Vintage furnitureが好きになった#45
こんばんわ。皆さん雨大丈夫でしたか?
こんな雨の日はやっぱりまったり映画ですね。
ナイトシャラマンの「アンブレイカブル」「スプリット」
「ミスターガラス」この3部作。少しSF・サスペンス要素あり
精神疾患系の要素多く怖いですが、おすすめです。
内容書くには足りないので是非観て感想お願いします。
本日はイタリアのメーカー、アルフレックス社について説明します。
戦後復活したイタリアの美術工芸展 1951年の第9回トリエンナーレで、1脚のチェアが金賞を受賞したことからアルフレックスの歩みが始まった。
このチェア誕生の裏には、従来の家具 メーカーではなく、タイヤメーカーピレリ社の存在がある。
戦後のイタリアは押し寄せる工業化やモータリゼーションのうねりのなか大変革を遂げ、その只中にいたピレリ社は、かねてよりドイツとアメリカで研究されていた合成ゴムをヒントに成型ゴムとエラスティック・ゴムベルトという2つの素材について、椅子・ソファへの実用性を調査しており、1948年にその実験を 依頼したのが、当時はまだ無名で弱冠32歳のマルコ・ザヌーゾであった。
その後1951年にアルフレックスが正式に設立される。
それまでの家具が木、藁、パンヤや馬毛といった自然素材を用い、熟練した家具職人が作り上げるのが常識とされていた時代に新たな素材を用いて自由な形状を描く家具は人々に衝撃を与えた。
さらに驚くべきことにアルフレックス社は、従来の家具づくりのバックグラウンドを持つ者が全くいないゼロからのスタートであったと同時に、ザヌーゾ自身も都市計画と建築には関与していたものの、デザインの分野に関してはほとんど経験がなかった。
新たな素材を用いて未経験者だけでのアルフレックスの船出はまさに奇跡のような話であった。
このように、従来の家具の概念から離れスタートをきったアルフレックスの開発に、他のデザイナーも次々と参加。
1952年には建築とデザインの巨匠フランコ・アルビーニによる〈FIORENZA〉を発表。
「不朽の肘掛け椅子」と高い評価を得る。
1954年第10回のトリエンナーレではザヌーゾデザインの〈MARTINGALA〉が金賞を受賞。
建築家カルロ・バガーニとイタリアの建築家集団BBPRスタジオは、アルフレックスの家具を住宅のみならずオフィスや会議室などのパブリックスペース に、また1955年のグスタボ・F・プリッザーによるチェア〈ALBENGA〉は客船にと、その使われる領域を広げた。
60年代に入ると、後にアルフレックスの重要なデザイナーの1人となるチニ・ボエリがデザインに参加。
50年代のアルフレックスの思想を受け継ぎながらも、女性ならではの柔らかい感性で、現代のリビングスタイルに通ずるソファ〈BORGOGNA〉を発表。
またマルコ・ザヌーゾは1964年の第13回トリエンナーレに出展した〈FOURLINE〉〈WOODLINE〉が金賞を受賞。
さらに1965年の〈SPRING TIME〉は、シンプルでありながらそれまでのチェアとは一線を画す本質的な追及がなされ、後のアルフレックスのデザインに大きな影響を与えた。
一方、カルロ・バルトーリの〈GAIA〉はファイバーグラスで強化したポリエステル樹脂で作られたチェアで、斬新な手法を用いながらもアルフレックスの新たな素材を家具に転用するという、設立以来変わらぬスピリットが貫かれた製品となった。
1969年にアルフレックスジャパン設立され、初の直営店が青山にオープンとなった。
1971年には代表作「RAINBOW」「MARENCO」を発表。
その後も様々な作品を発表s、1986年には「A・SOFA」が記録的大ヒットとなる。
アルフレックス社は当時日本の家具マーケットではモダンは長持ちしないと
今では信じられないような話も珍しくなかった日本で、ハイクオリティでハイデザインを充たした家を成功させ日本の家具シーンに多大な影響を及ぼしてきた。