2016年 67冊目『ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則』
名作ですね。
仕事関連で再度手に取りました。
ジム・コリンズの本ですね。
これは素敵な大企業を選んだ本です。
ちなみにその後ビジョナリーカンパニー2で渋い中堅企業を選び、
3で成長企業が伸びが止まり、落ち込んでいく理由を書き、
4で非連続な成長をしている会社(×10)を取り上げています。
個人的にはこれが一番好きです。
1950年以前に設立した会社を対象にし、
フォーチュン500等のCEOに700人にビジョナリーだと思う会社をアンケートをし165件回答があったそうです。
その際にピックアップの多い会社を選定しました。その後、比較対象企業を選定し、歴史と発展を詳しく調べ、9カテゴリーの情報を分析し、仮説を経営者などにぶつけブラッシュアップしました。
ちなみにビジョナリーカンパニーと比較対象企業は次の18社です
ビジョナリーカンパニー(比較対象企業)
・3M(ノートン)
・アメリカン・エクスプレス(ウェルズ・ファーゴ)
・ボーイング(マクダネル・ダグラス)
・シティコープ(チェース・マンハッタン)
・フォード (GM)
・GE(ウエスチングハウス)
・ヒューレット・パッカード(テキサス・インスルメンツ)
・IBM(バローズ)
・J&J(ブリストル・マイヤーズ)
・マリオット(ハワード・ジョンソン)
・メルク(ファイザー)
・モトローラ(ゼニス)
・ノードストローム(メルビル)
・P&G(コルゲート)
・フィリップ・モリス(R・J・レイノルズ)
・ソニー (ケンウッド)
・ウォールマート(エームズ)
・ウォルト・ディズニー(コロンビア)
ビジョナリーカンパニーの特徴は次のようなものです
基本理念(=基本的価値観+目的)を維持し、進歩を促す
●社運をかけた大胆な目標
●カルトのような文化
●大量のものを試して、うまくいったものを残す
●生え抜きの経営陣
●決して満足しない
これもなるほどって話ですね。
64冊目、65冊目に読んだ一橋の名和教授によると、この本は大失敗であり、
ピックアップした会社のうち教授の100社に入るのは6社しかないとありました。
最近別の本で読みましたが、アメリカの上場企業の存続年数が30年を切っていると言うのです。
一方で健康寿命は延びています。
終身雇用が存続し続けるなんて夢なんでしょうね!
そんなことも思いました。
▼前回のブックレビューです。
▼新著『業績を最大化させる 現場が動くマネジメント』です。