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2014年38冊目「賢者のリーダーシップ みんながリーダの組織をつくる」

著者は「見える化」「ねばっちっこい経営」など、ビジネス名著を書かれている遠藤功さんです。

遠藤功さんが、良品計画:金井政昭社長、星野リゾート:星野佳路社長、サンドピック:藤井裕幸社長、マザーハウス:山口絵理子社長、早稲田大学ラグビー部:中竹竜二監督に対談をされ、その中からタイトルの「みながリーダー!の組織をつくる」ためのポイントをまとめられています。

それぞれの方々との対談とまとめという形式になっていて、抑えるべきところをきちんと学べます。

一部を抜粋します。

良品計画金井社長
・リーダーがカリスマになるのではなく、思想こそがカリスマであるべき。
・一部の人間だけが力を発揮するのではなく、平均的な力の集団がそれぞれの力を発揮する。そこに日本の強さがある。
・社長になっても、現場をプラプラ歩く。自然体で居ることは、社長になっても変わらない。
・陳腐なアイデアでも3回言ってきたらGOを出す。それくらい強い信念を持って仕事をして欲しい。

星野リゾート星野社長
・最前線の現場が最善の判断ができる組織をつくるのがトップリーダーの役割。
・ビジョンはトップダウンで決める。そして達成度を図る指標を設定し、現場が自分たちでチェックしてまわしていく。そうした自律性の高い組織を作ることが大切。
・現場からヒントは生まれてくる。ただし、それを全社展開するかどうかはトップが決める。
・全員が勝とうという組織を作らなくてはいけない。その点については社員を100%信用している。
・何をやめるかを決められる組織は最強である。

サンドピック藤井社長
・理解、納得だけでは人は動かない。しつこく言い続け意識が変わることで行動が変わる
・厳しさ、緊張感の中でも遊び心を忘れない

マザーハウス山口社長
・入れ替わり立ち替わりヒーローが生まれる組織は強い
・任せると放任は違う

早稲田大学中竹監督
・引っ張るだけがリーダシップではない。支えるリーダーシップもある。
・メンバーの意見に声を傾けるのは、ポジティブな投資である。

すべて、実体験をベースに話されているのでリアリティが高いです。

ただ、それぞれだけでも一冊の本にできるくらいの話なので、もう少し深く知りたかったです。個人的には息子が働いているというのもありますが、星野社長の話が納得度100%ですし、そのように運営しているつもりです。

本のタイトルにある考え方の全体像を理解するための入門書としてお勧めです。

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