーワードを軸に少しずつ資金を集めていった。
しかし、この秀逸な座組みを聞いて、多くのセミナー参加者は「これはすごい!!!」で終わってしまうわけです。
つまり、行動につながらない。
それには多くの理由がありますが、1つにセミナーに参加している人の大部分はいわゆるスポーツビジネス には興味あるけど、現状スポーツ業界の外にいる人なわけです。
つまり、実践の場がないので、業界として前進するわけではないわけです。
一方で、僕で言えば自分で「COEDO KAWAGOE F.C」というフットボールクラブを作りましたので、ここで実践できます。
事実、この座組みをすでに検討進めており、僕らのクラブでも同様の座組みを実施する予定です。
スポーツ業界の場合、まだスポーツ業界の外の人を使う(いわゆる副業)という考えが希薄なケースも多いので、いわゆるスポーツ業界でいうところの著名人、今回で言えばジェッツの島田さんのような実績を出されている方の貴重なお話を聞いても、結果スポーツ業界全体としてはまだまだそれが業界に活きるケースは少ないと言わざるを得ない状況かと思います。
スポーツビジネス セミナーに参加するのであれば、ぜひ自分で何かその内容を活かすアウトプット先を先に確保してから参加すると、より業界にとってもいいですし、質の良い学びが得られると思います!
スポーツビジネス セミナー自体は僕はとても良いと思いますので、そこはお間違えなきように。🙆♂️
聴く側の意識次第できっと大きく変わります。