2020年 66冊目『成功する転職面接』
「すべらない転職」で有名なアクシス社長の末永雄大さんの著書です。
少しでも転職を検討している人は必読の本でしょうね。
内容が骨太です(本質的だという意味です)
単なるノウハウ本ではありません。
転職面接の本なのですが、面接本番よりも準備が大事だと言っています。
転職面接の成否の9割は準備の質で決まるというのです。
私もハイパフォーマの仕事のエッセンスであるG-POPを唱えていますが、GoalとPre(事前準備)が重要だと言っています。
ですので、とても納得感があります。
実際全体で240Pの本ですが、140Pを準備に費やしています。
で、何を準備するのか。
3つあります。
戦略の立て方、自己分析の仕方、情報収集の仕方です。
しかし、ここでも特徴的なのです。
一般的に言われる自己分析の仕方のボリュームが極めて少ないのです。
それよりもその事前の戦略の立て方と企業理解のための情報収集に時間を使うべきだと言っているのです。
戦略の部分でなるほどと思った内容を1つ取り上げます。
若い人の初めての転職でのあるあるです。
新卒採用の時は、企業はポテンシャル採用なので様々な業種、職種を受けられ、実際に採用されます。
中途採用は経験者採用です。
だから経験でスクリーニングされるのです。
当たり前ですね。
ところが、転職サイトなどから様々な企業、職種の情報が届くのです。
そこで、いろいろなところに転職できると勘違いしてしまう人が多いそうです。
分かる気がします。
そして、簡単にスクリーニングで落ちてしまうのです。
では、自分の行きたいところには行けないのか。
それは中期的な戦略を立てて、自分のタグを増やしていけばよいわけです。
そのタグの増やし方も載っています。
最後には、タグを増やしながらキャリアアップした事例も複数人載っています。
自分のキャリアをイメージするのに役立ちそうです。
表面的な話ではなく、地に足の着いた実際役立つ情報が満載の本ですね。
お勧めです。